すべてのおすすめ
順番に夜がきて
また朝がくる
あなたから
わたしへ
それは
ただ
夢とか
希望とか
積み重ねて
築いてきた
僕のお城
君と暮らしたら
崩れてしまいそうになる
....
父が咳をした
ここのところ体調を悪そうにしていたから
「大丈夫かな」と思った
声には出さなかったけれど
母が布団を干す
ここのところ腰を痛そうにしていたから
「大丈夫かな」と思った
....
欠落を隠すのは、詩人に非ず
じっとしているそこのあなたよ、
ひとしきり震えた後、その後悔を夜の海に葬り去れ
去れ!
月明かりの美しい夜に、深い幻を作り出せ
流れはじめた後悔は、どこへ流れ ....
叫んでも無反応
世間の風の冷たさよ
けれども俺は雑草さ
踏まれども蹴られども
起き上がる強さを持つ
ピーターパンになりたかった
チェ・ゲバラになりたかった
真逆の想念が
俺を突き動 ....
ぽくぽく歩き
ぽくぽく休み
どんな時でも
咲かすよな
無造作に
繋いだ手が
日溜まりに映える
優しい鼓動が
君まで届くように
ぎゅっと強く
握っていた
季節の色彩が
....
夢染める 折々の日々 同じ時 流れ流れて どこどこ憩う
日記にて 徒々なる日 綴りては 積み重なりし 笑顔と涙
ご機嫌に 口笛吹けば 飛んでくよ 茜の空に あの日の迷い
....
1
昨夜、
夢の中で
君と違う女を抱いていた
顔も知らない
名前もない女だった
気が付いた時には
腰を振っていて
目の前の女体に
魅了されながら
欲望と官能に溺れ
悦楽と ....
恋の道 照らすかのよう 月明かり ためいきさえも いと柔らかに
道すがら 出会った二人 ときめいて この一瞬が 永遠にと願ふ
優しかれ 涙はすべてを 許します 闇に小さく きらりと ....
しとしとと 雨のリズムは 跳ねるよに 色とりどりに 開く傘花
窓辺にて 紫陽花の夢 つらつらと 君が眠った 横顔を見る
愛してる も一度言って その言葉 濡れた路上に 虹が映った
....
白と黒の密林
そいつがこのノートです
はあはあ
詩、
詩はありますか?
「ありません」
無愛想なおばさんが言う
白は詩
黒はそうじゃないもの
この詩は
白? 黒?
胡散臭い灰色? ....
「僕は生まれた」
その一行で終わった詩があった
誰もその意味を理解できず
無視した
読み流した
そして、
その他大勢の詩の一群として
呑み込まれ
忘却の海に沈んだ
「僕は生まれた ....
しきりに甘えてくる
路傍に捨てられた仔犬
お腹を空かせているんだろう
僕に似ているような気がする
震えながら何かを待っている
僕がポケットから
割れちゃったビスケットを
取り出して手 ....
1
鮮やかな生に焦がれて
無意識のうちにこめかみに
魂の弾丸を撃ち放つ
立ち籠めていた紫の煙
視界の中に映るのは
生の匂いを放つ花
前世を占えば
俺は天使
2
....
ぽとん、と落ちたテーブル
悲しみに溢れたテーブル
俺と泣いていたテーブル
どこまでも落ちていくテーブル
テーブル
そのテーブルの上には
ゴミみたいな希望しか
並んでいないよ
テーブル
....
口をつぐみ
問い掛ける
エゴに塗られた詩の序曲
床に灰の心臓
自由を亡くした鳥の眼球
合成され天然を離れた生物の剥製
緑色した血液の奇妙な哭き声
この世の終わりを殺した爪と毒性臓器
....
暗がりで息してる
変なのが動いてる
もぞもぞとしてたから
こわごわと近づいた
試しにつついてみたら
ぶわんって起き上がった
びっくりして腰抜けた
まだぷるるんとしていた
ファンキーなあ ....
咲いた
咲いたよ
黄色い光が一面に
これが初恋というものでしょうか
泣いて
泣き濡れても
涙が止まらなくなりました
風が吹き
風が吹けば
あなたに悲しい雨が降り
わたしの涙 ....
君がおばあちゃんになったら
若い頃にデートで
よく行ったあの海に
連れて行ってあげる
あの頃と変わらない
でも何か違う
そんな景色が
二人を迎えてくれるから
遠い異国から
波 ....
まだ名前のついていないあの星に
好きな名前をつけてみようか
「愛」
それじゃきれいすぎるかな
「酒」
なんだか下世話なムードだな
「ポチ」
それもちょっと違う気がする
「M69星雲 ....
晴れた空
僕は誓う
あなたを愛します
曇り空
僕は誓う
あなたを愛します
雨の空
僕は誓う
あなたを愛します
どんな空の日であれ
わざわざ誓わなくても
もうこの運命に ....