縦に
横に
斜めに
そして滅茶苦茶に


発つ人
切りつける遮断機
渡す鉄橋、区切る線路
正確な手すり、錯綜する枯れ枝
途切れ続ける白線、刺さり続ける鉄塔
罅割れ ....
冷たくないと
生きていない

熱いと
いうのに

息に かかる
さませないのに
まじれないのに

欠けて
すべって

あらい
まま

さくり  
踏まれる
   甘くない珈琲を
   手の中で
   大事そうにしていた
   猫舌だと言って
   大事そうにずっと
   両手の中で



   十二月に降る雪のように
   ま ....
{引用=  空をイチョウが渡っていった
  最初は一枚
  次には乱舞

  真上を通った瞬間に
  くるくるイチョウの形が見えた

  落ちてきながら
  落ちてはこずに

   ....
どんよりとした静かで重そうな空を
支えとなるものもないまま「それ以上近づくな」と
睨み付ける

午後三時

そこここに散らばっていた子供たちは
おやつの時間だ、と我先にと暖かな愛に包 ....
そんなふうにね
上からものを言われるのが
いちばん傷付くのよね

文句があるなら
正々堂々と
アタシの目の高さまで
下りてきて言ってよね

あ〜、もうっ!
ご飯もそんなふうに見下して
「餌をやる」
な ....
悲しみすぎたからからっぽになる

さらさらの雨が降っている

需要と供給はいつも等しくはなれない
隣の白蛇が、
皮を脱ぐ。

彼は失恋すると、
いつも絶食して、
いつも脱皮する。

センチメンタルなのだ。

脱皮する少し前から、
蛇の目は白濁しはじめる。 ....
冬の夕暮れ 老人ホームの庭に出て
A {ルビ婆=ばあ}ちゃんと若い僕はふたり
枯葉舞い散る林の中へと ずんずん ずんずん 進んでく

「 A さん、目的の宝物がみつかりました・・・!」

 ....
雨よ私の足あとを消せ
あなたのドアをノックして
小さく迎えるすき間から
私は体を忍ばせる

あなたはこんなところで
ビデオテープ
テニスシューズ
見てはいけない写真

コーヒーメー ....
仮に
私たちが住んでいるのが地面ではなく
几帳面に
ジオイド面か何かだったとして

町の上を
風に
山や谷が通り過ぎていくのは
えらい騒ぎだと思うが

空の底から見あげれば
気圧 ....
死期が近づくと
彼等は自ら首を吊って死ぬ
夜に 孤独な木を探してその枝に
縄を垂らして果てる
南の大地は熱い
吊られた身体は素早く腐る

自分ひとりで首を吊れない者は笑われる
ましてや ....
    女


愛しいあなたを抱きたくて
透明から青
青から碧へ
変色する
この静かな淀みの池で
禊(ミソギ) する


今夜の月は丸いから
お前、美しい女になるのでしょう ....
グリーンのセーター
さわりごごちがあんまりよくて
緑のなかにとけだした
だれもいない朝の公園
雨上がり
ぬれそぼるベンチ
とぎれっぱなしの会話

胸のアルファベットも
ばらばらになが ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
(6) 引っ越し

「俺、引っ越すんだ」
「え・・・急に・・・、どーして今まで黙ってたのよ!」
「いや、なんかか、言いづらくってさ」
「バカっ、そんな大事なこと、ギリギリまで黙ってるなんて」 ....
擦り切れたブランケットを放せない子供みたいね 君依存症


ねぇわたし、あの娘がしているマフラーが欲しいの。はやく盗ってちょうだい


陽だまりのように私をなだめてよ パールなんか ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
私は海になる
ただひとり あなたのために私は
自分を分解して個体の部分をすべてぬき取り
液体だけで構成された海になる
父になることしか出来ない性の宿命
それでもかまわず
私は母のような海に ....
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に
私の心がついて行けない

まだ
そんなに確かじゃない
決められない
このまま冬になろう ....
(1) 予兆

パソコンがどうもいつもと違う音、カラカラカラと変な音を立てていたら

・パソコンの寿命が間近
・良くないことの前兆
・中のハムスターが暴れている

のどれか。ハムスター ....
どことなくストレス加減の昼休み
冷たい珈琲に浮かんだ氷を
ストローの先でつついたら
猫みみのかたちの小さな生きものが
ちょこりと顔を出した


頭痛の道連れに
こんな小粋な錯覚が訪れる ....
鳴かぬ 小鳥は 
口止めされたのでしょう

ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく

このくちばしで
守るのは

明日の 春では
ないのです
ららら月曜日
水草に こっそり つぶつぶの朝
金魚さん 卵を生みました。
。.

お母さんとお父さんは 大きなお家で あなたを待ってるって

・・
2日め
お ....
蝋燭の
仄かに灯した明かりだけで
読みたい物語がある


閉ざされた雪山の麓の
貧しい村の物語

痩せた土壌では穀物も育たず
日照りの夏と実らぬ秋を経て
魂の芯まで凍える冬を迎 ....
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて




ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった


音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた


 ....
雪が降って 真っ白になった。今年は 暖かな冬だといいのになぁ.。
いつもより遅い訪れ 根雪にはならなかった今日の日に ほっとするのは
わたしだけなのかな?
過ぎて行く日々に 寒さも 厳しさも迎え ....
陽は 時折り射して 窓辺には秋の花を置いて

見ています

それは 低く通り過ぎてゆくので
花は おじぎをしては 見上げるのですけれども
丁寧に また おじぎをします

暮れてゆきます ....
目印になる場所まで引き返そう
そういって 舅は背中を向け 急ぐ
たけのこを ぐちゃぐちゃ 踏み潰していく

私達は 夜明けと共に 山に入れるように
早く起きて
家族で食べるくらいの たけの ....
静電気が怖い、怖い、私の手の平の保湿から
握られた硬貨がするり と逃走しては
自販機の隙間へ乾燥を求めて サヨナラします。


コイン投入口は私の指先から消え去った
お金の代わりに水分 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
繊維質- A道化自由詩405-12-11
_殻雪- 砂木自由詩2*05-12-10
十二月に降る雪のように- 嘉野千尋自由詩17*05-12-10
渡り銀杏- 小池房枝自由詩2105-12-9
雪をまつ街角から- もこもこ ...自由詩3*05-12-9
プライド- 落合朱美携帯写真+ ...10*05-12-8
切取線- ピッピ未詩・独白505-12-8
「_皮を脱ぐ。_」- PULL.自由詩16*05-12-8
柱の印_〜働き者の_A_婆ちゃん〜- 服部 剛自由詩9*05-12-6
レイト・アフタヌーン- umineko自由詩5*05-12-6
雪の十三花結晶- 小池房枝自由詩605-12-4
首吊り族の死に方とその歌- 岡部淳太 ...自由詩12*05-12-4
秘密- 千月 話 ...自由詩13*05-12-2
グリーン・セーター- ZUZU自由詩505-12-2
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
廃棄文章_#02- Monk散文(批評 ...505-11-29
ぬくもりがほしいの- 落合朱美短歌15*05-11-26
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
海になる- 岡部淳太 ...自由詩10*05-11-25
霜月の青- さち自由詩13*05-11-25
廃棄文章_#01- Monk散文(批評 ...1005-11-23
クリオネ- 銀猫自由詩16*05-11-23
小雪- 砂木自由詩17*05-11-23
観察日記- ひより未詩・独白10*05-11-22
冬物語- 落合朱美自由詩14*05-11-20
w_-_(inter)_(hite)- ピッピ短歌11*05-11-20
味噌煮込み饂飩が恋しい季節です- ひより未詩・独白8*05-11-20
陽は暮れて_みかん- ひより未詩・独白4*05-11-20
たけのことり- 砂木自由詩7*05-11-20
ホットドリンクを買いにゆく。- 千月 話 ...自由詩9*05-11-19

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