緑の葉を一枚 
唇に{ルビ銜=くわ}え 
言葉の無い唄を奏でる 

黒い影の姿で空を仰ぐ 
わたしのまわりが 
ひだまりとなるように 





  * この詩は「詩遊人たち」 ....
子供の頃  
両親のあたたかなまなざしに 
まもられて 
幸せはいつも 
「 そこにあるもの 」 
だった 

やがて大人になり 
自らの手を伸ばし 
{ルビ掴=つか}もうとした 
 ....
空と 空のかたちの窓と
空のかたちの音が重なり
幾つもひらくものの内の
悲しいものが言葉だった


小鳥が鴉のうたをついばみ
鴉が小鳥のうたをついばみ
小鳥は鴉に 鴉は小鳥 ....
読まれて落ちる卵には、
きっとわたしの顔は付いていない。
だからどうぞお好きなように、
割って食べてくださいませ。

わたしの伺いしらぬ、
卵でございましょう ....
枠に閉じたら 絵だと
逆らわなかった息づき

飛べたものが 石の中
墜落もできずに

鎮火を待つ間
まだ 蝶でいる







 
いろとりどり まわっている
かざぐるま そのなかに
ひとつだけ うごかぬやつ
ぶつぶつ なないろの
しゃぼんだま はきだしている


*関連作品
縁日の話→http://po-m.co ....
君との約束の日は近い
あと三日と四時間

待ち合わせ場所は
もちろんあの場所

夜空に咲く白がとってもきれいなんだ
見に行こう 僕らも空に上って

どうやってだって?
それはね 秘 ....
{ルビ二十歳=はたち}の頃から
四時間未満の睡眠を
二十年つづけたら
六十歳になっていた



自分は
長く起きすぎた












 ....
はじまりはじまり
めくるように幕は開け
そしてやってくる
壮絶に赤い赤いシーン

ねえ、きこえる?
無音に響く
私が奏でる
インストゥルメンタル
からだごと
空も
地も
漂うも ....
ああ 今日は
なんて美しい音色だ
風はすこしばかり強すぎるけれど
これは春なのだから仕方ない
それよりそこかしこで
草も木もみんな楽器みたいに
お互いをこすりあわせている

風が吹 ....
?.

神経質そうに痩せた手を合わせて祈っている
ひざまずいて
教会の中 ステンドグラスを割ってこぼれる夕日に溶けそうな 
白金の髪

俺はその斜め後ろに座って
じっと ....
今日、世界が終わるとしても
教えないでいてください
怖いからではありません
やっぱりわたしは
明日の約束をしたい、あなたと

    交わされることのない言葉
    くちぐせのような夢 ....
絵本の側で
子供が頭をあわせ
内緒話をしている
二人だけの秘密は
二人だけの秘密のまま
やがていつか忘れられてしまう
僕らは今日必要なことを
ひとつひとつ整理していく
特別なことはない ....
荒野で おとこが
口笛 吹いている
うしなうものさえ
ないもない と
知ってしまった 旋律を
晴れた日の夕暮れ
その詩人は必ず川原に現れた
夕陽を眺めては
気持ちを溶かし込みながら
一つの詩を生んでいった
ある時は静かに悲しく
ある時は力強い魂を
言葉を使いながら描いていった
 ....
ひとりの少年が 
壁をつたうパイプの上を 
猿の手つきでのぼってる 

壁の頂で少年は 
( 見ざる・言わざる・聞かざる ) 
のおどけたそぶり 

次の瞬間 
頂から 
両腕ひろ ....
昨日は職場のおばさんの 
くどい{ルビ小言=こごと}に嫌気がさして 
かけがえのない他の人さえ 
土俵の外へうっちゃり 
しかめっ面でひとり相撲をしていた 

昨晩見た夢のなかで 
旧友 ....
道の中を働く
小さな運送屋は
テロリストにはならない
いくら罪を掘っても
累積された女王の愛で



見慣れない空から
チラリズム
手紙が届く
忙しい時間帯に
類型の物語は ....
今よりもっと
空が高くて
今よりもっと
砂の中に潜む星を
見つけるのが上手だった頃

四歳の幼さで
舌足らずな
Ich liebe dich.

ドイツ原産の弟と話す為に
ひとつ ....
少年は必死になって
学校から出された計算練習を
こなしていた
その数に何の意味があるのか
少年にとって関係のないことだった
この宿題を終わらせて
遊びに行くことの方が大切だった
仲間とと ....
悪い子は見つからないパパにもママにも見つからないぼくは悪い、






押し入れの中は宇宙だから漂う星たちは涙じゃない。



膝を抱えて星座に ....
遅い流れにひたされる街
今日も鏡は隠されてゆく
たましいのないもののふるえを聴く
たましいではないものに包まれたたましい


蜻蛉や蜉蝣
碧い石の眼
空を分け
空に埋もれ ....
窓硝子を挟んで
浅い春は霧雨に点在し
わたしに少しずつ朝が流れ込む

昨夜見た夢を
思い出そうと
胸を凝らしたら
微かに風景が揺れた

なかば迷子の眼で
周りを見渡 ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
歯をみがく
歯のすべての面を
みがくように
歯をみがく
いくら丁寧にみがいても
数時間後には
忘れている
だからこそ
細かいところまで幾度も
歯をみがく




 ....
青空を白く
音の粒がわたり
とどめようとする目は
まぶしくまばたく
坂を下る陽
みどりを連れて
歩み去る金
指の花粉を
雪へ散らす


海から来た透明が
近づくもの ....
あたしのほしい車を買うには
あたしの貯金は
ちょっと足りない
なのでう〜んと悩んでいる
磨いたウィンドウのなかのレッドがまぶしい


あたしのほしいブーツを買うには
あたしの給料は
 ....
さがしてみても
しっぽは見つからない

まるで
気泡のような午後だから、
いつの窓にも
ふたりは
求めて


 やわらかな、視線

 だれにも始まる
 デッサンの
 ....
地殻に居眠りする風の群れ
襟元合わせれば
擦れた羽音

すり抜けた鼓動の列の空
眠らないと 届かない宙

ひたった真昼の花の蜜 逝き
寡黙をあぶる眼に しゃがれ

かがみこんで握り ....
だうな〜で 
仕事さぼった翌日に 
こころの{ルビ垢=あか}・{ルビ錆=さび}ふりはらい 
いつものバス停に向かう 

歩道の 
前を歩く女子高生 
突然ふりむき 
( すかーと ふわ ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
口笛_- 服部 剛自由詩13*07-3-15
「_月夜の照明_」_- 服部 剛自由詩4*07-3-15
ひとつ_ことのは- 木立 悟自由詩607-3-15
「_詩卵。_」- PULL.自由詩9*07-3-15
古蝶石唄- 砂木自由詩17*07-3-14
そろもん(また縁日の話)- みつべえ自由詩307-3-14
まちぼうけの木の下で- もこもこ ...自由詩7*07-3-14
ノート(44Y.3・14)- 木立 悟未詩・独白507-3-14
透明の震え- 紀茉莉自由詩7*07-3-14
たとえば歌をうたうように- ベンジャ ...自由詩12*07-3-14
祈れ- 水在らあ ...自由詩23*07-3-14
春は明日の約束- たりぽん ...自由詩15*07-3-13
待合- たもつ自由詩807-3-13
そろもん(ウエスタンの話)- みつべえ自由詩807-3-13
夕陽の詩人- ぽえむ君自由詩15*07-3-13
「_頂の猿_」_- 服部 剛自由詩907-3-13
弱者の拳_- 服部 剛自由詩15*07-3-13
みちている- 石田 圭 ...自由詩22*07-3-13
舌足らず- 士狼(銀)自由詩20*07-3-13
計算- ぽえむ君自由詩10*07-3-13
「_押し入れの中は宇宙。_」- PULL.短歌13*07-3-13
ひとつ_みつめる- 木立 悟自由詩607-3-12
朝の名前- 銀猫自由詩37+*07-3-12
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
ノート(歯をみがく)- 木立 悟未詩・独白507-3-11
ひとつ_ながれ- 木立 悟自由詩407-3-11
ちょっと足りない- ふぁんバ ...自由詩7*07-3-11
オクターブ- 千波 一 ...自由詩16*07-3-11
古蝶石- 砂木自由詩14*07-3-11
まい・れぼりゅ〜しょん_ー僕の太陽ー__- 服部 剛自由詩12*07-3-10

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