{引用=題名だけの詩のスレッドより、
七月生まれの題名たち六年分から取捨選択を重ねて抜粋。
題名だけの「詩」として投稿していたものであるがゆえ、
自由詩のカテゴリーに。
もしもお使いになりたい ....
人恋し妖かし恋しカラスウリ

流れてく雲の先にも夏の空

炎天下無人の公園カンナ燃ゆ

土星環消失まっすぐ地球見てる
 
涼しさや蔑称幾つか引き受けて

スコールにはしゃいでる子ら ....
患者相談室の看護師さんは
物品を受け取らない
公立病院だからね
規則上も実際もそれは厳しく守られている

けれどあまりにもいつも何でもないことを
どうしようもないことを
よしなしごともあ ....
風を浴びて暮らそうよ
室外機の熱風ではなくてさ

木々が日差しをさえぎって
しっとりと冷ややかな土が冷ました風
暗渠ではない川の水面を
きらきらと輝かせながら吹いてきた風

蓄熱するア ....
大晦日湯船ゆらりと船出する

月光もモザイク師走の露天風呂

女湯の体形の千差万別さ

年寄りが煮える源泉掛け流し

会社の灯年末週末クリスマス

靴下の中に手袋クリスマス
 ....
虹も蛇{ルビ小雪=しょうせつ}以降は冬篭もり

開かれず流れず閉塞する天地

あるならば旋毛見せてよカタツムリ

無理じゃないそれはリムだよ端っこだ

カマイタチ北風小さなカタツムリ
 ....
カタツムリ首すくめさせて白き風

虫の音の海ルルイエは秋の季語

サイドワインドする猫どこかかゆいのか

サイドワインドする猫どこがかゆいのか

セミがまだ鳴いてる秋の松林

満 ....
あなたの為に書きました
読んで欲しくて書きました

あなたの為に書きました
聞いて欲しくて書きました


あなたが故に書きました
ひとこと言わずにいられずに

あなたの為に書きまし ....
ぼくむかし美術館に勤務してたことがあって、えと、その業務内容はといえばまず朝出勤して館内の蜘蛛の巣をとったり(ある通路の非常灯の下には小さな蜘蛛が毎日のよに巣を張っていた...)、それから学生、カップ .... 羽化するものを
手渡されたことがありますか

「これ、今日の午前中ね」
生物部の男の子がくれた一本の小枝には
冷蔵庫から出したてのサナギキアゲハ

「羽化する瞬間は見たことがない」
い ....
南南西この夏の初遠花火

風の中こちらへも来よ遠花火

風の中ビルの狭間に遠花火

風の中少し歪んで遠花火

いついつか今際の際にも遠花火

頑張って高く上がれよ遠花火

背伸 ....
ざーざー雨の日曜日
レインブーツは水のたま
ぼくはしっかりにぎられる
柄の先からつめたくしたたっても

しとしとぽたん月曜日
こつこつと歩く・先をつく
ぼくはしっかりにぎられる
お ....
短い文章を書いてみる。時間も遅いしなったけ速攻で書いてみることにする。
所用で、久しぶりに都心に出た。すると、アレンジメントやコールドフラワーだらけの小洒落た花屋に昔ながらの七夕飾り。笹には既にいく ....
花体にもさくら{ルビ一片=ひとひら}にもさくら

一人にもさくら大勢にもさくら

木末にもさくら手のひらにもさくら

都会にもさくら陸奥にもさくら

野山にもさくら街ごとにもさくら
 ....
小さい頃ボロボロの毛布をいつも持ち歩いていた

名前はぷーぷーちゃん、と言った

幼稚園に行く時もお出かけする時もいつも一緒だった

小学校に上がる時

「もうおかしいからね? ....
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
台所の窓から見える
枝を切り落とされツタだらけになった
古く太い木に 小鳥が住み着いた
ツタのカーテンは巣穴を塞いで
子を守りやすいのか
ツタの中に入ってゆく
朝ご飯の支度をしながら ちら ....
瞑ればおちる 喉元の声
ずく で 散り急いだ未明
知られる事は 色づいてからでいい

浮いた草がひろげる風の扉
顔を覗かせては
あわててもどる 七色の瞳

危険な冒険の途中なの
それ ....
靴屋でスニーカーを試着していた
少し小さかったので
もう少し大きいサイズはありませんかと店員に尋ねると
少し大きいサイズの男の人を連れてきた
いかがですかと聞く店員に
ちょうどピ ....
やっと時代がお前に追いついたな と
いなり寿司を食べながら旦那が言った

味がついていて パックに入ったまま
温めて ご飯をつめれば出来上がり

便利なものがあったよと 
嬉々として食卓 ....
私はもうすっかり
おかしな人になって
それからずいぶんになる
何しろいろいろあったり
あるいはなかったりしたのだから
無理もない
夜中に煙草が切れた
もういまやこれだけで
おかしな人と ....
みえないところで 
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど

 ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
雨を洗う
プラチナの雨
光漬けになってゆくスリジエ
小さく開いた
指を結んで


単純な日々の曲線を
なぞった軌跡
映し出される度に
周りをやわらかくする


ロ ....
通う眼差しに灯せない夜はない
瞑り日 損なわれた約束は
名を変えて ほどけつづける

折り返しみつめた指の先も
ひとつひとよ のばして重ねる
掌のまま さしだしても
届かないものに でも ....
割れて つまづいた障子紙の陽射しに
つけられる風 ことり ごとり 

削りこまれた細工 ひろがる窓の内
ビンの底のガラス 集めた昼の鼓膜

ホコリ マ ミレ
柱の影絵に 散らかっていく
 ....
 バンペイユという果物がある。確か晩白柚と書いたと思う。最近ではスーパーでも売られている。要はでっかいザボンである。因みにザボンはでっかい蜜柑で、つまりはザボン、バンペイユともに柑橘である。食する機会 .... 帰り道 いつも通る住宅街の
薄暗い側溝の上に
夜が血まみれになって横たわっていた
誰かに捨てられたのか この世の
仕組みから外れて落下してしまったのか
夜はその黒い身体のところどころに
赤 ....
映画本編の内容には一切触れないDVDコレクターの戯言なので、興味のない方は読まなくていいです。

* * *

今年に入ってからデヴィッド・リンチ監督作品が立て続けにブルーレイ化され、ファン ....
ふるるさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
棚機月生まれの題名たち- 小池房枝自由詩312-8-17
八月の小石- 小池房枝俳句7*12-8-13
ポケットの中に- 小池房枝自由詩10*12-8-2
風を浴びて暮らそうよ- 小池房枝自由詩8*12-8-1
クリスマス師走にはします私だって- 小池房枝俳句1*12-7-29
十一月の位置に- 小池房枝俳句2*12-7-29
不自由な十月- 小池房枝俳句3*12-7-27
あなたの為に書きました- 小池房枝自由詩5+*12-7-27
美術館に犬を侵入させてしまうということ。- 散文(批評 ...6*12-7-21
羽化するものを- 小池房枝自由詩9*12-7-15
遠花火- 小池房枝俳句312-7-9
傘のこい人- 唐草フウ自由詩10*12-7-2
短い文章、久しぶりに。- 小池房枝散文(批評 ...512-6-28
さくらさくら- 小池房枝俳句4*12-6-5
ぷーぷーちゃん- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-4
ヒキナギ乞う唄- 砂木自由詩22+*12-6-3
ナギの唄- 砂木自由詩13*12-5-27
虹夢繭花- 砂木自由詩14*12-5-23
金環日蝕- 小川 葉自由詩212-5-22
す_のもの- 砂木自由詩10*12-5-17
おかしな人- 岡部淳太 ...自由詩912-5-14
みさみさわわし- 唐草フウ自由詩13*12-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
見ていた星- 唐草フウ自由詩13*12-5-10
4月29日- エスカル ...自由詩7*12-5-4
咲きゆく- 砂木自由詩10*12-5-4
マ_ミレ_ル_メ- 砂木自由詩20*12-4-29
久しぶりに短い文章。- 小池房枝散文(批評 ...612-4-26
血まみれの夜- 岡部淳太 ...自由詩6*12-4-24
ワイルド・アット・ハート_[Blu-ray&DVD]- 古月散文(批評 ...3*12-4-22

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