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いつしか、かの御心に任せてみたかった
雄々しくわたしを嘘に導くであろう
そんな気がした
それを望んでいた頃に
それをしたかった
今は望んではいないのに
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赤い大きな目で
長い耳で
常に動く鼻で
少し長めの前歯で
君は何を見た
何を聞いた
何をかいだ
何を食べた
短い一生で
君が見れなかった、聞けなかった、か ....
くもの巣めぐる早朝
空気のよどみは少なめで
梅雨に心濡らしながら。
夜中、俺の置いてった
灰皿代わりの酒瓶
寂しいから見てるよなんてメール
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つまりは現在、街灯が必要な時間
月は夜露に濡れ
よりいっそう鈍く輝くのに
ぼくの周りはただ沈黙がざわめき、
時に彼らはこちらをいっせいに見やる
幼いわたしはいつでも作り物
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