きのう、
おちばの海を
巨大な足でかいて
じゃさっ、じゃさっ
と、踏んだバス停まえ

みあげれば
あの葉も、あの木も
こがねいろ
あかねいろ


駅前のそら は
ももいろの画 ....
なだらかな曲線を描いて
時間が蛇行している
本当は
霧状のものなのに

浮揚している
空虚な意識を投げ込んで

思考は楕円形のひもの上を回り続け
輝きを薄めていく



   ....
なだらかな
未分化の稜線
言葉少なな
ひとつの泡


曇間の明かり
水が水を分ける音
一枚の葉
星の裏まで
同じ大きさ


旧い川に
ふいに沸く銀
 ....
 
動物園の絵はいつも雨が降ってるあなたと行ったあの日から
 
 
手を繋いで坂道を駆け上ったね下る時に負けぬ速度で
 
 
母と二人ハンバーグをつくる夕日よりもきれいだったひき肉
  ....
マグロ釣ってるのか ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
もう大分寒くなってきたし、制服で夏服を着てる人は余り見かけなくなった。
あれだ。俺が言いたいのは、女の子の下着が透けることはなくなったということです。
ブラジャー、キャミソール(俺はキャミと略さな ....
人の背丈ほどある蒲公英が
群れで遊んでいた
そして不意にゲロを吐いた
いっせいに同じ方向を向いて
痙攣しながらゲロを吐いた
その脇をランドセルを背負った双子の姉妹が通り過ぎた
ホーミーで歌 ....
 白井さんのまどみちお論のところでずいぶん息巻いてしまった。あれこれいってはいるものの僕のいいたいことはシンプルです。
 まず、自分でいいなと思ってしまうことはいったり、やったりしたほうがいいという ....
静けさと静けさ
くりかえす甘噛み
打ち寄せるたび
持ち去られる秘


からだを通る水は痛く
まばたきの奥に声は拙い
手のひらの火
一瞬の重なり


滴が鉱に ....
              081119


100年に一度の津波ですと
テレビが
怖いことをおっしゃるので
海の方を眺めたら
金融危機のことだった
一人あたり12000円の定額給付金 ....
私の右頬には
すぅっと一本の線があります

おさないころ
北海道でも有数の豪雪地帯に住んでいたころ
いつものように、母は
空とも陸ともつかない厄介な白と闘っていました、必須アイテムは
鉄 ....
                081118



古い真空管式ラジオを手に入れた
安物の普及品だ
ピーピーギャーギャー
ごそごそ弄っているうちにだんだんと
成長するように音が出る ....
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ....
さかなの星空はいつも
境界線でゆらめくのです
星空を落ち葉がよこぎり
岸辺のすすきも
月明かりに
にじみながら手を振って

失ってしまったときに
ひとはさかなになる
月だってゆら ....
ウォーレス・カロザースがナイロンの合成に成功したのは
すくなくとも1935年のことです。彼がうつうつとした体を引きずりながら
デュポン社の研究所にたどりつき、ぶつぶつと誰にも聞こえないような
独 ....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
             081113


ガジガジの芋を囓るときは
財布の紐を緩めてはなりません
12000円くらいの給付金で
油断してはなりません
年収1800万円あるからって
ガ ....
「ありがとう。出会ってくれて、ありがとう」

こんな言葉滅多にいえないボクの
彼女は君

ほんの小さなすれ違いに
真っ白な肌を
膨らませたり小さくしたり

「大好きだよ。ただ貴方 ....
            081111

古い狸を
投げ飛ばす
飛ばす傍から
バッタが跳ねる
トノサマバッタを追いかける
お腹を空かしたカマキリと
声色を無くしたキリギリス

投げ飛 ....
空虚な光のみちる
いまだしれぬ希望か

未完成な光
この静脈を流れるかなしみ
限りなく脈をうつ光源

おもいでの空は ほのか)
ほの暗くくしけずる黒髪の
源流へさかのぼりつづける
 ....
ここはぽかぽかしています
ぼくはここでこんにちはということについて語ろうと思います。
ことばそのもの自体が定着したのはだいたいが、かの国語統一
以降のようですが、そうしたものについては誰か話すひ ....
祝祭についての言句ありがたく頂戴しました。
安穏と甘美をともにして
やわらかな萌える緑のもとでささらと流れる清水に
お互いにそっと口をつけて冷涼とその固さを愉しむ
あるいは龍田川のおだやかな流 ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
ttp://uraaozora.jpn.org/index4.html

 こんな時代ですから、読みたくも見せつけられたくもない文字情報が軽重長短そこいら中に溢れているこんな時代ですから、むしろ必 ....
障子に陽がうすら射すと
はらはらと
失われた記憶が降って来る
わたしを見つめる瞳がある
胸のなかをそっと覗くように


わたしはきつね
さびしいきつね
指でなきまねをする


 ....
突き抜けるというのは
一人で
ここではない場所へ
旅立ってしまうことだ
と思っていたけれど
みんなを
見たことない場所へ
連れて行ってあげることだ

と 思った
               081103

冗長度の高い黒髪を梳かすときに
クロネコの背中が見えた
クロネコは背中を丸め
3メートル前を走ってゆく
大馬力のハーレーだから
 ....
発泡した軽石は海にぷかぷかと浮かぶので
さしずめそれは人の身体
海は空の鏡と言い得て妙
波長が合えば共鳴してくれるか
海風を真向かいにバグパイプを
水平線まで届けと
音が満ちる
そこ ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
失業給付を受けようとする方は 必要書類を持参の上、
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ハローワークは ハローワークです。 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愁思秋逢- 唐草フウ自由詩5*08-11-27
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ひとつ_むすぶ- 木立 悟自由詩308-11-26
星の鳴る夜- たもつ短歌2208-11-26
マグロ- A-29自由詩5*08-11-26
さびしさを吐く- かんな自由詩31*08-11-25
そこに乳があるからだ- 榊 慧散文(批評 ...11+08-11-23
放課後の公園- サトタロ自由詩4+*08-11-22
その痛みや嘆きや喜びや想いに優先権を与えないと。- 石川和広散文(批評 ...5*08-11-21
ひそか_ひそやか- 木立 悟自由詩208-11-21
無鉄砲社会- あおば自由詩22*08-11-21
- 石畑由紀 ...自由詩13*08-11-19
並四ラジオ改- あおば自由詩7*08-11-19
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昼の月_夜の太陽- 石瀬琳々自由詩9*08-11-13
指定席- あおば自由詩7*08-11-13
「届け」〜この想いに乗せて- もこもこ ...自由詩4*08-11-12
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書簡−極数のはてに−- 構造散文(批評 ...208-11-9
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ハンサムめくり。- 小池房枝おすすめリ ...4*08-11-6
訪れ- 石瀬琳々自由詩3*08-11-5
突破者- 明楽自由詩308-11-5
仮名書き- あおば自由詩5*08-11-3
緩慢する海の響鏡にして- mizu K自由詩1408-10-31
無職でニート- 猫道自由詩17+*08-10-29

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