わたしたちは歩く
可笑しなことはないのに
となりできみが時々ちいさく笑う
(なにか間違っている?)
でも訊くことなんかできない

わたしたちは黙って歩く
おおむねすべてのひとたちは
 ....
うすぐもり
ベランダから
なにを見ているんだろう



それとも

ひとだけに
不自由がはびこる

気づくと
いつ死んだかわからない
カタツムリの
はりつめたよ ....
キッチンの茶色いテーブルの下を
小川が流れます 黒い水
ちょっとおかずをね
落としたから
(母さんの作ってくれた
 お煮物のほぐしたの)
足元に小さな魚が集まって
たいへんです
箸で掬 ....
黒い鳥の群れに暴かれた骨を
驟雨に洗いながら
わたしは
晩夏の灼熱に焼け爛れた
向日葵を見上げていた

わたしは聞いていた
草いきれすら霞む腐臭のなかで
瑞々しい血肉の底、重く豊かな脈 ....
仕方ないよ。
自分の
思い通りにいかなくて
当り前。
思い通りにいく方がすごいよ



出来ないことも見るけど
それよりも 小さなことでもいい
出来ることを見よう
今日も一つ一つ ....
柔らかな機械
拘束されない想像力

サイバネティクスの夢は
四肢をもがれたバッタのように
プレイリストのなかに埋め込まれるのだろう

残酷な朝は天体を廻し
透明な朝をスルーしてゆ ....
商店で見た山崎パンの
バターケーキが豪華に見えた
電話ボックスに置かれた缶コーラに
毒が入っていたニュースが怖かった
ユリゲラーがスプーンを曲げたかと思うと
あのカルト教団の教組が宙に浮いて ....
あの空の下からあの空の向こうまで、なだらかにせりあがりなだらかにくぼみながらどこまでも続くみどりの丘、その丘を白くつぶつぶと覆いつくすほどのあの羊たちがいっぺんに、シーツをめくりあげるように消えて .... 羊が鳴いている
嵐の吹き荒れる草原に
たった一匹だけで
メェメェ、と

あの羊は
はぐれた仲間の群れを
呼んでいるのか
ずっとメェメェと
鳴き続けているだけ

あの羊を
わたし ....
ひとを好きになって傷ついて
感傷を肌で美しく感じていた
そんな時間
映画音楽のようにドラマチックな

からだの外へ出た細胞たち
絶えて流れた
う化して剥げたわたしのベールは
ふ ....
午後を歩き
空を吸う
斜めの鉛芯
やっとひとつの島を巡る


空から落ちる花の軌跡
声はずっと声のまま
水たまりの上を旋回し
宙に桃色の輪を描く


雨の明るさ ....
はじめに昔話で恐縮ですが、二十年以上前、パソコン通信のニフティサーブ時代の『現代詩フォーラム』でのことになります。
フォーラムに投稿された他人の詩句を並べ替えて、そのまま自分の詩作品として投稿した方 ....
今日も
色々とあった
でも
何とか今日も
おやすみできる



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
逸脱した想像力でかろうじていきているのかもしれない
人生にはときどき小さな推敲が必要なのかもしれない

戦いを降りた人間はミニマムのエネルギーで生命を維持する
だから村上春樹の海辺のカ ....
キリがない欲望に
つきうごかされて
私は生きていくよ
ぶざまであっても
いのちだいじに



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
昨日いつもの爺ちゃんにあった
知り合いでもなくても知り合いみたいな人だが

やがて僕もこういう素敵な爺ちゃんになってゆきたいと

僕は自分の歴史しかわからないし
時々前後も混乱するのだが
 ....
 満天の星空が、朝靄の中に静かに消えてゆく。
 鳥達はいつもの歌を歌い、季節の花達はその手を広げている。
 誰かの魂と私の魂が共鳴しては離れてゆく。
 キャンバスの淡い白色は歩き始めた娘 ....
トラスケぇ!こりゃあなんなら。コンクリ引っぺがしたら虫がうじゃうじゃおるど。

Co., Ltd.Co., Ltd.Co., Ltd.Co., Ltd.Co., Ltd.Co., Ltd.ㅤCo. ....
混ざる草いきれ、煙。 誰かの吐息と、君の吐息。 嗅ぎ分けるには 夏は 向いてない。 空気、尖っていない。
数個目の打ち上げも、 不発。 誰かのため息と 君の、嘲笑い声。 それは 聞き分けた、 聞き分 ....
青く微かに揺れる紫陽花
呆けた顔して立ち尽くす人

全てが忘却された雨上がりの朝、

男は綺麗に髭を剃り
キャベツを買いに街に出た
何かを忘れても
今はあり
つながっている
さまざまな今を
味わう




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
天から、黒い玉が落ちてきた
これを転ずることができるのか 
紅白の梅の間を、雀がひとり
世のしがらみを解かれて
地面の上を翔んでゆく

目線の先に塀は近づき
道は曲がる

未知なる明日の方角へ
{引用=

_ -

.

    もしもそれがいまや失われて
    とりもどせないものだとして
    そこなわれたものがあるなら

       ....
{引用=


             。       •



    針樹の翅が 、はためくとき 、

   とうめいの空には 、宛のない日々の輪郭が 


        ....
光の文字を裏返し
水の警笛 真夜中の息
窓をすぎる 蛇の横顔
墨の季節 矢印の季節


朝も午後も夜もなく
曇りの音に満ちている
ひらくことのない雨の手のひら
冷えた ....
季節を食べ終えて妖精は床下に眠る

たてものの屋上から見える木
その枝の集まりにはカラスが眠る
昼間、子供たちに小石を投げつけられたのだ
ときおりの短い夢にぶるっと身震いしながら眠る ....
中庭と廊下に
誰も居ないことを確認して
使うことのない鍵を握り
少しだけ明るい裏庭に出る


低い草と
色の無い花の間を抜け
影の無い径に出る
薄暗く揺れる午後に ....
手指の爪に光の針が立ち
関節に光の毛がそよぎ
風に当たると消えてしまう
視界が
少しだけ苦しくなる
 一日の襞をなぞるように日は翳り、あわただしく光は綴じられていく。
万遍のないあからさまな炎天の午後、しらけきった息、それらが瞬時に夜の物音にくるまれる。光のない世界のなかで、何かを照らすあか ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羊雲- 自由詩15*22-9-11
薄い殻- 自由詩11*22-9-9
キッチンの茶色いテーブルの下を- オイタル自由詩3*22-9-8
晩夏- 逢坂 冬 ...自由詩7*22-8-21
※五行歌_三首「月を見ていて思う」- こしごえ自由詩2*22-8-20
ピーターラビットのうた- マークア ...自由詩1022-8-20
居酒屋あらわる- うめバア自由詩1322-8-20
数えられるもの- 片野晃司自由詩1722-8-15
- 逢坂 冬 ...自由詩9*22-8-12
やわらかいかけら- 唐草フウ自由詩4*22-8-11
曇間と門前- 木立 悟自由詩222-7-19
国立国会図書館の『個人向けデジタル化資料送信サービス』- 藤原 実おすすめリ ...3*22-7-14
※五行歌「おやすみできる」- こしごえ自由詩5*22-6-30
疎通- マークア ...自由詩622-6-25
※五行歌「ぶざまであっても」- こしごえ自由詩6*22-6-20
おっぱい論- マークア ...自由詩722-6-17
白い景色の中で- メープル ...自由詩7*22-6-16
Co.,_Ltd.____【即ゴル不参加作品】- 壮佑自由詩5*22-6-10
等間隔- キリコ自由詩322-6-10
お買い物- ひだかた ...自由詩522-6-9
※五行歌「何かを忘れても」- こしごえ自由詩1*22-6-1
白い球- 服部 剛自由詩122-5-31
鳥の道- 服部 剛自由詩122-5-31
if._- ryinx自由詩3*22-5-27
針樹の翅、砂の- ryinx自由詩4*22-5-17
花と終わりの迷路- 木立 悟自由詩222-5-12
星の観察- 自由詩13*22-4-23
裏庭を越えて- 木立 悟自由詩222-4-10
ノート(手指)- 木立 悟自由詩122-4-10
夜_- 山人自由詩5*22-4-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192