さよならさよなら
聞いて、聞いて
まだ笑ってるね
まだ泣いてはだめ
だめだよ、えがおで

いっしょに おどって
忘れるまでくやしいなら叩け
わたしは大丈夫だから
 腕も足も折っていい ....
雪が降ってきたので
冬の靴や手袋を用意する
マフラーもと思い
若い頃に編んだものをだす
新婚の頃
夫の帰りを待ちつつ
夜に編んでいた古いものだ

クリスマスのプレゼントに
チョコレー ....
風が鳴る
凍える魂を
ひき連れ去る寒月を
湾曲する星夜の岸を
鋭く細く鳴っている

{ルビ居炉裏端=いろりばた}の数え歌は
今宵も尽きることはなく
月影の枝が
障子に透けて心細くゆれ ....
夕刻
街に初雪が舞いました、そして23時の空には
輝くオリオン
long time no see!

数年前
雪に覆われて色をうしなった冬の真ん中で
バスでのうたた寝が災いし
予 ....
硝子を失くした窓の列を
鳥と花と草木が通る


ここは痛みを知らぬ胸
ただまなざしに焼かれるところ


道から湧く音 光まじる音
重なりを解いてはつなぐ音


 ....
きゆうううううううがががががが
せまいせまい毛布の中で
かたまった感情を
溶かせ・とかせ

すれちがうことも
無心でおいかけるのも
からだがなければ
この下肢、裸足
つめたい

 ....
潮風にさびる
落日の{ルビ夢幻=むげん}
ゆく手には
茫洋の{ルビ天=そら}

遠音の影を
ひびきつづける海岸が
涙できず知らぬ世で 立ち尽す
瞬息の流星

ほそぼそとあが ....
地震は誰が起こす

世界中の男と女が一緒に揺れたら揺れるさ

世界中の母親が息子の旅立ちにさよならと手を振ったら揺れるさ

揺れるさ 理由はどんなだって

揺れるのさ いつまでも。
儚い 儚い

儚くて 儚くて

すごく儚い

触れたら溶けそうに儚い

無いのと同じに儚い

そんな二人

手と手を繋ぎ

儚い そして偉大な

夕日にM字の影を創 ....
木琴が鳴る
放つことなく
受けとめるまま
木琴は鳴る 木琴は鳴る


明けてゆく夜
蒼つなぐ蒼
明ける色の手
見えない手


隅に集まる
光の渦
紙に染み込み
 ....
ぼくにビールをくれないか
嘘もへったくれもないカタルシスなんだ
爆音イット・セルフの洪水の渦中なんだ
さあ、

夜はブラックで
朝は切り裂くようなホワイトがラメのように
まるでインテルが ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満した昨夜の空気と
朝とを掻き混ぜたのだろう

ふっと白くなる意識と
休日の実感とを
贅沢に ....
踊るクレヨン。

薄っぺらいやみを
のたうち回るクレヨン

頭はばくはつし、炎をもやし
うすよごれた体には
雷のさきっちょが落っこちて、
まっさかさまに
突き刺さっている

その ....
                  071114


月平線に地球が近づいたので
夜なのか
朝なのか
分からなくなって
月の兎に電話をしたら
声が届く前に
地球は見えなくなっていて
 ....
浅い眠りから目を覚まして
とりあえず煙草に火をつける
目覚めた原因である上の階の部屋から聞こえるベッドの軋みに
苦笑って煙を吐き出す

壊れて下がらなくなったブラインドは
皮肉にも健全なオ ....
今年こそ
サンタさんの お手伝い
したいと思ってたんだけど
まだまだ力不足
家にいるよ


雪の結晶



三次元の万華鏡

夜空のスクリーンに映し出す装置があるんだよ
 ....
誰も知らない小さな広場に
誰も知らないサーカス、星をかかげて
青いテント 青いテント
少年は見つけた 舞台の上に
真昼の光線のしたたりを浴びて
少女が一人 くるくる回る
風のようなピルエッ ....
おなじになろうなんておもうなよ
背はばらばらにつくってあんだよ

どうして、って上目つかって聞く
それは、えーとそれは
そうだ

みえかたが少しずつちがうだろう
あかちゃん・ようち ....
      燃える水滴たちは
   河の中で流れながら
    ここにいるよと
     会いたい者へ 点滅 
      からだで示している

ティンパニーの連打に
はねうつ 飛びうつ ....
語らないでいると
ケニアがある
暗闇の中
愛美が物語の続きをせがんでいる
言うなれば足だ
五本指のソックスで
地表が埋め尽くされていく
人に理由などないように
人であることに
理由な ....
冷たいアクアリウムの床は濡れていないのに濡れた色をして
あたしたちの足音を消してゆく
透明な嘘の輪郭に包まれた
透明に眠る魚たちの呼吸は泡となり嘘の空へと昇る
あたしたちはぴ、ぴとその輪郭を辿 ....
書いておかないといけないのかな
十一月の林檎もぎをする足元に咲く
たんぽぽと

実った林檎をもぎ取る同じ時期に
今年は 林檎の花が咲いている
全部ではないけれど 全部だったら破滅だけど
 ....
崩れた崖にしか
射せない陽射しがある

とがった石くれが こぼれ
風に拾われた 影を埋めた

朝焼けを浴びて 土の奥が泡立つ
浮かばなかった あの想いが

花のように上を向いて
踏 ....
おめかししてまいりましょう
からす瓜もほんのり色づいて
アザミの花が熱いため息ついたから
あなたに逢いたくなりました


おめかししてまいりましょう
赤いカエデに負けないように
くちび ....
あきらめは
落葉に{ルビ埋=うず}まる倒木だ
{ルビ水面=すいめん}に浮かぶ枯れ葉の息だ

全てに対し
後ろめたいことの無い
青い空をあおぐ

倒木も枯れ葉も
{ルビ生命 ....
しずかに激しく
ひとたちが群れては
やさしいことばをかけて
やさしいことばにすくわれる


ああ、きみの手ぇ、あったかいねぇ

網の目たちがあくしゅを、している
みえないものをわたし ....
ただいま調整中 メロウ おまえ ちい先生を見たか
庭の大きな老木に しあわせにしがみついて
羽化をする せむしの 背から
ギラギラとした 出てくるんだ
真っ昼間から 羽化だぜ
メロウ おい メロウ おまえ
 ....
水が、渇いていく
いのちある喉から
光陰の{ルビ嗄=か}れる
か細く陽光に
反射する雲へ

終ぞ
逃れられぬ影を傾きつづける
静寂の光

水涯にたたずみ咲いている睡眠

絶大な ....
柔らかく重なる
雲の色彩は
思う
あなたの
帆走する
今を、未来を

かすかに拓かれる
澄んだみずいろは
呼吸
わたしの
アクアリウム
泡よ、せつなよ

いつのまにか、ふた ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガランス- 唐草フウ未詩・独白11*07-11-20
マフラーイズム- 砂木自由詩6*07-11-20
いなか- こしごえ自由詩11*07-11-19
オリオン- 石畑由紀 ...自由詩12*07-11-19
円軌業音- 木立 悟自由詩9+07-11-17
ものとおもいで- 唐草フウ未詩・独白5+*07-11-17
はるのよこがお- こしごえ自由詩6*07-11-17
印象探究③- 短角牛自由詩2*07-11-16
印象探究②- 短角牛自由詩107-11-16
ノート(打音)- 木立 悟自由詩707-11-16
ウィンター・フォール- nm6自由詩707-11-16
オムレツ- 銀猫自由詩27*07-11-15
あの_鶏- 鴎田あき自由詩7*07-11-15
小春日和- あおば自由詩10*07-11-14
サボテンオレンジ- 虹村 凌自由詩7*07-11-14
クチビルにポインセチア- 北大路京 ...自由詩15*07-11-13
サーカス、星- 石瀬琳々自由詩10*07-11-13
めせん- 唐草フウ未詩・独白4*07-11-12
燃える水- 唐草フウ自由詩10*07-11-12
- たもつ自由詩1007-11-11
水族館の日- サトリイ ...自由詩8*07-11-11
ゼロの星- 砂木自由詩11*07-11-10
絵描き- 砂木自由詩11*07-11-9
あかね色の慕情- 渡 ひろ ...自由詩24*07-11-9
晩秋の朝- こしごえ自由詩9*07-11-9
朝_あるところの人たち- 唐草フウ自由詩8*07-11-9
CA・STAR〜ヴァニラ・スノー〜- Rin K自由詩23*07-11-8
小詩集- 嘉村奈緒自由詩1407-11-8
水影にわれ果てる- こしごえ自由詩9*07-11-8
ガラス球の少女- 佐野権太自由詩15*07-11-8

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