綺想を詩文に纏わせる概念の一つとして、今回は「当て字」を見てみようと思う。

例えば「満月」の満を万として「万月」とする。
例えば「太陽」の太を帯として「帯陽」とする。
例えば「陽光」の陽を羊 ....
ある時
うさぎは
森の中を
大声で叫びながら
走っていた

「たいへんだ
 たいへんだ
 ぼくはおおきなゆううつに
 おしつぶされて
 しにそうだ」

動物たちには
「ゆうう ....
雪の 蝉は
冬に 生まれて

お日様に 溶けて
ぽとりと 落ちる

ほら
とんでいく
ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん

君はシャボン玉のことをこう呼ぶ
膨らんで飛んでゆくさまが
ぷうわり で
弾けて消えるさまが
ぷん なのだろう

ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん
 ....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ


施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
山 眠 る 父 の 書 斎 の 鍵 ひ と つ 


蝋 燭 や 息 を 止 め れ ば 火 も き え る


支 え あ う 者 ら 夕 ぐ れ 泳 ぎ く る


爆  ....
■宮澤賢治

 さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
このひとと
子供を
授かりたいと
思った女性がいた

別れた

昼寝のあと
毛布のくらやみに
想像の
子供の影を
写す

おさない私の中の
泡ダチは
つよくはじけ
夢見 ....
「ぼくたち」
「わたしたち」
「この巣立ちを新たな出発として」
「新しい場所で頑張っていくことを」
「誓います!」
「ちーかーいーまーす!!」

その場で号泣していたいじめっこの近藤さん ....
今夜も 僕はほんの少しだけ世界を忘れる
飛び上がって
ひと思いに刺すことが出来ずに
沈みながら
血迷った逆流に身を躍らせる
時計は残された時を静かに刻み
やせおとろえた夜の下で
僕は僕の ....
ロゼッタ
ごめんよ、約束を破る

こんなに風が強い日は
恵まれた二人のセレモニー

出会う前から恋になる
噂に胸をときめかせていた

気の遠くなるよな
熱に煽られ

初めて出会 ....
野茂投手が
大きく腰をひねり
ボールを投げるのを
見ていると
カッコイイ

僕と同じ大阪で育ち
朝が弱いので
朝の練習はとても
嫌いだったらしい

米の、放送局のインタビュアーに ....
遠くに咲く
    桜の写真
浮かべて 流れて
 さらに さらに 霞みゆく
Gが高めの空気
    追いかけていきそうになる沈黙へ

花びらが散る

クリスマス、雪に見立てた紙吹雪。 ....
マジか ネタかって なんだろ
本気か 遊びかって ことかな

それは でも

いったん 言葉にした時から
すでに 詩にした時から

言の葉 の 受け継ぎの中に 展開されて
ひとり ....
夜の空気は光を磨くので
光も鳴るように笑います
心臓は崖へとつながっている
推定二百メートル
くらいでしょうか
そこから下を覗きこむのも可ですが
寧ろ僕は
ヤッホー
の魅力にとりつかれいつまでも
ヤッホー
ヤッホー
と繰り ....
ごくどうの
ぼうけんかが
ふゆのさんみゃく
こおりのあらし
そうなんちゅう 

さむくてさむくて
うんこけんきゅうかになったら
あったたかった
ひげはこおりつきそうだけど

うん ....
なんか官公庁みたい。
えーと、大学のゼミとかでよくつかわれる脅しの言葉「君〜は読んだかね?」この攻撃なんどもくらいました。泣かされました。泣く泣く読みました。追いつかなくて睡眠時間を削りました。確か ....
寒 椿 迷 路 の ご と き 義 母 の 髪



約 束 を 破 り し 枯 れ 野 後 悔 や



梟 や お ま え の 瞳 に 映 る 森



み ぞ れ 降 ....
ねむらない 転回
の上

めざめようと 立つ

剥がれていく 
瞼 こすれ

短くとも

大破 の 孤独
燃やしたい
果てしない葉の落下
星は脱獄囚のように走り出す
ヤニ臭い黄色い歯が喉笛に噛みつく
もう二度と
歌など歌えないように
新しい蝕の始まりだ
みんなが赤い声を上げて君を待っている

またひと ....
悲しさと淋しさを
試験管に注いで
反応させたら
恋になるかしら?

手をすべらせて
ビーカーを取り落とすほど
白い煙をたちのぼらせて
恋になるかしら?
通勤カバンの中身が
巨大なネコの昼寝だらけ
暴発、し、俺!走り!抜ける!
山形屋とトヨタの間の路地を
あらぬ方へよからぬ方へ
俺の影を位牌にしてくれ
俺の位牌をKIOSKで売ってくれ
 ....
ぼくはよく考えるということをしようと思って
正座をして
ジーンズが電気ストーブで焦げないようにして
冷めた珈琲をすすり彼を真似る


素敵なことが起こってきたので
このまま勘で行こうと
 ....
卵二個とひきかえに
体を売った 女の子

てびきした 少年
十代らしい

権力のある大人が
相手 らしい
新聞記事 外国の記事

よいわるいではなく
よわい立場で

 ....
腕に映る
影が熱い
揺れ動く羽が
胸をのぼる



淡く濃いもの
避けられぬもの
肩から飛び立つ
こころ失きもの



冬の小さな虫たちが
茶碗のあたたかさ ....
下駄箱の中
君はいったいどれくらいの間
神と呼ぶものに祈っていたというの
十七歳だったころの
愛されていた少年よ
牛皮の匂いがする両手で
夕日のたまごを包み込んで
ポエムとマンガは非常に密接なつながりを持っているので、私の視点なんぞ、慧眼というほどすごいものじゃあありません。でも、ポエムに親しまなかった読者がここを見ていらっしゃるかも知れず、そうした方には「ポエ .... ここまで書いたことと矛盾するようですが、「詩がわかる/わからない」に関しての私の結論は、「詩の意味なんてわかんなくてもいいやんけ」という無責任なものです。一般読者が詩を「わかる」必要は全くなくて、その .... 私の詩(「ポエム」と銘打っていない詩)は、よくわかりにくいと言われます。詩の世界のひとが言うのではなく、詩の世界のそとのひと――私の友人や同僚――がよくそう言います。何がわからないのかと訊ねると、言葉 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
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