埃を拭いて
窓を開ける
三日月が夜を飛んでいる

夜についてる窓を開ける
少し欠けた宇宙が
ずっと故郷を目指している

その故郷の窓を開ける
木の下で誰かが
手を振っている

 ....
こんな夜、
一人浅い夢から目覚めて
窓外を揺れる葉擦れのざわめきに
わずかに明るむ緩やかな月光に
胸に満ちて来る何ものか
心を澄ますと潮騒の響きに似て
耐えきれなくなる 抑えきれなくなる
 ....
うちわをあおぐ
私は
縁側で
入道雲を{ルビ見遣=みや}る

庭では生垣が
真っ青な息をしている
深い静けさに みちて
遠くで ひもす鳥が ないている

山の ふもとを流れ ....
光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に ....
そして火は燃えさかり
すべてを焼きつくすだろう
それぞれの
人の生を
それらがあつまったこの
人の世でさえも
焼きつくして
火は遠い天上でわらうだろう
限られた空
その見えない境界で ....
 
バスに乗る
名前だけが剥がれていく
何かの間違い、というより
むしろ略式でも正しいことであるかのように
良かった、わたしたちは
バスに乗られることがなくて

席に座り
バスの一番 ....
暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。

装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
 ....
淡いかなしみの曇り空が
堪えきれずになみだを落とすと
紫陽花は青

束の間のひとり、を惜しむわたしは
思わず傘を閉じ
煙る色合いとひとつになりたい 

街中の喧騒は
雨の糸に遮ら ....
通り雨を
息継ぎしながら
ぼくたちは急いでいた

離れることを
急いでいた


 手のなかの熱は
 次から次へ
 一秒後

 つよくなろう、と
 {ルビ翳=かげ}りをひそ ....
あ から を までの過程をたどる
日本語というのは あ から を までの流れのなかで
ことばが組みあわされ、いろんなおもいを伝えるわけで
さいごに ん で輪を閉じる
ん。っていったらしりとりで ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける


泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
ちょっと足らないだけだものね
八時二十分を指している
あなたの眉毛の上に
ボールペンかざしてあげる

いざ出かけようとしたら
小糠雨降り出して
傘を差そうかどうしようか
迷うのにも似て ....
{引用=




  くろ、ぼくら くろになる やまどりと まつばやしが 
  よるに のまれて しずみ ささやく 「いいか、めを その高音域の 大きな歌が
  とじる かんかくを きく ....
コード類の滝がフローリングの渓谷に叩きつけて
ゆったりと迂回する河を身体の外側に滑らせる想像と
いつかのきみに
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
落ちていった記憶思い出し笑うような冷 ....
              07/07/09



ギタ

ギタ

ギタギタギタギタ
ギタ

ギター
ギタ
ギタギタ
ギタ



線香花火のマシンガン
飛び散る ....
はやい
から

きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん 
数週間かけてつくった 
富士山の大きいパズルも 
遂に最後の1ピース 

・・・というところで 
頂上のましろい1ピースが 
無い・・・! 

わたしは探す 
目を血走らせ 
床を ....
利休の茶室は 
入口が小さかった 
天下を取った秀吉が 
身を屈まねば 
入れぬほど 

弟子の手がすべり 
お茶を畳にこぼす 
利休は 
(まぁ気にするな)と 
 ....
おやつを我慢しては 花火を買った

刹那の輝き 一瞬の煌めき


向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる

緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
地下道の便所の前に 
何も書かれていない 
真っ白な短冊が 
くしゃりと折れて 
落ちていた 

無人の通路に 
夜の靴音を響かせながら 
便所を通り過ぎる 

Tシャツの背中を  ....
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
消えるまで見てあげたこと無いね虹


泣いてるとこれでもか的日本晴れ


茶柱が人相を見て思案する
天気悪くて残念??

そんな顔するなよ

天の川が見たいのかい?

大丈夫。

ちゃんとNASAに予約いれてるよ☆
パスワード
  色々あって
    忘れそう

2階くる
  何しにきたか
    忘れたよ

何食った?
  昨日の夕飯?
    忘れたよ

酔っ払い
  帰りの道は
 ....
目覚めろと夫が言う
育てた花から種をとり
今年蒔いたものが発芽した
花はいい
はやく お前も目覚めろ
水と陽射しを気にしながら
隣りでいう

と それは
パソコンに向かってる私が
 ....
いもうとを  見つけた
薄紅色のあじさいに架かる蜘蛛の巣に
囚われて 泣いて

いもうとを  見つけた
砂まじりの南風に吹き舞わされて
囚われて 叫んで

やあ ....
昨日 兄が景色をねじ切ったから
今日はもう景色はない

昨日 父が空を 落としたから
今日は見上げても空はない


しかし
相変わらず
今朝も
通勤列車は混んでいる


嗚呼 ....
雨が地を{ルビ圧=お}し
音はまたたき
山から空へ照り返す


空白の{ルビ主人=あるじ}が
空白を置いて去り
空白は 家になる


雨のための唱があり
夜をしずくの ....
リゲイン10本で 240時間 闘える
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