くりかえしくりかえそ
田中修子

わたしが家事をしながら
ことばをちょこちょこ書いてるあいだ

きみは
外でるんるんはたらいて
手作りべんとうがつがつ食べる
うちに帰ればむしゃむしゃゴハン
つーんと薄荷のお風呂に入り
そそくさしたく
あしたにそなえ
目をとじるとすぐ
ぐうぐうねむる

くりかえし
くりかえし

わたしはせっせとゴハンを用意
季節の野菜は安くていいな
たけのこ菜の花ふきのとう
おべんとう箱ぎゅうぎゅうつめて
洗濯機をぐるぐるまわし
ぱたぱたはためくお洋服
いたむきみの腰にきく
薄荷のお風呂をじゃぶじゃぶいれる
きみのにおいと寝息はあんしん
わたしもすやすやねむってる

くりかえし
くりかえし

今日はおやすみ、特別な一日だよ
いちゃいちゃしてから春へおでかけ
頬にあたる風がなんだか
ぽかぽかするね
きみとあるきまわるとすぐ夜になって
月は
目をほそめた猫みたいにみゃあ、みゃあ

そんな
くりかえし
くりかえそ


自由詩 くりかえしくりかえそ Copyright 田中修子 2017-03-07 15:51:13縦
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