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海と空の写真を逆さにすると
水の惑星が現れるのに
海が 水に変わるこの瞬間は
たったひとつのフィルムにしか収めることができない
随分むかし
ひとつでじゅうぶんだから、と
父と母がも ....
木のぬくもりとは
肌のぬくもりを
奪わないぬくもり
あたためようとしなくとも
しずかにうなずいて
あげればよい
どうしても
かさばるから
持っていかなかったものが
後々必要になることは良くある
裸で生まれようが
われわれは実に多くのものを
身体のリュックに詰めて
この世に遠足してくる
そ ....
うつくしい手触りを
決して通りすぎないこの指先のように
僕は詩をみつけていきたい
その全てが言葉にならなくてもいい
全てを憶えていなくてもいい
指先が指先を保ち
ふいに触れたものに
....
海と空をうつした写真を逆さにすると
水の球がみえてくる
全ての検札がこれで済めばいい
非常階段の裏を踏んで
ただひたすら空へ
かけ降りていきたい時がある
不在にだって好奇心はありますよ
「植物たちの呼吸が羨ましい」
はじまりはその程度だったと思います
その程度のはじまりから
この身体にはひとりでに不在に返る約束が
しっかりとあるのです
....
うまれてから
なんにちたったのだろう きょう
うまれた日は だれにもいちどしかないのに
たんじょうびは なぜ
なんどもおとずれるのだろう
あつめるほどに 足りなくなってゆく
ことばのた ....
海のかたちがある。
水を蹴る一枚のうすい尾ひれがそう
波に浮かんだふくよかな船体がそう
同じく、
空のかたちがある。
土のかたちがある。
宇宙のかたちがある・・・
〈美しい〉という現 ....
集めたものより
与えたもので
わたしたちはできている、らしい
逆をいえば、
わたしたちは
足りないものをおぎなうため
ひとに何かを与える、
のかもしれない
ミ ....
「ここでは生きられませんよ」と
言うわけでもなく、
コンクリートの護岸をながめている
よそへ行く、わけでもなく
与えられた一直線を
射抜いている
覚悟は、
両手のはさみしか知らな ....
目が光を生み、
鼻が香を生み、
耳が音を生んだ
葉が風を生み、
幹が水を生み、
根が土を生んだように
次に命は、何をこの世に生む
(わからないのだ、
目を持たない三葉虫が ....
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき
もういちどこの詩をみつけたい
なまえも知らないひとの詩として
ささやかだけど悩みや哀しみ 楽しみなんかを書きとめて
人肌のあやうさを伝えたい
....
ゴリゴリゴリって描くんだよ
なるべく新鮮な方がいい
血の滲むくらいがいい
ラバーの指サックはめて
己の魂を伝えろ
ゴリゴリゴリって
頬をきざめ
額を
鼻のハイライトを
....
気疲れに夕焼けて
それが自分だと思い込んでる
椿事をどうにか撮ろうとするけど
カメラ買うために流した汗は忘れて
襟足揃えればリズムが出るけど
肌は剃刀で炎症をおこして
辞書の中 ....
それはおそらく血の記憶だろう
未生以前に何度もみた風景
空を見ていると思い出す
場所も時代も飛びこえて
同じ空の下に佇むただの目
この幸福感はなんだ
覚えのない郷愁は
私に遠 ....
美しいものの美しさをあばいてきたら
言葉にないものに行き着いた
ここに陶酔と拳銃があれば
今すぐ楽になれる
すみやかに辿り着くから
何も怖いものはない
もう何も怖くない
憂鬱 ....
朝焼彩茜色さんのぽりせつさんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
現像
-
ぽりせつ
自由詩
4
21-4-5
木の
-
ぽりせつ
自由詩
3
19-12-16
持ち物
-
ぽりせつ
自由詩
4*
19-12-14
ゆびさき
-
ぽりせつ
自由詩
4*
19-10-20
空白
-
ぽりせつ
自由詩
4*
19-10-7
不在
-
ぽりせつ
自由詩
3
19-9-28
うまれてから
-
ぽりせつ
自由詩
3
19-4-25
海のかたちがある。
-
ぽりせつ
自由詩
4*
19-3-29
集めたものより
-
ぽりせつ
自由詩
3
19-3-7
「ここでは生きられませんよ」と
-
ぽりせつ
自由詩
5*
19-3-4
目が光を生み、
-
ぽりせつ
自由詩
3*
19-3-2
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき
-
ぽりせつ
自由詩
15*
19-1-22
ゴリゴリゴリって描くんだよ
-
ぽりせつ
自由詩
4
18-12-27
気疲れに夕焼けて
-
ぽりせつ
自由詩
3
18-12-23
それはおそらく血の記憶だろう
-
ぽりせつ
自由詩
4*
18-12-19
美しいものの美しさをあばいてきたら
-
ぽりせつ
自由詩
5
18-12-17
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