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 君のクチビル お喋りな小鳥
 喧嘩中のときは プンプン!
 凡そ美麗とは言えない音符を嘴から吐き出している
 (その) サマーコートの羽音からは不可解な羽ばたき
 喧嘩中の癖にくっつき虫みた ....
 指先から不可視の(しかし、それは或る者らにとっては銀色に光る)糸
 幾つもの繊細なる撓る糸、弛ませ垂らした
 撓らせては 垂らした
 道という道 道のない道へまで
 私は眉間から七変化する糸 ....
男は我ら女を侵略する
二つの山あいを 猛々しい手と舌で闊歩しながら
歯向かうものなら 優しいその抱擁を武器に沈めてしまう
……その腕の海に
我ら女のか細い理性を切り取ってしまう
……細い糸を ....
あの小さな恋が終わって
零したのは少なからずの涙
残ったのは心地よい 何処かしら懐かしい 小さな切なさでした
けれど この大きな恋が終わって
零したのは数え切れない笑い
私がせっせと私の中で ....
肌寒い冬の日であっても
それが淋しい雨の午後でも
探して下さい
一縷の柔らかな陽射し
あなたを誘(いざな)う一陣の
甘い風の香
ふいに足を踏み出して 旅してみたいと思うまで
両方の耳を澄 ....
例え明日からオンボロの衣服をこの身に纏っても
「あら、大変」
私のミューズは慌てふためく事などなく
世にも麗しいイメージで 私を飾り立てて下さる
なので 私はボロを着込んでも
残り少ない白粉 ....
 母さん あの青い鳥 緑の小鳥は一体何を探して飛ぶの?

  ……それは坊や 鳥はあの青い空の そのまた下の青い空の中
  仕舞い込まれた宝物を毎日かいさぐって飛んでいるのよ

 母さ ....
覚えている?
遠い遠いあの昔
あなたもわたしも 一人残らず
(胸を張っても良いわ) 皆裸のビーナスだった
つんと澄ましたそよ風とお気に召すまま たむろして
竹やぶの中を心は解け 駆けて行った ....
見渡せば沢山の木々
沢山の丘を越えた その先の先
沢山の花が咲く 沢山の野辺がありました

昔はそこで わんわん子供らが
泣いて 笑って その傍らに
とりどりの花ゞが 楽しげに
風に歌っ ....
朝露が飾る野原は 可愛い
お澄まし顔の女の子みたいに
しいん、としていて
洗い立ての髪、風に靡かせている
黄色い花、薄紫の野の花の
色々の顔で 僕らを見ている

 ねえ 僕らも そんな風 ....
白馬に乗っかった王子様に
円らな瞳のテディベア
女の子は(誰でも) メルヘンがお好き
だから毎晩頭の中の絵本を紐とく
透けた羽を持つ仮想の恋人と
だから今宵も 夢の中にて好き放題
だから今 ....
語らう小鳥の 囁きも
野を渡り疲れた 風の旅行着も
みんなみんな小綺麗に 仕舞い込まれています
雨の衣服のポケットに
消えた森、そのものが すっかりと
畳み込まれているのです

 だから ....
女は宛ら 一室の部屋だ
好きな男好みに 設(しつら)えられた
日々模様替えする 夜々配置換えする
九十九を過ぎた婆さえも 「あれまあ不思議!」と云うような
女は部屋の 一室である
想い人あら ....
わたしは 常時(いつ)も香っていてあげよう
発酵した 上質のワインのように
ふわふわ ぷかぷか
君たちの家に 漂っていてあげよう
「わたし」を嗅ぐだけで 毎日君たちが
ああ やっと帰って来た ....
さあ 風よ どうぞ 吹いて来て下さいな
あの懐かしき日の夕べの面差しのまま
少し寂れた けれども優しい雰囲気と
そして たおやかでしとやかな その仕草で
わたしの両肩に止まって見て下さいな
 ....
疑惑が影のように付き纏い
例え太陽が不実の濡れ衣を押しつけようとも
もはや私は何も云うまい

風のように草原を渡り
波のように寄せて行く
無口な一つの現象のように
ただ行動のみで
わた ....
<前文>論ずるより書けとは御尤も、かと思います。論ずるのは専門外ですし、例え中傷を受けようとも毅然と書いている方が粋だと思います。ですから、此方での発言者として考えを投稿するのは一度きりにしようと思い .... 花のあるところに 埋まってください
日向の多いところで 眠ってください
淋しくないように 小鳥が好む土地で
粟の穂が 棚引いているような地で
魂だけは 健やかに 休んでいてください

出来 ....
ひとはみな
さみしいひと、なのです
おんなのひとは
心の慰みに 明るい色と楽しい柄で爪を華やがせ
さみしい心が賑やかになった気に なりたいのです
埋まらない心の物悲しさを知って ....
 わたし わたし!

私は わたし わたしは!と
主張したがる 私なのだが
わたしは 小さく わたしは 未熟な
ただの土くれ
それに過ぎない

私は わたし わたしは!と
叫んでいた ....
黄色い花が咲いたよ 緑の原っぱに
無数の貴石のように きらっきらっと笑いながら
咲き出したよ
ああ来た やっと降り立ったよ 朗らかな風が
南から柔らかな日差しと甘い香りを引きつれて
やあ 坊 ....
ぽえむ君さんのきりえしふみさんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
でも愛らしい乙女- きりえし ...自由詩4*07-7-23
- きりえし ...自由詩4*07-7-20
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蝶変化- きりえし ...自由詩10*07-1-8
希望の詩- きりえし ...自由詩9*06-11-18
ミューズは夜恐ろしく冷ややかな忠告を授ける- きりえし ...自由詩3*06-11-18
希望の小鳥〜詩的小話〜- きりえし ...未詩・独白6*06-11-5
田舎町の女の子- きりえし ...自由詩7*06-10-29
独りぽっちで咲く花あれども- きりえし ...自由詩6*06-9-15
時には野辺に抱かれて- きりえし ...自由詩9*06-9-14
ホラーでパジャマパーティー- きりえし ...自由詩5+*06-9-13
雨の森- きりえし ...自由詩13*06-8-25
女という未知- きりえし ...自由詩17*06-7-19
夫人の言葉- きりえし ...自由詩13*06-6-28
良き思い出に告ぐ- きりえし ...自由詩13*06-6-23
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論ずるより書けとは御尤も- きりえし ...未詩・独白12*06-5-11
茉莉咲く- きりえし ...自由詩10*06-5-6
ひと- きりえし ...自由詩7*06-5-1
我ら土くれ- きりえし ...自由詩9*06-4-28
春の手簡- きりえし ...自由詩13*06-4-25

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