{引用=ことばを生気づける、死でもって。
こもん}
隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み
やさしさは午後のひかり ....
くりくり
くるくると透明が
世界を構築している夜でした
星空が邪険に
その様子を見下ろしていて
「真知子」
と呼ぶ声がしましたが
わたしの名前は真知子ではありませんでした
もう ....
きみは また ぽろり
しみこんだ てで
みえない みらいを
いくどでも
せめて
ぼくは
ここと ここ
つないで
あたためたい
きみと てを
{引用=
短歌こそ宇宙なんだ}
ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後
さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで
生きているひ ....
夏休の校庭で逆上がりの練習をしていた
鉄棒にぶつけた脛はどす黒く変色して
何故か分からないけど
鼻血まで出る始末だった
汗と鼻血が土の上に落ちて
どんどんと吸い込まれてゆく様を見ていた
....
もしも不二家のペコちゃん人形に
高速パイルドライバーを仕掛けて
世界の不条理を叩き込もうと暴れる豚がいたら
それはきっと俺だから
「落ち着けよ」って言ってやってくれないだろうか
仮面をつ ....
やっとこさ自分のPCで何かがかける。
時間を気にせず、日本語で!やったー!
PCは故障気味です。何かエラーが凄い出ます。
IEも開けませんでしたが、
フォルダのアドレスバーからアクセスできるこ ....
遠い日に君がこわした子供椅子座せばぐらつく脚も変わらず
リモコンを人魚に渡すもう何もほろぼさないで漂っている
かえりみちポケット忍ばすスプリングみちくさしてもま ....
海より遠く、寒い砂丘で
さらってきた人魚をすてた
人魚の細く長い髪は
吹き荒ぶ風にあおられ
すぐに砂まみれになった
人魚は美しく、またひどく醜かった
その姿は今、
黒く長い髪 ....
開会式の行進
のはずなのに
みんな何故だか走っていて
走るのは遅くない
はずなのに
何故だかだんだん
取り残されていって
仕方がないから
後ろのクラスに合わせようと
スピード ....
とまらないからすすめ
ねてもさめても
明日という日を迎え
生きている
幸せなわたし
そう思える
わたしで居たい
かと言って
迎える事の出来ない日々も
わたしは知っている
と ....
小春日の
短い夕まずめの頃
風を追いかけて橋を渡っていくと
軒下に
うり小僧
てへっ と笑ってはにかむあいつ
ずんぐりでっかい目玉を
ぎょろぎょろさせて
うりのような顔つき
月が ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える
仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
ETOILE}
木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
{引用=〜スヌーピーの漫画に出てくる、黒髪の少女に〜 }
ルーシィ
わたしいま
あなたについて考えている
ルーシィ
わがままで
高慢ちきで
知ったかぶりで騒々しくて
野球だ ....
まず、この文章の性格について前置きしておかなければならない。
この拙文は、批評などという立派なものではなく、感想文である。
文中『あとがき』から若干の引用はあるが、作品そのものからのそれは行なわな ....
心が肉のかたまりだったらよかったのに
ロースみたいなきれいな肉じゃなくて
内臓、モツみたいな
ぬめぬめしたモツミックス200?の
心が頭のなかにあるなんて、
あんなすかすかでプリンみたい ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない
それ ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる
どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ
....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
....
ここに書き込むのは初めてです、フユナですコンバンハ。
「消えてしまいたい」というこの題名に惹かれた方に読んで欲しくて、
今日の自サイトから日記を転載したものです。
不幸自慢だと思われてしまうかも ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は
君が 遠い目をするものだから
私は 少し寂しくて
シャリ シャリ シャリと 梨を剥く
窓辺にもたれて 膿む月を
仰いで君は ....
冬の空に
オリオンが南中する頃
ベテルギウスは涙を零して
名前が呼ばれるのを待っている
冬の空の、暗い、
まるで何も存在しないかのように ....
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて
自分の眼すら
写ってないんだ
だらしないと
陰で言われるよりも
だらり としている
時間が いらつく
なのに
しかけに ....
化石を拾う
改札口は静かで
足跡ばかりが通り過ぎていく
ぼくはそこで案山子になっている
へのへのもへじ
通り過ぎてく人に
顔は何気にそう書かれてしまったけれど
何か無限のようなかなし ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっと 見ていた
「毒に彩られた花やね。」と教えてくれた
少女の丸くかがんだ背中から
....
わたしのなかに うちゅうがあって
あの 青い空より遠くへ 遠くへと広がってゆく気持ちと
つま先で くるん くるん くすぼっている気持ちが お話ししている
そんな時間が いちばん 好き
....
あなたが愛と呼ぶものの
正体がわからない
愛がなくても
たぶん
抱きあったりできる
でも
抱きあったりできない
場合もある
だからといって
愛していたり
することだってある
....
ビニールの中
息で
つっぱらせた
よつ足
窒息する前
吹き込んだものに
騙されて
かわされて
プシュー って
謎が とけても
ふくらんだ ほっぺに
....
貴方の瞳があまりにも
澄んだ色をしているから
向かいあうと俯いてしまって
貴方の爪先ばかりを見ている
眩しいと感じるものが苦手で
目を逸らしてしまうのは
自分の穢 ....
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