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月を観なくなってどれくらいになるだろう

その光に照らされた満開の桜
あれからとうに十年は過ぎた

慈愛と悲哀を噛みしめて
水面を昇華させた日々

もうあの日は還らない

永遠の絆 ....
東の空に
赤銅の月が昇り
やがて金になり
銀盆となる
やがて夜が明け
月はアルミニウムになってしまった
好物のウイスキーを飲み
夜が更けてゆく

何となく腹がへり
あのネギラーメンが食べたくなった
其処までは100㎞

名古屋の味噌煮込みうどんでも良い
其処までは350㎞

あまりに ....
かつおぶし
削るおしえ
朝めしの
祖母の記憶に
明日の味をしる

糠漬けを
手繰る指先
塩まぶし
茄子と胡瓜に
美味くなれよと

味噌汁に
玉子を入れた
母想う
風邪をひ ....
ある事も
無い事もさえ
責任を
被らす上司に
そっと唾吐く

新月の
浮かぶ夕べに
酔い酔いて
早く終わった
今日の夕暮れ

その坂を
昇りつきたる
我が家には
ビーフシ ....
彼は砂漠を彷徨いながら
星空を眺めた
あまねく飢えた人々のために
彼は巡礼を重ねていった

それをアジアでは
菩薩行という

石を投げられ
杖で叩かれても
彼はけっして諦めることは ....
細胞を解剖してみたら
電子の奥に宇宙を観た
巨大な世界の果てを知り
微細な宇宙を知ったいま
ぼくは永遠の生命体に慄き
摩訶不思議に埋没する

果てしない命を奪いながら
生きている矛盾に ....
岩山の岩壁の岩棚に
産み落とされたぼくは
産声もあげず
銀の龍に鷲づかみされてしまった

遠い記憶の底

あれから言葉など誰も教えてくれなくて

ぼくは誰とも話などしたことは無い
 ....
言葉の森に悩み
その入り口に分け入ると
そこは精霊たちの庭だった
ぼくは言葉を失くし
心の動きがなくなってゆく

言葉を失ってしまった

もう悩むことなどは無いと願う
樹間から空に向 ....
オリオンの
雄姿と昴
早く来い
双眼鏡が
舞っているから
鳥になれ
大空を
はばたいて

往く空の果てまで
ぼくは見つめているから

やがて銀の龍になってくれ

君の瞳に映った世界を見せてほしい

いつかきっと
巡礼の
隠れた路を
たどりゆく
われひとしずく
まなこを落とす
古代の水を湛えた深淵から
龍が雷鳴を唸なり
天を目指す

人々は飢え
慈雨を求めている
ヤマタノオロチを恐れても
人は龍を求めていた

巨大な対象に敬意をはらい
神をも創造した人々 ....
その亡骸は偉大にして強固だった

彼の奏でる旋律は時を経て
永遠に流れ続ける

幾何学を試し
その構造は果てもなく
静かに築かれている
溢れる鼓動とともに
バロックを組み立ててゆ ....
ぼくは五線譜を踏みしめて
中世の秋を踊りつくす

豊穣への祈りと
土着の歌と
讃美歌が交差する

ダビンチの頬笑みと
ガリレオの苦い唇に
錬金術師の瞳が映る

憬れの魔術師た ....
トーストに
バターをぬりつけ
ジャムを塗る
朝の幸せ
今日を占う
一発の
命をかけて
仰ぎみる
空の青さと
海の碧さを
立ち食い蕎麦
生牡蠣ぽん酢
レアステーキ
厚切り牛タン
魚介ラーメン
富山鱒のすし
石斑魚の清蒸
インドカレー
ホタテの浜焼
あゆのウルカ
コノワタ塩辛
近江の鮒寿司
大阪 ....
輪廻する魂は
さまざまと交配し続けて
明日の夢をみた

ナルシストの遺伝子が永遠を求めている

遥かな希望を胸に秘め
プラス マイナスの電子音が駆け抜けた
黄昏はやがて やって来る ....
寂しさの
果てにたたずむ
時計の
音色哀しく
空気を揺らす
まな板の
イワシのまなこ
可愛らし
毎週の水曜日は
たまご10個で100円だ
妻が自転車のタイヤに空気を入れて
スーパーに走ってゆく

ぼくからしてみれば
どうこう言うことは無いのだけれど

妻は走ってゆく

ぼ ....
昴を待つ
青く あおく 雲が霞める星々に魅了された

アンドロメダの薄い雲
図鑑で見た壮大な渦巻きがぼくを驚かせた

無数の青雲たちの美しさに祝杯を挙げる

本屋の帰りに眺めたオリ ....
まだ早いのだけれど
今日は寒かったので
冬が来る前に何かをしなければと…

去年はどうだったのか
何となく忘れてしまった…

まずは暖房 ガスストーブの点検
羽根布団と毛布をランド ....
痩せてしまった身体を探り
骨を確かめる
筋肉は細く
骨だけは頑丈だ
骨格標本になれば幸いかもしれない

医者から言われたのは良い骨をしていますね
ということ

骨格標本になっても ....
空眺め
君なに想う
まなざしは
星々に抱かれ
明日の夢みる
ローマへの路はとても遠い
果てしないシルクロードをたどりながら
白骨の散らばった道を行く
ただ独り
呪文を唱えながらローマを目指す
青雲の志を胸に抱き
西の彼方を目指す
いまだ見たこ ....
おにぎりは僕のハート 業火に燃える紅蓮の背中
瞳だけが鮮やかに青色を放つ
地獄を見つめる優しさは彼だけのものだった
蝋燭のように命を燃やし
彼はただ歩く
全ての罪と慈愛を抱きながら
彼は静かに歩いてゆく
 ....
夏過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花

荼毘に付したる
骸には
五色に浮かぶ
懸想文

てのひらほどく
文様も
水底沈む
龍鱗に
染むる誓いと
思し召 ....
朝焼彩茜色さんのレタスさんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の都- レタス自由詩416-4-24
空を彷徨う- レタス自由詩715-12-28
夜想- レタス自由詩915-12-28
記憶- レタス短歌315-12-15
白暮- レタス短歌2*15-12-15
伝説の人- レタス自由詩215-12-11
人体宇宙- レタス自由詩715-12-11
仙境- レタス自由詩515-12-8
迷路- レタス自由詩215-11-22
冬空に- レタス短歌215-11-16
天空へ- レタス自由詩5*15-11-15
四国- レタス短歌215-11-14
ドラゴン- レタス自由詩415-11-13
Bに捧ぐ- レタス自由詩315-11-4
魔術- レタス自由詩1*15-11-1
おはよう- レタス短歌2*15-10-31
青雲の志- レタス短歌2*15-10-31
御馳走帳①- レタス自由詩215-10-31
- レタス自由詩2*15-10-31
- レタス短歌315-10-21
生きるため- レタス俳句215-10-21
たまご- レタス自由詩215-10-21
天体幻想- レタス自由詩2*15-10-16
冬支度- レタス自由詩2*15-10-16
- レタス自由詩315-10-8
漆黒の空- レタス短歌315-10-5
旅路- レタス自由詩315-10-5
何時もある- レタス俳句115-10-5
いずこから来る人- レタス自由詩115-10-4
白蓮- レタス自由詩2*15-9-20

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