梅雨の空耳
むくげ
好きだと奏でたきみの声。
するりと動いたきみの手と、
ざわめく夏の新緑は
雨に紛れてぷつりと切れた。
途絶えたそれは、
それは、かなしいそらみみだった。
自由詩
梅雨の空耳
Copyright
むくげ
2006-06-08 16:54:24