匂やかにすみれ花咲く
白い星を押し{ルビ抱=いだ}き
夜の{ルビ水面=みなも} さざめきだち
{ルビ朱=あけ}にめくれてゆくまで
テレビ欄のうえは 気持ちが良いにゃご

我が輩 新聞紙のうえで眠るにゃご


えぬえちけーでは 有名な詩人さんが朗読してるみたいにゃごなぁ

でも 我が輩 眠いから 寝るにゃご

おやすみにゃぁ
僕はゆくだろう
鍾乳石の先で抗う
水滴の
夜のために

待つものも
さだかではない
暗闇のもっと底
染みこむ
朝のために

屈折がつくる道
灯台が照らす
霧の先に

ゆく ....
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した

僕の手は
どんな温度で君に ....
ぺらりきゅる ぽと

めぴゃち こぬぷ
ぴょつぴひ ぺさぱけ

ぱちぱぐききり

そうだね
お前の言うとおりだよ

こんなに長く生きると
後は腹が減るだけで

一心に朝焼けの ....
カラクリのカマキリ

カマキリのカラクリ

お神籤をひかせて頂きます
神籤玉 運ばせて頂きます


ホンマは皆さん全員に 大吉ひいて 喜んでもらいたいんですよ

でも ほら

大凶とかのほうが ある ....
火をつけた
裸ではないから あなたは
時の中へ流れて行く 

服の重みに
囚われてやしないかなって

灯籠から 灯りをこする爪の音
ぼんやりとあふれてるぬくみに
口をつけて すすって ....
重い足
その先の
風すぎる風



打ち寄せては途切れる
灯火の声



選ばれることのない
夜の目の道をゆく
風しかいない風



窓の奥に立つ子の手
 ....
家の陰の家
窓に映る窓
白詰草 光の辺


鳥と風 声の影
低い曇を照らす原
曇とともに揺れる原


歩むもののないにぎやかな道
川岸に沿い 川に重なり
流れとは逆 ....
低く垂れ込めた
嵐の雲のなかへ
灰緑色の階段が続き
海は大きなちからに
踏みしめられるように
しろく崩れながら
膨らんでは混じり合い海岸線を削ってゆく

風はいっそう強くなり
雨と潮 ....
大型台風は 
太平洋沿岸を次第に逸れて 
中心の(目)を閉じていった 

数年ぶりに
{ルビ小動=こゆるぎ}岬に立てば 
鉛色の海に
幾重も立ち昇る 
龍の白波 

腰越港へと続く ....
今日はきっと晴れるんだろう
鳥の声が絶えず聞こえてくる
流れている水音は内からで
だから頼りなく揺らめいている
目を閉じても辺りをくまなく照らすのは
まぎれもなく一つの願い

どこ行こう ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
偽物の鏡の方は拭いておく


青を抱えて血まみれの杖


足かせにしていいものに捨てられる


わたくしは「またお前か」のお前です


生きたいと書く 人間なのに



 ....
雨の降りそうな赤い夕立前に
背中だけ次々落ちてきた
それはいつも誰か
夜の底辺、まどわされる時間へ
ふかした歌を染み付かせていて くたびれていて

もう煙らないんだ
もう静まないんだ
 ....
I miss you 呟いてみる午後三時アールグレイに満たされてゆく


木苺のタルトをさくりとかじるときグレーテルの声が聴こえた


空白の手帳に記す明日もなくガトーショコラはほ ....
昼さがり 鱧祭り
ひとりよがり ふわりふわり

入れ替わり 立ち替わり
上がり下がり のらりくらり


  声を出したって 誰も気づきゃしないさ
  とても複雑に 君を抱きしめたいんだ ....
一度しか逢えないなら
失くしてしまったって一緒だ


視線を外すと
こんなにもぼやけてしまう世界で

二人で夜を歩くとき
星屑の欠片を拾い集めては
ブリキの缶詰にしまっておいた

 ....
今年も 四条通に鉾が建ちました

浴衣を着て 団扇を持った あなたと歩いたのは

もう何年前になるのでしょうか


あの日よりも幸せな宵山を
いつか迎えることができるのでしょうか
 ....
埃を拭いて
窓を開ける
三日月が夜を飛んでいる

夜についてる窓を開ける
少し欠けた宇宙が
ずっと故郷を目指している

その故郷の窓を開ける
木の下で誰かが
手を振っている

 ....
こんな夜、
一人浅い夢から目覚めて
窓外を揺れる葉擦れのざわめきに
わずかに明るむ緩やかな月光に
胸に満ちて来る何ものか
心を澄ますと潮騒の響きに似て
耐えきれなくなる 抑えきれなくなる
 ....
うちわをあおぐ
私は
縁側で
入道雲を{ルビ見遣=みや}る

庭では生垣が
真っ青な息をしている
深い静けさに みちて
遠くで ひもす鳥が ないている

山の ふもとを流れ ....
光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に ....
そして火は燃えさかり
すべてを焼きつくすだろう
それぞれの
人の生を
それらがあつまったこの
人の世でさえも
焼きつくして
火は遠い天上でわらうだろう
限られた空
その見えない境界で ....
 
バスに乗る
名前だけが剥がれていく
何かの間違い、というより
むしろ略式でも正しいことであるかのように
良かった、わたしたちは
バスに乗られることがなくて

席に座り
バスの一番 ....
暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。

装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
 ....
淡いかなしみの曇り空が
堪えきれずになみだを落とすと
紫陽花は青

束の間のひとり、を惜しむわたしは
思わず傘を閉じ
煙る色合いとひとつになりたい 

街中の喧騒は
雨の糸に遮ら ....
通り雨を
息継ぎしながら
ぼくたちは急いでいた

離れることを
急いでいた


 手のなかの熱は
 次から次へ
 一秒後

 つよくなろう、と
 {ルビ翳=かげ}りをひそ ....
あ から を までの過程をたどる
日本語というのは あ から を までの流れのなかで
ことばが組みあわされ、いろんなおもいを伝えるわけで
さいごに ん で輪を閉じる
ん。っていったらしりとりで ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける


泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜明け- 石瀬琳々自由詩12*07-7-17
テレビ欄のうえの寝心地- 北大路京 ...携帯写真+ ...7*07-7-17
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会話- ロカニク ...自由詩307-7-16
カマキリおみくじ- 北大路京 ...携帯写真+ ...4*07-7-16
Red- 砂木自由詩12*07-7-16
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みどり_よびこ- 木立 悟自由詩607-7-15
七里ヶ浜にて- 銀猫自由詩25*07-7-15
腰越- 服部 剛自由詩6*07-7-15
午後_p.4- ロカニク ...自由詩707-7-14
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五月雨に打たれる水槽の中に昇る熱帯の月とは無関係の川柳- しみまん川柳5*07-7-14
伏し目- 唐草フウ自由詩10*07-7-14
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鱧祭り- 北大路京 ...未詩・独白6*07-7-13
創書日和「星」__万華鏡- 士狼(銀)自由詩1107-7-13
鉾建て- 北大路京 ...携帯写真+ ...6*07-7-13
- ロカニク ...自由詩907-7-13
玻璃の海から- 石瀬琳々自由詩20*07-7-13
終日_(ひねもす)- こしごえ自由詩21*07-7-13
真夏の記念日- たもつ短歌1207-7-13
夏のアニミズム- 岡部淳太 ...自由詩13*07-7-12
ひきつづき- たもつ自由詩1807-7-12
包まれる夏の風景___デッサン- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-11
青にとける- 銀猫自由詩19*07-7-11
飴細工- 千波 一 ...自由詩21*07-7-11
あをの過程- mizu K未詩・独白21+*07-7-10
つばさいす- 木立 悟自由詩1407-7-10

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