黄昏砂浜
半分埋もれた懐中時計は
壊れて逆回転をします
長針の影が伸びてきて
足元までは届かないまま
夜に溶けていきます

思い出と名のつくものは
一歩踏み出せば届きそうなところで
 ....
あなたは
子供っぽいことを言うと思うでしょうけど

あなたには
女みたいに情念で動いて欲しい
周りの目など気にしないで
ただ、私のことが好きだからと
それだけの理由で海をも渡ってきて欲し ....
あのひとの黒髪をみたことがない
彼女は髪の長いひと
はじめて手紙をくれたひと
姪っ子にリンゴ飴を買ってきてねと頼まれて
祭りの帰りに
「ちょっと待っててください」
と闇の中へと消えたひ ....
曲がり角を曲がると
君がいた
僕は驚いて振り返り
逃げ出そうとするが手遅れ
椅子に座った君がいる
こんな道のど真ん中に
僕は舌打ちをし空を見上げると
電線にぶら下がってる君
わき道に目 ....
やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、しょぼしびれるまぶたの裏側にそれまで見つめていた画面の裏腹が白く白く皮膚をとおりぬけるかもしれないと思いきやひろがる想像上のパレードに身を包んでも目の奥 ....       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
     ■箱とは、隠すための手段だ。箱とは■■
    ■、入るための手段だ。箱とは、入れ■こ■
   ■るための手段だ。箱とは、遮るため■の ....
手のなかの金魚がたどる路
響きのための階段を
宵宮の光が駆け上がる
かわいた飲みもの 食べものの跡
においはずっとたたずんでいる



街にやって来た映画の群れ
ひとつの方を ....
かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに

ぽとり と落ちた
蜃気楼

恵みの火
溶けない爪のくず

明日というものが
あるらしい

たたむ手を
寄り添わせないよ ....
紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい

白いカップに淹れて

ください

珈琲は 

正装で飲むものかと

私を大正時代に連れて行って

銀の匙で

薄色のスー ....
  誘惑してまた漂う欲
  消えよう、と。
  
  レコードが内包する闇
  うっすらと透けて見えるカーテン
  
  雫から滴るスペル
  と、点。
  滲まずに 立って
  ....
     夢のまた夢


丑三つ時は眠っていたいの
怖い夢を見たくないから・・・・


美しい花畑を見知らぬ人と手を繋いで歩いています。

大雨の中 大きな魚を釣り上げて
雨は静か ....
どっちを向いても砂浜だらけの砂
部屋が思い出砂漠しているのでゴースト バイ ゴースト バイ ゴースト
あなたが沼へ帰るというので
わたしは途方にくれる
あの森はあなたの兄を食べ
わたしの妹を ....
思いつきで
カネに化けてみた

よう
元気?

友達に話しかけてみる

おう
これで昼飯 食いにいくか
けっこうな臨時収入だな
幾らになる?1,2,3

あわてて逃げ出す
 ....
洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ .... 木の葉を一枚 硝子の器に浮かべてみました

空 をみつけました

心は 揺れておりました
ノンシュガーなはずのコーヒーがやけに甘い
隣の席の黒い帽子の男が
ぼそぼそとなにかつぶやいている

路地裏から路地裏へ
狭い空がえんえんと追いかけてくる
どうやらこの街からは出られないらし ....
ピッピは嫌いだ、すぐ牛乳の話ばかりする。



「ピッピなら飼っていいでしょう」「ダメよ難しいのに」



てーんてててーんててーん ピッピー!! はーい



ピッピ ....
虹を見つけるコツは
こまめに空を見上げること
雨のたび
忘れず雨上がりに期待すること


四つ葉のクローバーを見つけるコツは
誰かのために探すこと
本当は自分で見つけないと意味がないん ....
質の中に量があり
落下の中に流れがある
無数にまとまる一つ
雨と呼ばれるものの名
儀式のように繰り返され
思い出された最初の音
絶えず動きながら
点在する光を導き
生かしてゆく雨の ....
なにかこえにだして
ことばをいうとしたら
きらいとかすきとか
これがいいとかわるいとか
ただしいとかちがうとか
だからとかなんだとか
むずかしいとか
けっきょくとか
わけもなく ....
さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで

わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
 ....
渋谷だらけの東京を秋雨前線が通過していく
地下鉄は簡単
指先のさじ加減で喜ぶことも可能です
走れ!って ぎっ?

トルエンをやめて三年目の兄弟が叩くレジから発生した油
川の流れ ....
そして廃墟のような季節がぼくを微熱を帯びたむらさきにするのです

どこまでもすすきがひろがる枯れ野のなかで
あなたが動こうとしないので
ぼくは仕方なくすべての扉に鍵をかける
すべての窓に杭を ....
テレビなどを見ていると
むかし憧れていたアイドルたちが、みんな
おじさんやおばさんになっているのにビックリする
そりゃあ、僕らも歳をとるわけだ
で、最近、酸っぱいものが無性に食べたくな ....
 一人でいることに、何年も飽きなかった。シートの、海に伝わる神話を読みながら、永く暇をつぶしていた。精霊の女、の横顔の表紙。空腹の中、海に向かう道、カセットで、オペラを聴きながら、わたしは車を走らせた .... それは 私の中の悟りのようなものなのかも

小学生の時に こんな事がありました。
「どんな風景でも良いので 風景画を描きなさい。」と言われ 好きなようにスケッチして絵の具の色をおきました。
 ....
                  「メリーゴーラウンド」 11

  声

何度も何度も
くりかえし読んだ童話がある
街はずれの丘のてっぺんに
大きな観覧車があって
雨の日も風の日も ....
なぜ目覚めたのか
ずっと考えていた
ふたつの色の
雨のはじまりだった



ふいに起こる物音が
ふいの朝を説いていた
音の主をたしかめる前に
それらは高く飛び去っていた
 ....
ネオンと雑踏と台風とをまとめきれない街、そしてその旨。わからないから遠いんだよ。眠るようにするりと受け付ければ「飛ばされちゃおうか」とか軽やかにニア・ヒア。海沿の錆び方をした集合住宅、写真の中にいる気 .... そんなにも孤独と悲しみを愛していたのだろうか

私はコーヒーと煙草があれば生きていけたし、岩や鋼の景色が好きだ

砂漠が好きでした

私にはそんな頃もありました

私は笑っていました
 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
懐中時計- ワタナベ自由詩13*04-10-19
手紙- ミズタマ未詩・独白104-10-19
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告白- 本木はじ ...自由詩404-10-18
スクランブル/こどもの- nm6自由詩904-10-18
ブラックボックス- ピッピ自由詩1404-10-18
路地の歌- 木立 悟自由詩604-10-18
消して- 砂木自由詩13*04-10-18
紙コップ- 蒼木りん未詩・独白4*04-10-17
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DEEPHITOFMORNINGSUN- 本木はじ ...自由詩804-10-15
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ウィー、ウィー- nm6自由詩1204-10-15
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無題です- ワタナベ未詩・独白9*04-10-15
じぶん- ピッピ川柳1004-10-15
トントンミー/私をノックして____- 小池房枝自由詩22*04-10-14
返詩_雨_(2004.10.12)- 和泉 輪自由詩1404-10-14
暴言- 石川自由詩404-10-14
わんださいだー- 石川未詩・独白704-10-14
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曼陀羅絵巻のように- ひより散文(批評 ...10*04-10-13
- アンテ自由詩604-10-13
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カラフル- nm6自由詩704-10-12
私ではないこと私であること- 山内緋呂 ...未詩・独白704-10-11

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