光沢するチラシの千箇寺
一種類一枚ずつ折り込んで
束ねて舐める唇に ぴとり 貼りつく 


拭えない合成洗剤と摩擦熱
指紋と一緒に綴じて 
継続。
継続。

虚構が隣に  ....
うなずきから さらさら こぼれる よいん 

まなざしから ゆらゆら こぼれる よいん

どの よいん からも ぼくには ここちよい メロディ

さらさら ゆらゆら

ぼくのなかに ....
父さんの革靴に
小さな足 入れて
かかと 引きずりながら
なんだか 笑いながら
庭を歩いていた 私

大きくなることに憧れて
本格的な靴に憧れて
小さな足
かぱかぱの空間

なん ....
まっすぐ歩いていくと靴屋さんがあるんだ
途中で絶対に曲がっちゃだめだよ
前だけみて歩くんだ
靴屋さんに着いたらその横の遊歩道にはいる
ここはむかし川だったみたいだね
人がふたりならんだらそれ ....
よる寝ていたら
彼が帰ってきて
ひどく酔っていて
わたしは体を起こした
そしたら女の声がして
女もひどく酔っていて
大きな声を出してる
「もう帰れないんだし泊めてよ」
髪の長い
白っ ....
黄色い坂道
黒いランドセルの頭に
おばあちゃんの
左手が降りた
フォトグラフ
右手の杖を描けない
ようにして
腓の裏へまわす
そのひとみ
山並みのように
たくましく やさしい
な ....
ほがらかに ながれるような すべての あたたかさ
いとしい きもちが いったり きたり
あたためあって ぼくらは
あしたも みえない ちからに はげまされて
のりこえてゆく

さむいよるも ....
いつまでもそうやってそこにいなさいかみさまとみんなはあなたを呼んでいるけど


まだ誰も知らない土地でひっそりと虹の種など埋める秋の夜


悪だくみしてもいいけどもう二度と砂のお城は作れな ....
君の周りに人が群がっているのは、

君のその、聞き癖のせいだ。

君はつまらない政治の話でも、

オタクの漫画の話でも、

それが世界一面白い話でもあるかの様に興奮して聞いている。
 ....
たったひとつの睡眠を
羊たちと分かちあって眠る
もこもこしてるね
なんて今日は言わない
めえ、と寝言を言っても口をふさがない
数をかぞえない
何も思い出さない
カーテンから漏れる日と
液晶の画面だけ
私の顔を照らしてる

胸に鉛を抱えたまま
キーボードを叩いた

誰も・・・誰も・・・


ビシッ!!

不意に胸を射抜いた音に
窓の外 ....
送り先が何処だか分かりませんが
先生宛てに手紙が来ました
なんでも皆さんが使っている辞書の
「愛」の項目が間違っていたらしいのです

でも手紙には
これしか書かれていませんでした
 ....
毎日毎日コスプレだ!
どこに行くか・誰と会うか・どんな自分で通すか
簡単なこと

幼稚園ママとしての目立たない格好はどれだ!
公園デビューにふさわしい格好はどれだ!
とりあえずサリーとかを ....
私は踊る郵便屋
幸せのお手紙をみんなに届ける
悲しいお手紙は川に捨てちゃう

ホップ・ステップ・サイドサイド・ジャ〜ンプ・ダウン

さあ
幸せのお手紙よ

でも
私の心は少し寂しい ....
                  「メリーゴーラウンド」 10


  メリーゴーラウンド


ようくんが死んでしまう夢を
わたし なんど見ただろう
そうやって
ようくんの命を ....
暗闇の中の大きな木
紫色の花がぼんやりと咲く

濃い緑と紫の混ざった匂いの下
わたしは靄のかかった月を見上げる

これはぜんぶ
いまわたしだけ
― ゆきむし ―

冬の訪れ この小さき虫の 想い を
その手に 触れることのできない こと を

お許しください

ふわり ふわり ふわ り
南の空のぬくもりを 浴びながら も
 ....
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当?
って彼女が訊くので
ルルルと笑ってごまかした

蓋し彼女の顔に見覚えがあるのは確かだ
しかし果たしてそれが
そうです

シスチンとシスチ ....
歩いてて思うのは、
この道がどこに続いてるかって事。
今、ビルの向こうに海が見える。
霧にかすんで現実に思えないけど
それでも、
不思議だ、
いつかは着く。
実際に着くんだ。

右手 ....
夕べのにおい
外灯のにおい
壁の裏側に眠る怪物
屋根の向こうにそびえる火を追い
刈り込まれた生け垣の葉をとばす



一筆書きの街から街へ
人のような虹が駆けてゆく
うろ ....
確かめる方法はないけれど
ここに記しておけば
君がいつの日か
読んでくれるかもしれないから


ぼくは君が好きです。
仲間の中には
いろんなこと 言う奴もいるけど
ぼくの一番の親友も ....
かたゆり ついの
まわせぬ あえい

とおりの あせぬ
のろえぬ ゆきよ
市電のレールは暁に根負けし
夏のそれとは違って
鰈のように臥している
遠くまで伸びる 秋色
同じ窓から、庭先の蘭も
肩を落としているのが見えた。
あぁ、
そんなこと忘れるくらい
片 ....
あんたの短歌はフルーチェの匂いがするね愛しいだけさ


真白なTシャツで作ったフラッグを振る死んでも名前は同じでいたい


眠れないのは誰のせい深夜音楽番組を片っ端から惚れる土曜日

 ....
微笑みの匂いがする最後の頁を
めくるかのように
僕が女を忘れたころ
女はいつもと同じ場所で
いつもと同じ歌を
歌っていたそうだ
未明
人も車も動き出さない冷たい駐車場
空を見失 ....
{ルビ医師=いし}らバス{ルビ停=てい}にいてすばらしい
{ルビ酸欠=さんけつ}さん{ルビ診察検査=しんさつけんさ}
{ルビ残念捻挫=ざんねんねんざ}
インテリ{ルビ庵癌=あんがん}あり{ルビ転 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
すうすうと水は目に入る
水には空に向かう手が映る
曇は過ぎてゆく
地には駆けるものがある



どこにも行けない火が
どこにも行けないことを知りながら
十月の光にはばたいてい ....
正月中の 夜行列車は満席
故郷から 帰郷帰りの人々

暗い駅から ひとり 
座れないので
戸口のすぐ前に陣どる
会社は あさってから

荷物はひとつ
一晩中 立つのか
 ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ


滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋


鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬


無 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チラシ_- 湾鶴自由詩704-10-8
よいん- 玉兎自由詩604-10-8
- さち自由詩14*04-10-7
最後のデート- 吉原 麻自由詩7*04-10-7
いない場所- チアーヌ自由詩504-10-7
伝承- バンブー ...自由詩604-10-6
いとしい_きもち- 玉兎自由詩204-10-6
PASTICHIO_MEDLEY- 本木はじ ...短歌16*04-10-6
君の秘密- 月山一天自由詩7*04-10-6
誓い- たもつ自由詩1804-10-6
ある晴れた午後_- 木葉 揺自由詩5*04-10-6
レッスン10- ピッピ自由詩5*04-10-6
コスプレ- チアーヌ自由詩6*04-10-6
楽しい郵便屋さん- 初代ドリ ...自由詩5*04-10-6
メリーゴーラウンド- アンテ自由詩804-10-6
ゆめ- チアーヌ自由詩504-10-6
先日の日曜日に・・_・- ひより自由詩4*04-10-5
エスエス橋の上で- たかぼ自由詩1004-10-5
歩く事そのものが- Oh!no!自由詩4*04-10-5
街路光- 木立 悟自由詩804-10-5
手紙- さち自由詩4*04-10-5
ふきだまり- 砂木自由詩4*04-10-5
処分- 湾鶴自由詩604-10-5
十年後から- ピッピ短歌1104-10-4
忘れられた女- たもつ自由詩1504-10-4
加減見ん外科- エズミ未詩・独白19*04-10-4
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
響水領- 木立 悟自由詩604-10-3
ずうずうしかったような- 砂木自由詩11*04-10-3
ICARUS,FLYMETOTHEMOON- 本木はじ ...短歌1104-10-3

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