王子様
選ぶ権利は
お姫様

いい加減
はやく来い来い
王子様

王子様
カボチャパンツは
やめてくれ

王子様
狩りにいきましょ
来ないなら

狩ったあと
飼いなら ....
色とりどりの花片の散り敷かれた舗道は
華やかな体面をたもちながら
苛立ちを隠しきれずに風を待つ

永遠に灰色であることはささやかな安穏
たとえ幾千もの足に踏み入られても

艶麗である ....
ぼくは詩人

存在というものが存在する限り
無もまた存在する

今日もまた

朝の散歩をしていると
不思議なものに出会いました

光のような
ガスのような
音のような

何 ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
こんなにも黒が
似合っていいものか

ゆらゆらと漂うようにそれでも
しっかり全てをわかっている雲は
僕を見下ろしたりはしない
不思議なものを検索すれば
きっと僕の目の色がヒットするの ....
詩とか詩人とか 日常では使わない
子供の頃 学校の授業で出会い
宿題にされ 宿題でもないのに
書くようになって 憧れた

同人誌に入ってみたり
小さな詩集ではあったが
喫茶店 本屋さんに ....
ぼくは詩人

何かを理解したり習得してこそ
過去になる

今日もまた

朝の散歩をしていると
少女に出会いました

自分の知らない花の名前を
図鑑で調べる
彼女は現在に夢中
 ....
風が吹き抜ける
うたから零れる水滴に
滲んだかなしみを知る

きみを包む町から
初夏の気配を纏って訪れたうたは
インクの匂いをさせながら
紙を静かに滑り落ちて
こころの中に海を創る
 ....
快晴だというのに
蒼すぎる湖畔だ

四ツ手網は静かに
心の水面に沈められ

ひきあげた時に
また振り仰ぐのだろう
ぼくは詩人

悲しみや辛さは
楽しさとうれしさへのはじまり

今日もまた

雨の中
朝の散歩をしていると
歌人に出会いました

雨が降ってしまうと
ぼくたちの散歩道は
ところ ....
光の粒は増えては落ちて
空の青に波紋をつくる
大きな花の季節を切り
空を開け
冬を散らし
登山者の凍えた耳に
言葉を残す



雲の奥の淡い砂の陽
ほどけては集まる鳥 ....
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている

咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない

その花瓶に手折る
瑞々しい花 ....
ねずの波間に
抗う術もなく
不規則に浮き沈む夜は
瑠璃のしずく
そっとほどいて

乳白色の束を覚えず
春の浜にまどろむ

理不尽に打ちあげられし
砂にまみれた海藻は
幸か 不幸か ....
ぼくは詩人

大胆にも謙虚さがあれば
それはそれで
その変化は大きくなる

今日もまた

朝の散歩をしていると
卯の花に出会いました

ここにも夏の訪れ

5枚の花びらを重ね ....
静寂の水面に一石を投ずれば
波紋がゆらり、影が波立つ
月もまた冷ややかな横顔を
一層歪めて泣き笑いする

この橋の名を面影橋と人は呼ぶ
月明かりの下で我が影を
水面に映せば見えるとい ....
ぼくは詩人

自然がすべての自然と
つながっているように
人の心もすべての人と
つながっている

今日もまた

朝の散歩をしていると
藤の花に出会いました

野生に生えたその花 ....
どぎついサンセットで終わった一日
夜のはじまりに静まり返る東シナ海
水平線の果て光り輝く香港の淫売宿を目指して
我等が実験艦シュレスヴィッヒ・ホルスタインがひた走る
ふらふら揺れながら傾きなが ....
夜の中の黒いオーロラ
帯の馬にからみつく蛇
ほどけながら近づく星は
月をかき消す粒の緑
沈むままに 見えぬままに
うごめくものは常にうごめき
まわりながらめぐりながら
夜は水 ....
仕事のない月曜日
事務所に向かうお前の後を

潮風がしみ

猫舌でいつも遅くなるおまえは
長い足ですいすい歩くから
まだ半分ねているおれは
かるく小走りだ
お前の少し後ろを

 ....
{引用=小鳥のあおいへ}



君の目の
レモンのかおりするかたちで青い輪にふちどられた高く清んでいる空

少女だった
君は、
妻になり
母になり
私の恋人でもあって
今日、{ ....
学割九千八百円の
上海行きの船が岸壁から離れていく
思っていたよりも船は速く
もう見送りの姿も遠く

   そのくせ船はゆっくりすすみ
   行方は遙かにかすんでいるので
   夢をもて ....
帰らなくてはならなかった
ガード下の公園
オレンジと灰色の記憶
あれはいったい
どこだったか

ガムの包み紙の甘い香り
急すぎる石の滑り台
の冷たさ

風はどこからかやってきて
 ....
目を閉じた赤子の笑みに触れる花


ひとひらをくちうつしする涙かな


赤子の手何を語るや散る桜


とどまらぬ光の糸をたぐる花


名づけても名づけきれぬ日花 ....
ぼくは詩人

自分が嫌だと思うものほど
出くわしてしまうものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
図鑑に出会いました

まるごと1冊あるわけではなく
図鑑の中の数ペ ....
雨の降る夜の帰路
高速を降りてからの長い田舎道
前照灯が照らす小さな視界に
跳ねるものがあるのだ

灯火の中それは白く見え
雨粒とは違う動きで
ぬれたアスファルトの上を
道一面に跳ねる ....
  朝焼けがまだ
  始まらないので
  本当は昨日
  あなたに届くはずだった
  手紙のことを思った


  夜明け色の
  手紙を贈って欲しい
  君と一緒に
  指差して、 ....
年寄りの冷や水空に撒いてくる



歯ならびの悪い家から歌いだす



技術など鳩に喰われろぽっぽのぽー



見えぬもの見えるから書くそれだけだ



 ....
あなたにも

嬉しい気持ちを

おすそわけ
遠い昔
おさないときに
咲かせた一輪おぼえている
ブリキのジョウロ
みずのいれすぎで
西日がくらんで全部こぼした


花はあんまり鮮烈で
恍惚故に戦慄だった


こころは嘘をつ ....
ぼくは詩人

広大なマクロの世界
繊細なミクロの世界

今日もまた

朝の散歩をしていると
窓枠に出会いました

ガラスはなく窓枠だけ
両手で持ち上げ
そこから見えるさまざまな ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
連作・王子様川柳- AKINONA川柳206-5-15
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ぽえむ君−存在−- ぽえむ君自由詩11*06-5-14
きずな(母の日に思いを寄せて)- 恋月 ぴ ...自由詩33*06-5-14
グレーの彩り- 田島オス ...自由詩506-5-13
いきてます- 砂木未詩・独白15*06-5-12
ぽえむ君−夢中−- ぽえむ君自由詩8*06-5-11
風を纏うきみに- 銀猫自由詩17*06-5-11
四ツ手網- たりぽん ...携帯写真+ ...6*06-5-11
ぽえむ君−雨露−- ぽえむ君自由詩5*06-5-10
三華遠・讃華音- 木立 悟自由詩506-5-10
白い蕾- 砂木自由詩11*06-5-10
リフレイン- 佐野権太自由詩7*06-5-10
ぽえむ君−卯花−- ぽえむ君自由詩8*06-5-10
面影橋- 落合朱美自由詩31*06-5-10
ぽえむ君−藤波−- ぽえむ君自由詩8*06-5-9
夜に向かう実験艦シュレスヴィッヒ・ホルスタイン- 大村 浩 ...自由詩15+*06-5-9
三華遠季節_Ⅳ- 木立 悟自由詩506-5-8
BELTZA(ベルツァ)- 水在らあ ...自由詩706-5-8
花葬_(かそう)- こしごえ自由詩22*06-5-8
埠頭・小さな決意の- たりぽん ...自由詩9+*06-5-7
童心のかけら- 佐野権太自由詩11*06-5-7
花の国- 木立 悟俳句1406-5-7
ぽえむ君−解剖−- ぽえむ君自由詩4*06-5-7
蛙の日- たりぽん ...自由詩13*06-5-7
明星- 嘉野千尋自由詩17*06-5-7
年寄りの冷や水- 木立 悟川柳506-5-6
happy- LEO携帯写真+ ...15*06-5-6
まつりのあと- 明日殻笑 ...自由詩3*06-5-6
ぽえむ君−窓枠−- ぽえむ君自由詩7*06-5-6

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