ひらいた おやまの
むこうの おそらに

ちいさく てをふる
おにのこ つちのこ

とんとん とんのに
とうせん はなおに

とんから とんから
とうそう はなおに

ひらいた ....
幼い日々
などというものは
これまでも 
これからも
全く変わりありませんので
特筆いたしません



或るときから
うたに喜ぶようになって
泳法はままならずとも
流れゆく日々 ....
 いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお .... 矛盾した水槽の住人は
矛盾した椅子に腰をかけ
矛盾したテーブルにクロスをかけ
矛盾したグラスで
矛盾したワインを飲む

矛盾した水槽の住人は
毎日が矛盾しているから
その矛盾し ....
このひと だれよ

じいちゃんの にいさんだぢだ
五人兄弟だったのも
三人は 戦争さ いって 死んだんだ
ほら もうひとりの おじさんは かえってきて
そこで 店っこやってるべ
じいちゃ ....
爆弾を我が身に纏って散り果てぬそれを正義と笑わせやがる


見上げればおんなじ色のはずなのに我らの空もイラクの空も


銃口に面と向かったその時に「万歳!」なんてぜったい言えない

 ....
一点の翳りも見えぬ空の下白さを競う百合とTシャツ


軒下でチリリと唄うびーどろは風に撫でられ恋を煩う


結い上げた髪にかんざし挿してみる すこし淫らなおんなを気取る


誰がため ....
ミラーハウスで求め合わないか

前と
後ろと
右と左と
斜め、っていう曖昧な角度も
加えて
つまりはすべて

求め合う姿は
すべてに映るさ
求め合うふたりに
すべてを魅せる ....
  夏の最後の日差しが眩しくて
  何も言えずに目を閉じた
  晴れた空に向かって
  君は背伸びをして手を伸ばす
  それでも僕は何も言えない



  ひと夏が終わるたび
 ....
耳をふさぐと雨は遠くの国みたい 目をふさぐのをためらいながら



台風の日だというのに 僕たちに降る風はもう諦めている



キャミソール の 裾 を破いてもう少し生 ....
われらの旅についてかたろう
われらとは わたしであってわたしでなく
すべての旅を ひきついでありつづける
おおいなるひろがり そのなかへ わたしもきえるが
われらの旅にはおわりがない
苦労を取り戻す日々

網戸に半日も止まったセミをみる
見られている
セミの鳴き声に囲まれてそのセミは哭かない
なぜだろう
なぜ止まっているんだろう
網戸ごしにつついてみる。
死んでいな ....
雲になる花
見えない鳥
午後は夜より深く
地は空より暗く
屋根だけが鈍く透きとおる



高く遠いひとつの窓が
誰もいない部屋を明るく照らす
ちぎれずにいる雲から先に
逆 ....
あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
薄っすら汗滲む指紋にぽつ、と赤く
劇的に熟してゆく果実を携えたように


あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
何処にも行かないという約束 ....
七面鳥は醜い
青くなったり赤くなったりしながら
肉瘤を伸ばしたり縮めたりする
肉瘤は強さの象徴
弱そうな雄鳥をみつけては
目一杯に伸ばした肉瘤をみせつけてやる

今夜は久しぶりのお食事会 ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
いまのは世界中の石像が
月のちからにひかれ
変身しようとして
均衡をうしない
たおれて砕けた音だ
   暗闇の中に、
   わたしはあなたの
   横顔を探したい
   満たされて静かに微笑む
   十六番目の月のように
   もういいのだと言った
   あなたの横顔を、
  ....
なんとなく

なにもかも

なんでもいいような

なんかそんなきもちに

なるときってあるよね

ない?

ないの?

ないのか

なぁんだ

なに?

なんで ....
私はやはり、と
言わざるを得ない
やはりあの{ルビ畦道=あぜみち}を
脇目も振らず
私は歩いていたのだと


炎天、真昼、陽炎
夏が侵攻していた
それはいつも匂いから始まる
濃厚な ....
かち とろう
ゆき ゆこう

ふくみ ささぐ
きはくな ほし

こい こごう
ゆめ とばそ

ぴりぴり とした
ひりひり ときた

なげく なじる 
ぬいでしまえよ

こ ....
スプラッタ父が西瓜を鷲づかみ

バケラッタ母がオバQ一気読み

オイ鬼太郎瞬きするってどんなもの

オイ鬼太郎泣いてはいない汗なんじゃ

鬼太郎にニヤリ笑われ汗ぽたり

暑かろう地 ....
閃光と爆音が果てしなくつづく
長い長い夜だった

終戦前夜の静かな港町に
これが最後とばかりに
ありったけの爆弾が落とされて
夜空はまるで夕焼けのように
真っ赤に染まったという

 ....
{引用=これは一種の実験的な作品です。筒井康隆の小説『残像に口紅を』をヒントに、章を追うごとに次第に言葉が消えてゆくような書き方をしました。まずルールとして、?消えた言葉(音)は以降の章では使用しない .... 事の発端は、ボストンで会った日本人仲間のDJ GONである。
7月末にイベントやるから来いコノヤロー!ってんで行く事にした。
28日夜らしい。幸い、27日が給料日だったので助かった。
(ちなみに ....
瞳の中でしか広がれない青空は

手を差し伸べてもらえないその悲しさを

今日も涙にしてしまった
はだかだと つい
においを かいで
おもわず からみあい
いっしんどうたいで 
おれまがったりします
日記は忘れています
かつて
誰かの小鳥であったことを
目を瞑ると
まぶたの中で風景が裏返る
人は皆
空の切れ端でした
良き友よ

お前の肩を
叩かせてくれないか
軽く 一度だけ

そして
良き友よ

おれの肩を
叩いてはくれないか
軽く 一度だけ


渾身の力を注がない分だけ
渾身の ....
干乾びたのだろうか 私は静かに干乾びていくのだろうか

風の強い静かな午後 ほら、耳の裏側で
ガラスの器 丸く並ぶ石粒 揺れる水
指を離す ゆびをはなす 知っているのに・・・
鳴る音は飛沫  ....
ふるるさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はなび- 砂木自由詩14*05-8-8
履歴書- 千波 一 ...自由詩19*05-8-8
異常な時代に抗する言葉- 岡部淳太 ...散文(批評 ...21*05-8-7
僕の中の矛盾した水槽- たもつ自由詩1205-8-7
かえってこない- 砂木自由詩10*05-8-7
書き殴り・アンチテロリズム- 落合朱美短歌13*05-8-6
影絵の夏- 落合朱美短歌11*05-8-6
ミラーハウスで- 千波 一 ...自由詩19*05-8-6
君と九月と、あの空と- 嘉野千尋自由詩14*05-8-5
- ピッピ短歌1305-8-5
そろもん(われらの旅の話)- みつべえ自由詩805-8-4
見られている- 石川和広自由詩5*05-8-4
ひとりのとり_Ⅳ- 木立 悟自由詩505-8-4
果実症- A道化自由詩1005-8-4
Wild_Turkey_Blues- 恋月 ぴ ...自由詩9*05-8-4
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
そろもん(幻聴の話)- みつべえ自由詩905-8-3
十六夜- 嘉野千尋自由詩11*05-8-3
なんていうか- 大覚アキ ...自由詩505-8-3
侵攻する夏_(2005.8.3)- 和泉 輪自由詩1605-8-3
鳴く- 砂木自由詩10*05-8-3
vsオバケ- ヤギ川柳7*05-8-3
1945年8月14日- 落合朱美自由詩13*05-8-2
消失- 岡部淳太 ...自由詩4*05-8-2
超ド級の無計画旅行。- 虹村 凌散文(批評 ...4*05-8-1
青空- 純太自由詩705-7-31
そろもん(あの話)- みつべえ自由詩805-7-31
童話(日記)- たもつ自由詩2005-7-31
それぞれの明日へ- 千波 一 ...自由詩11*05-7-31
アフレル_オト- 千月 話 ...自由詩8*05-7-30

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