また一つ
約束を破った

夕涼む縁側

うちわ

ねつ

におい

笑うしかないと
娘は知っている
放送室では今、とてもいやらしいことが行われている
マイクの編み目一つ一つ、アンプ、インジケータ


視聴覚室で上映されているビデオ映像
ズームイン、ズームアウト、駆使される技術

 ....
「僕らは彼らのように毎日そばで触れ合うことはできないけれど」
「僕のわがままだけど」
「君とずっと一緒にいたい。僕の心のそばにいてほしい。」
「大好きだから・・・愛してる」

好きなのに ....
うぽぽぽ。ポっポポ。ぽこぽこポっ!。
ぽいんと。ぼいんと。すぽぽぽん!。

うにゃらごもごも、うんぽこぽっぽっ!。
うんぽこにゃらにゅら、にゅらぽこぼん!。

ぽいんとぽいんと ....
眼を閉じよ
どんな風景が
どんな制裁が
君をここまで連れてきたのかを想像せよ
踏みつぶされた
ひとつひとつの物語を噛みしめて
陽の下でのあらゆる可能に背を向けて
夜の中での不可能に随伴す ....
あ、あー、あ。
ニューステージでは、悲しいこともあるよ。


雨振ればバラバラでもう元に戻せない、けれど今日、暗い夜の丸い月の射し込む光、そして負。ぼくらの足音はひどく響いて ....
山の端にさそり座一つずつ昇る
釣り針の尻尾が銀河を吊り上げる

文字盤を重ねて二つの柄杓時計
麦と真珠 腕をそらせて指ししめす

冠をひとに贈りたがったひと
冠をひとに贈りたかったひと
 ....
こせぬ めざめ ゆらし
ふすめ はだに まわる

ねがう つどに かぶる
そえぬ みちの むこう

とどめ られぬ くせを
せめる むねの きずを

とおに かくす ほどに
 ....
どこに
どこへ?
見あたらない確かなものって何?

環状線で、きた
絶望のままにか

よれよれのTシャツで
ふらふら歩く
悲惨の影も見当たらない曇り空の遠く
頬がピクピクけいれんす ....
なくもんか!

大声あげて泣きじゃくる君の少し離れた部屋の隅
ボクは天窓から見える月に向かって固く誓う

だって

男が泣いたら格好悪いじゃないか!
ボクが泣かせたのに泣けるわけないじ ....
使い古された洗濯機から
排水ホースが引き抜かれた
水曜日の朝

子鬼だろうか
幽霊だろうか
革命 だろうか?

色落ちした青いシャツ
引き裂かれたピンクのハンカチ
絡まった男女の下 ....
貴方の呼吸を妨(さまた)ぐことを
私は望まない
貴方が

私の為に
費やす時間を
私は考える

貴方が眠りたいなら
眠って欲しい
貴方が欲しいなら
求めて欲しい

私が
た ....
確かに
すべての物語は 語られた
それは真実
疑うことの出来ない 真実
だが
人々の ひとりひとりの
それぞれの物語はいまも
日に
夜に
生まれつつある
やがて
歩くものとなる物 ....
 
ねぇ ジョアン

その美しいものは何
私はそんな綺麗なものを知らない
夢すら見ない
私には君の持つそれがわからない


ねぇ メアリ

その醜いものは何
私はそんな醜いもの ....
チョークの淵を遊ぶ子
意味のない歌を歌う
それはそれは怖ろしい歌

それは 怖ろしい歌


ひとつだけ覚えている言葉

「真昼の月を描きなさい
力は要りません
知恵も要りません
 ....
つぎはぎの笑顔
目を閉じた笑顔
ひらくたびに変わり
ひとつ前のかたちに
重なりゆく笑顔


鳥のようなさよなら
午後の水たまりの道を飛ぶ
雲ひとつなく まばゆさもなく
 ....
てめぇの詩を覚えるより
その教科書を覚える方を選ぶんなら
詩人なんざ辞めちまえ

詩人なんざ 辞めちまえ
なじまずに 赤は 錆びる
焼けて 触れられぬ やすらぎ

いいわけのような 暖かい 風
うつけた雲 てん てん てんつき

投げだされても 守る 思い詰めた大地に
立つ事だけが  ....
  峠には若い糸杉の木が一本生えている
  すっくと立ち、
  天を指差して
  糸杉の木が、生えている


  峠の糸杉から少し離れたところに、
  朽ちかけた切り株がある
   ....
乱反射している飛沫に映るきみ刹那に過ぎ行く夏のはじまり


六月を雨の季節とたとえれば花嫁たちのヴェールは時雨


水の中の八月だから転校すきみの街までクロールでゆく


ひたいから ....
生きていること
朝が また 私を 駆り立て
呼吸とともに 一日が始まる

縛られていること
気持ちからは 成り立たない 行動
目頭は いつだって 乾いている

歩くということ
 ....
まいにちカタログに類似品を追加して
不特定多数のみなさまに送っています
自分の言葉 というのも関連商品です
世界とおなじ大きさのサンプルがあれば
もっと売れるんだけどなあ
もう少し暖かくなったら
会いに行こう、
なんて思っていたら
すでに暖かくなっていて、
慌てて金をかき集めて僕は
列車を乗り継いだんだ。

空いてる車両の
窓を少し上げながら、
(風が ....
あまりにも長い一日だったな
そう あまりにも長い
頭の中で 声と声が話し合う
俺は二重人格なのだ
ひとりの俺は勇猛果敢で
もうひとりの俺はあまりにもなさけない
あまりにも長い午後だな
そ ....
 

常識という枠に犯された灰色の鼠
薄暗くも無い納屋の隅に身を沈める

明日は晴れるかな
それよりもどうだい 今日はこのチーズと麦酒で乾杯なんて

普通という檻に閉じ込められた群青の ....
{過去=きのう}のことがまるで昨日のことのようによみがえる

・・・花びらは
誇らしげに 寂しげに 儚げに
その色を 形を 輝きを
放っているけど・・・

一陣の風 やわらかく包み込 ....
5がつ4か。
ふぉーらむ、753ばん。ぷるるん。

ぼくはわらうひとららいすきれす。
えがおをみるろ、とれもうれしくなるのら。

ぼくらはごかいら、おもいこみれ、けんかをしらす ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
竹の子を探す少年少女らを囲む竹林千本の闇


ウミウシという生き物がいることもやがて知るのか二歳の娘


あの日きみが嫌いと言った茄子を見て疼くこころのむらさきの痣


たこ焼きのた ....
まだわたしが良からぬことを考えているうちに退却する軍隊の足並みが乱れている
大きな一枚の鉄板から切り出した風見鶏がくるくる回っていると方角を見失う集団
集団が催眠するテントの中でファスナーは完全に ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほたる- たもつ自由詩1405-5-10
a_drop- Monk自由詩805-5-10
わがままだけど- もこもこ ...自由詩5*05-5-9
「_うぽぽぽポイント。_」- PULL.散文(批評 ...4*05-5-9
オカルト- 岡部淳太 ...自由詩4*05-5-9
ニューステージ- nm6自由詩905-5-9
立夏直前- 小池房枝俳句12*05-5-8
こう_ね- 砂木自由詩4*05-5-8
寝息は立てない- 石川和広自由詩10*05-5-8
月の涙- もこもこ ...自由詩4*05-5-7
ありふれた日常と見たことのない世界- 千月 話 ...自由詩3*05-5-7
刹那- umineko自由詩4*05-5-7
物語- 岡部淳太 ...自由詩7*05-5-7
キャラメル- ナヲト自由詩105-5-6
過ぎて行く- ヤギ自由詩6*05-5-6
花を負う- 木立 悟自由詩305-5-6
詩人なんざ辞めちまえ- 虹村 凌自由詩7*05-5-6
夕焼け- 砂木自由詩6*05-5-6
糸杉- 嘉野千尋自由詩8+*05-5-6
EN_DLESS_SU_M_MER- 本木はじ ...短歌905-5-6
Enter- 玉兎自由詩4*05-5-5
そろもん(通信販売の話)- みつべえ自由詩305-5-5
季節の中で- Oh!no!自由詩3*05-5-5
あまりにも長い- 岡部淳太 ...自由詩3*05-5-5
カラーズ- ナヲト自由詩105-5-4
桜木の下で- もこもこ ...自由詩4*05-5-4
「_みんらららいすきです。_」- PULL.自由詩1*05-5-4
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
【短歌祭参加作品】食卓までのディスタンス- 本木はじ ...短歌8*05-5-4
セメンテーション- 黒川排除 ...自由詩405-5-4

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