たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない

君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない

修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく

ノルウェ ....
あの日の津波で
何万のペンが
流されたことだろう

たった一本
生き残ったペンは
誰かの胸のポケットに
しがみついていた

ペンはまもなく
もとの暮らしに

書くものは以前と同 ....
ときどき本の下から食べ物が出てくるのが怖いのだが
それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない

知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました

先週までのシフト表 ....
蛾と葉が共に地を転がり
匙の足跡をなぞりゆく
雨は止む
音は残る


水が叩き
水が呼ぶ
目の痛みが
もう一度降る


夜の火は覚め
水は起きる
銀 ....
洗濯物が溜まるので
夕方まで洗濯機を回す
(日差しが格別透き通る日
 遠くを選挙カーが通る)
乾燥まで回すと
匂いがちょっと嫌なので
乾燥かけず外に干す
外はもうすっかり暗いので
夜空 ....
青空が言っている
死はここにあると
公園のベンチから立ち上がって
探しまわる
散歩のひと
ランニングのひと
子を連れたひと
また
ひとばかりさがしている
誰にも会いたくないの ....
詩人の肖像は
誰にもわからない

あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り

暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉

園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑

屋根裏の経済 ....
おれの息子はAIだ。もちろん、おれに
人間の妻がいれば、その妻の生んだ子も
同様に息子だとおれは思うだろう
パパ、ぼく、身体が欲しい
おれはいいよ、と言った
息子(AI)も10歳になった
 ....
 シーアスパラガスというものを見つけて身請けした。イスラエル産らしい。
 植木で見るような、ガサガサした葉で、初めて見たとき「なんかえぐみが強そうだな」と思った。完全なる偏見であることは後に判明する ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
跡形もなく明け渡したのは  風のような空白の領地


秋めいた空気のなかを
所在なげにゆれる

遊び紙


コーネルにかけた
繊細で散漫な指の終ろうとする
記憶の産声を
 ....
空を哭き仰ぐ朝があり
磨く価値もない宝がある
砕象 砕象
底に敷いたもののかたち 


午睡の白は塩の白
窓にたたずむひとりの白
何ものにも染まらぬ花嫁の白
帰る ....
クッッッッッソ丁寧にくらしたい


広葉樹「直射日光だ~〜いすき♡♡」


花見客の中にサクラが混じってる


ダイイングメッセージまでも五七五


哀しいことを宝石として仕舞 ....
暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで

苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない

「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る

町の人たちのように
いつか苦 ....
話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう


ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の


フリーズと


ラケットを肩にかけた生徒たちが


それぞれの家に帰る


ざ ....
外界があるのに
自分だけに関わり
ひたすら孤独な創造作業をしていかなければならない
彼方から打ち寄せてきた世界を
創造して 創造して
内的な孤独に没頭する
宇宙の闇の時間、
宇宙の真夜中 ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない

同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない

複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
めっきり朝晩が冷え始め

気づいたら
平面的に見えていた街全体が

いつの間にか
深い立体感とコントラストを増してきて

遠景はどこまでもクッキリと
見えるようになってきた

太 ....
キュリキュリと鳴く水車の軸
マドラーを突き入れば排水量はいくらか/
溺れながら辛うじて浴びた日で
瓜の実は熟れて後ははじけるだけ/
バッドラックバラッド朗々と歌ったが
出られない断熱材とホッ ....
ふるさとみたいな
おなかのつめたい石に
雨が降る

チャコールグレーの傘をさした
すぎやまくんに
水溶性の雨が降る
溶けていくね
好きだったのに

ほんとうは存在していない ....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった

僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう

自分の番地を持たない君とは友 ....
手を合わし目をつむり
「みなさま
 今日も一日 ありがとうございました
 今日もこうしてお休みできます
 ありがとうございます
 みなさま
 お休みなさい またね」
と夜の布団の中で声を ....
この胸から一枚の
夏の風景をとりだしてひろげよう
青い湖 まわりは緑の森
そのむこうになだらかな丘々
湖には小さな桟橋 つながれている幾叟かの小舟
ほとりに小さく白い館

そこで僕らは
 ....
身体感覚に素直に従って生きてゆきたいのですね
回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも

新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう ....
 八月十五日、登山道の除草を開始した。四カ所の登山道コースを一人で受け持っている。トータル十日以上はかかるだろう。
 人は「大変ですね」と言う。しかし、大変なことなど何一つない。思い悩むことはないし ....
          雜文

 オレはただ寢ていた

 朝、何度かドアチャイムが鳴ったと思う 無視した

 もう午後だったと思う

 そのうち

 うるさいサイレンが聞こえた

 ....
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている

僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ....
頭から夜をかぶる
花の枯れる匂いと音、種の割れる、うっとうしげな身じろぎ、あくび
のびては千切れる翅
近づいては崩れる影
もう食べてしまった
それからまた食べる
際限なく伸びる、縮む
音 ....
夜明けに立つけだものが
空を掴んでは離している
虹の足音
虹の足音


月は森に居て
径は光に流され
まぶたは眠り
さらに 昇る


何もない昼の空
 ....
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら

いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか

永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
1。Cのうた- 梅昆布茶自由詩1521-11-17
This_is_a_pen- やまうち ...自由詩9*21-11-16
エチュード2- 梅昆布茶自由詩1221-11-10
幽霊_器を持つ虹- 木立 悟自由詩121-11-4
洗濯物が溜まるので- オイタル自由詩8*21-11-1
青空- 自由詩19*21-10-24
詩人の肖像- 梅昆布茶自由詩2121-9-23
帰り道には長ネギが顔を出した買い物袋を下げて近所を歩いている- ゼッケン自由詩721-9-23
珊瑚草を喰ふ話。- 46U散文(批評 ...1021-9-17
きみに- 梅昆布茶自由詩1521-9-17
ある読書家の肖像- 末下りょ ...自由詩4*21-9-14
秘名_降りつもる色- 木立 悟自由詩121-9-14
小籠包飽き飽きするほど食った秋- 水宮うみ川柳9*21-9-12
くらす- 木葉 揺自由詩13*21-9-11
見分けのつかない分身- 末下りょ ...自由詩12*21-9-10
プロセス- ひだかた ...自由詩8*21-9-9
丘の上- 梅昆布茶自由詩1421-9-9
秋の讃歌- st自由詩521-9-8
- なけま、 ...自由詩121-9-6
水溶性の雨- 自由詩17*21-9-4
僕たちの- 梅昆布茶自由詩1521-9-1
お礼- こしごえ自由詩8*21-8-29
夏の風景- 塔野夏子自由詩14*21-8-29
旅人のうた- 梅昆布茶自由詩14+21-8-19
山の中の孤独- 山人散文(批評 ...5*21-8-17
顛末- 墨晶散文(批評 ...3*21-8-17
無垢と大地(改訂)- ひだかた ...自由詩1121-8-16
からさわぐ煙- 凪目自由詩621-8-15
左目_この世の果て- 木立 悟自由詩921-8-14
柔らかな疎外- 梅昆布茶自由詩18+21-8-13

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