狭苦しい世界から
こぼれ落ちてしまいそうに
鳥は横切っていく

この胸をしめつける病なのか
握った手のひらを湿らせるだけで
つたうものぬぐいもせず

鳥よ、名も知らぬ猛禽よ
あいつの ....
ぼくは詩人

今は昔の話となってしまったが
と言える自分もまた自分

今日もまた

朝の散歩をしていると
青年に出会いました

若々しいその姿は
自信に満ち溢れていました

 ....
ぼくは詩人

明と暗は
それぞれ逆があって
はじめてわかる

今日もまた

朝の散歩をしていると
朝影に出会いました

朝日の光の方向と反対に
ぼくがつくる自分の朝影

い ....
「部屋の中」がなくなっていく
「部屋の中」にあったものは
外へと押し出されてしまう
殺風景だと思ってたのに
床、天井、壁
結構いろいろなものがあったので
少しびっくりする
やがて ....
  黄昏が近づいて
  風向きがふっとかわるとき
  隣り合って座るわたしたちの間には
  暖かな風のように沈黙が訪れる


  丘から見下ろす街並みは
  最後の夕日に照らされて
  ....
未来機械、発明しました。何に使うかはいま思案中です。


赤いマントでメキシカン・ドリアを食べるルクセンブルクの怪人


白い壁に白い花咲く 誰に見つけて欲しくなかったのだろう
 ....
青色の銀河

青色銀河団さんという人がいて時々作品を拝見させてもらう。青色さんはどこか自分の作品に不満だと言う。”下手くそだなあ、どうしてこんな詩がいいと思ったんだろうって。”いつもとても丁寧に書 ....
ぼくは詩人

目で見ているのは実像
心で感じるのは虚像
なのかもしれない
実像は倒立だが虚像は正立である

今日もまた

朝の散歩をしていると
青空に出会いました

この空の下 ....
川縁の土手に根を生やした蒲公英たちは
うららかな春の陽射しを浴びて
いっせいに背を伸ばす


夏になったら向日葵になるの


ダンデリオンが通りかかると
みんなで声をそろえて問い ....

村って
手伝うの

っこの僕
を渡り
きって
切りすぎると
手が痛くて
って
今朝は
ネクタイが
うまく
結べない

人がいて
人のように
背格好
があっ
 ....
抱きしめると
あなたが
ガラス玉の寄せ細工に
思え
はじけ飛ぶ
その寸前を確かめたくて
そっとぎゅっと
力を入れる

と、
あなたは
小さな咳をするので

腕をゆるめて
顔 ....
春、という5月の
光って市ヶ谷の駅の光って階段の小さな窓の
(その駅は、黄色い線の入った電車が水のほとりを走るところの)
ちいさい音楽を
グレーをつつみ隠す太陽色の平行四辺形が4つに
手のひ ....
閃光を浴びる波打つ腕を貫く
静脈の彼方から、疲弊した虹彩がため息を吐く。
朦朧とした街は、たえず銑鉄を溶かして
都会の人々の苦悩の鋳型を作り続けている。
すべての窓には、水がなみなみと注がれて ....
小鳥たちが行く先も告げずに
飛び立っていく

行く先を告げたとしても
僕は小鳥たちの言葉を知らない


空!


机の引き出しを開ければ
今日もガラクタでいっぱい

 ....
ぼくは詩人

静は動の中にあり
動は静の中から生まれる

今日もまた

朝の散歩をしていると
雷雨に出会いました

家を出たときから
ゴロゴロと遠くの方で聞こえていた

ちょ ....
追いかけてきたものは、何であったか
追いかけるべきものは、何であったか

あの蒼々 あの爽々

届くはずもないと{ルビ諫=いさ}められても
羽ばたく自由まで
奪われたわけじゃない

 ....
 固定された都市。流入する者と流出する者。
その背中には皆一様に大きな鳥のくちばしが
あり、そして光沢がある。鳴くわけではなく、
また、捕食するわけでもない。ただそれは背
中にあり、そ ....
ぼくは詩人

思い込みというのは
時として美しいが
得てして真実を追求しない方が
いいのかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
中学生の女の子に出会いました

通学 ....
寄りかかった柱の
  きずあとを指でなぞる

地面すれすれまで
  しおたれた こいの
    恨めしげな ギョロ目
      ソヨともなびかず

すみきった あおは
   ....
ぼくは詩人

詩であれ絵画であれ写真であれ
題材を探すのではなく
題材の中に入るものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
春の花々に出会いました

水田にそばでは
 ....
横顔しかない女の人が
土木事務所の壁に
縦書きの落書きをしている

ビニル袋いっぱいに
梯子を詰め込み
狭い路地を走る子供
その影の跡を
母親が掃除しながら
やはり走る

隣 ....
どうです、{ルビ非晶質=アモルファス}の中でも
ゆっくりとなら動くことができましょう
むしろ動き続けているのです
ああ、あの藍色の揺らめきですか
あれは偏光体の有糸分裂です
触れれば消えてし ....
ぼくは詩人

時の流れとは世代から世代へと
その心をゆずり渡すこと

今日もまた

朝の散歩をしていると
ポケットコンピュータに出会いました

電卓よりもちょっと大きい
道ばたに ....
魚みたいな
洗濯バサミで

つまんだ
テーシャツ

アジトで 
湿っているのに

どこか 涼しげ

昨日 相棒だった
ジーパンに

まだ 仕事かい?
なんて

 ....
ぼくはカエル

ふだんは道ばたでひなたぼっこ
からだが乾いたら水の中へ
のんきな生活

今日もまた

朝の散歩をしていると
シジンとやらに出会いました

シジン?
ぼくにはなん ....
富良野に行こうと思うのさ
もちろん君を連れてさ
そりゃーいいところさ

水色の空の下で
パステルに揺れる
あのラベンダーの薄紫をすくって
両手からこぼれる
光の匂いを
嗅ぎまくりたい ....
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
すっぺぇ
ちょーすっぺぇよ
生レモン
口がすぼんでタコみてぇになるよ
そーなると
やっぱ生が一番だわな
生最高だわ
ちょーすっぺぇし
変身できそうな気すらするし
スッパマンはもういる ....
ボタンが取れて
心も取れた

はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて

宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば

わたしの思いも粉にして
あなた ....
線路の下に作っている道路工事が原因で線路が陥没し
山の手線が止まって大混雑だとワイドショーが言うので
西武新宿線に乗って高田馬場駅まで様子を見にいった
新宿などのターミナル駅と違って高田馬場はJ ....
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