イエーイ! 家 
俺らのため息というため息 体毛という体毛 のすべて
には窓が取り付けられている 家
窓という窓には俺らの手形
という手形にも窓
ところどころは出窓として取り繕っておりま ....
たなかさんちに
ようじがあるとかで
おばあちゃんについていった
すごくおおきないえで
おばあちゃんとたなかさんのはなしが
いつまでたってもおわらないので
ろうかをたんけんするうち
す ....
絵の具が描きたかったのは 校庭のブランコの横の大きな一本の木だった。
一枚 一枚、 葉っぱさん達は 気持ちよさそうに 揺れていた。
「はじめまして・・ 」と お話しをされてきたのは、少し右寄りの  ....
いくつもの雫が
髪の毛にぶらさがる
忘れてるのか 思い出せないのか
じれったい重み

麻薬のように
ピッシリと整えられたシーツは
刺激し続ける

ストッキングを脱いで

 ....
封鎖して
外出禁止

誰でも
拘束する権限を持ち

そんなことをされて
生き延びる人がいるのか

ごはんはどうやって食べるのか
誰が手当てをするのか

これから会社に行 ....
泥のようなものが
頬にぷつり一粒とんでくる 
湿っているようで
頬からじわじわと痒みを吐きだしてくる
ニールは白く光っているというのに

一秒と一秒の間を通って
私の頬に張付いた ....
それはもうやわらかさの
空気の眠い部屋が体積を主張し
捏造した自信がゆるりと溶解する夢の直前に
膨大に散乱するやわらかい洋服の
それはもうやわらかさの
叫べど数学的に整頓される時間で
おも ....
暖色の山の合間の分岐点開花未遂で冬がはじまる


先輩と呼ばれし秋の公園の噴水近くのベンチにも冬


少年が少女に呼ばれ午前二時 雪の黒さを確かめている


ひとひらの雪を蛍とたとえ ....
  




  熱に浮かされた瓶が漂流している
  東南アジア
  フィリピン マレーシアから
  ポリネシア ミクロネシアと
  かつて舟で移動した人たち
  星だけを便りに  ....
隅々までほこりを吐いてこの部屋は呼吸も忘れた屍である


恐ろしき世界のごとき牙かくし小さな鳥を演じる小鳥


天体にばらまくひとみ瞬く間消えゆく星が消えゆく速さ


投げつけた夕暮 ....
                  「メリーゴーラウンド」 14

  雲の形

きりーつ れーい
間延びした声で
教室のスイッチが切りかわる
先生が告げた教科書のページを開いてみて ....
いいのである
しょせん言葉ならば
たれながしても
永遠やヒストリーに
殉ずることこそ
権威主義のア・ラ・カルト
そんなことを
半世紀 いや 
もっと前の
詩人たちも言っていたと
信 ....
丘しかない街の周りをてんねんと呼ばれるきみの自転車がゆく


「本当は円かもしれない」そう言って虹の半円探しだすきみ


ていねいに折り目をつけてあれはシャツ飛んでゆくのはアイロンですね
 ....
閉じ込めて鍵を閉め忘れたがゆえに青空今日もひろがってをり


低地へと雨がながれてゆくはるか彼方の名も知らぬやま


生活のにおいを捨てて枯れすすき遠くに見ゆる鬼と目が合う


彼方 ....
留学生のアントワーヌは
フランス人だけど英語も話す
でもわたしはどっちもあやふやで
アントワーヌの言おうとしていることが
いまいちよくわからない

アントワーヌはおしゃれで
見慣れない色 ....
きもちは こつん こつん ぶつかって 
ときには ほろほろ
ときには ゆるゆる

しゃくしゃく せまって
からから まぜっかえす
ときおり はしって つむじかぜ
りょうてで つつんでいる ....
 悪い事をしてはいけません 悪い事をしてはいけませんよ

       と 風が運ぶ 風が運ぶ


あなたは 朝8時に 長い坂道を転がって行ってしまう   
隣の人も その隣の人も 意を決 ....
山の上から川が流れてくるよ
さらさらと静かな音が響く
見上げれば白く輝く月
その光を浴びて川面はきらきら
わたしは水の上を溯ってゆく
白い小さな花が川の両岸で咲き乱れ
その香りが辺りを覆う ....
冷たい壁の手触りを確かめながら
第十三使徒
死都
ネクロポリス
暗い地下道をたどって行くと
薄汚れた鏡に
見知らぬ男の姿が映し出された
肩をすくめた黒マントの中に
密かに呼び出される空 ....
だきしめて だきしめかえして
こだまのように くりかえし

はらはら ゆらゆら
ほろほろ くるくる
おどる おどる

あなたのゆるんだ ほほ
あったかい すきが
わたしを みたして
 ....
頭は、たくさんあってよ。
ちいせぇ笠も、でけぇ笠も。
水すくい上げてよ。
飛び込むのさ、回転さ。
なんべんでん、やるき。
ゴールはあるき。
じゃけんど、 ....
風の強い午後だった
僕は屋上の金網にもたれて
空っぽの青い世界を眺めていた
広大な草原を思わせる
羊雲
羊雲
心の翼をそっと広げ
空の青みに溶け込んでいった光の子供ら

遠い異国の丘 ....
ピアノの上に跨って横から弾いてごらん
そう横から縦にショパンのエチュードを弾くの
指の動き早い早い早い
ねえどうやって弾いてるのねえちょっと見せて見せて
すごいよまるで曲芸だね
ねえわたしも ....
もしも翼があったなら
鳥と間違われて鉄砲で撃たれるかもしれません

飛行機と間違われて
誰かが搭乗しようとするかもしれません

とり人間コンテストの会場はこちらですと
高台に案内 ....
落札!
高らかな宣言とともに成響くハンマァの音
砕かれる落札者の商品

海に灰を撒くなんて穏やかじゃないね
豪華クルーザーの乗客の声
本当は叫んでいる

薄暗い雪が降る
溺れているの ....
ここは螺旋の国なので
なにもかもが螺旋状にねじれています
太陽の光も風も雨もすべて
螺旋を描いているので
草花も木も螺旋の形に育ちます
国内で生産される物はどれも
螺旋の形をしています ....
俺は時計を持たない営業部員でつまり仕事ができない
もらい物の手帳に不明瞭な単語だけ書きつらねて
昼間を秋葉原で過ごし歌舞伎町に立ち寄ってとにかく帰ってくる
今日は何本のエロビデオを店に突っ込んだ ....
桝目をひとつひとつ埋めていく
あなたはまだ
自分が花びらであることに気づいていない
窓の外は想像を絶する想像に包まれ
僕はそれを夕焼けと呼ぶこともできる
かつて靴下をはかない男の子がいた ....
ふるい舟が遠く
波をおこして

海の中
泉をわかせる

空に近く
のびた飛沫は 羽

ふさがれた土地
求めながら

陽射しに
日陰 ゆるしながら

いかり をあげ
悲し ....
ぼくはおんなを殴打する めちゃくちゃになるまで殴打する マウントポジションで殴打する 大通りのど真ん中で 分離帯の真上で殴打する オーストリアの悲劇の歴史を暗唱しながら 念力で街路樹を根っこから持ち上 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- たもつ自由詩13*04-11-10
かお- アンテ自由詩6*04-11-10
一枚の絵- ひより散文(批評 ...8*04-11-10
- 湾鶴未詩・独白604-11-9
わからない- 砂木自由詩3*04-11-9
同化- 湾鶴自由詩204-11-9
秋冬- nm6自由詩12*04-11-8
開花未遂- 本木はじ ...短歌604-11-8
褐色の肌- 天野茂典自由詩104-11-8
午睡未遂- 本木はじ ...短歌404-11-7
雲の形- アンテ自由詩3*04-11-7
ア・ラ・カルト- みつべえ自由詩4*04-11-7
生活未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
大和未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
新しい部屋- チアーヌ自由詩804-11-6
からころ- 玉兎自由詩304-11-6
「戻ってくれて_ありがと。」ね- 千月 話 ...自由詩9*04-11-5
白い月- チアーヌ自由詩204-11-5
探索者- ダーザイ ...自由詩1204-11-5
よあけ- 玉兎自由詩504-11-5
スウィム- 湾鶴自由詩6*04-11-4
地雷原- ダーザイ ...自由詩1404-11-4
甘いスープ- チアーヌ自由詩804-11-4
もしも翼があったなら- たもつ自由詩504-11-4
忘れえぬ夜のために- 黒川排除 ...自由詩404-11-4
螺旋- アンテ自由詩8*04-11-4
(自己紹介のかわりに)- 古溝真一 ...未詩・独白3504-11-4
花が降ってきた- たもつ自由詩1304-11-3
- 砂木自由詩5*04-11-3
殴打- 黒川排除 ...自由詩304-11-2

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