わいわいとやみだらけ 
つまみとられるまえに
するマッチ
さあ うかんだよ
ぽっくり ゆらいだら 
にこにこの 火 
ロウソクさん おはよう
くろくしてごめんね 芯
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
とつぜんのスコール
つみのない車の天井をひどく打つスコール
悪いのは人間
じっさい痛いのも人間で
こういった音を聞いて黙っているのが人間
黙って、このままながれていけばいいのに
 ....
わたしは今朝目が覚めた、それとあなたが仰るような「時間」まで記憶していられるほど能力は高くない、勘弁してくれ。
いいんです、わたしはあなたに言いましたよね? 「わたしはわたしと向き合うためにあらゆる ....
 
 
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた

雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった

窓を開けると
代わり ....
既に夜だというのに
空の明るさは
人の灯りを
消し去るほどにまばゆい


窓を閉める
潮のにおい
窓を閉めない
暗がりの
うすい手のひら


山を削る白い ....
仕草から仕草に至る息ひとつ



どこまでも切れないはさみ似合う指



光には到かぬ剣を闇に植え



治っても傷つく場所は同じ場所



数秒の ....
紙の間の灯より明るい紙の檻



夜と水さげすみの目をひたす闇



花は奥ほのおに倒れる家の奥



其処に無く囁くように其処に在り



ぶつぶ ....
その男は 
幾つも電球を並べた灯りの下で
ぼくの胸を切り開き不機嫌な心臓を取り出した
心臓の中に豚を入れ調子よく動かそうというのだ
更に男は心臓のあった空洞を覗き込み
ぼくさえ知らない潜み物 ....
小爆発しながらでないと
わたしの日々は動いていかない
(しらないあいだにも)


母が消えてくれたらいいのにと思った
そんな自分を恥じなかった
だけど越えられたなんて自信は
も ....
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
 ....
水玉に揺れる竜
つなぐ とぎれという輪

くべている手は 土からでた空の指
火は向こうへ かけられる扉

流は竜
木の気流
立つは麒麟

合羽の袖口にも 頬にも手にも
蝶にも
 ....
避けるほど遠去けるほど迫る冬



月くくり手のひらくくり生す子かな



はらわたに指三本のつららかな



むらさきに雨の林を染める笛



 ....
さまざまな妄想は 書き物の中より現実の方が多い。
というか 書き物は現実の一部でしかないと思う。
ひとりひとりの妄想は プラスされマイナスされ
本当の事などは無力のように思える事もある。
勝て ....
頬をなでていった、風を
振り返った遠い背後の道で
独りの樹は嬉しそうに、葉をゆらし
無数のみどりの掌は
こちらに合図している

この足もとに伸びる人影が、口を開く
(見エナイ世界)を呟く ....
別なのに同じ何かが目に遊ぶ



戸惑いを背に押しあてて背を描く



無も壱も那由他も同じ指の夢



頬ぬらす半月の水のぼりゆく



道端の心臓浅 ....
{ルビ作為=つく}られた景の醜さ哀しさよ



草むらを燃やす象亀空あおぐ



岩の地図こすりあわせて緑の火



何もない夜ほど明るいものはない ....
洞の実を砂糖醤油につけて呑み



まばたきの遅い一日お茶すする



ひらくたび傘の首すぐ飛んでゆく



弧を刻む光のなかの馬鹿ひとり



とどろ ....
光の背どこまでもただひとりの背



ふところに乖離の会話隠し持つ 



幽霊と握手した手に残る霧



光から光を取って花格子



むなし ....
三月で春が終わった。五月に長い雨が降り、9月は裸になると、時々寒くなった。から、10月は色
々寒くなった、雪は降らない。降るものもある。雷は落ちる。今月はちょっとだけ昨日より寒く、少
 ....
雲から作られた
真っ白なキャンバスに
君は向き合った

夜をチューブに詰め込んで
君は黒い絵を描いた
星を砕いて水で溶かして
黒い絵に瞬く光を浮かばせた

望遠鏡で君の絵を見 ....
うつみたい 暗い気持ちが 燃えている 夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた

オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
 ....
硬い音が
 塔に響く
  一段目と
   靴底の音
    誰も見ぬ
     静寂の中
      二歩目を
       踏み出す
        コォーン
         ....
一滴の砂

流れ落ちる時間

反転する世界

ある前提による永遠



合わせ鏡の三角が

忘れ去られた

その時に

死は突然に

あるいは必然的に
 ....
何だか失恋が急に降ったようなある曜日
んん、たしか晴れてたから
顔を出した太陽からは避けられない 一日が稲妻

あれから時間は淡々と
寝息が規則正しいみたく
それを眠れない耳で聞いてる な ....
もくれんの
白いたまごが
割れると
たちどころに
小鳥が生まれ
空にむかって
さえずりをはじめる
風が吹けば
はばたく真似事もする
翼は
永遠に無垢なまま
飛び立つことをしないま ....
蛇口から 
    ゆっくりと
         こぼれて
             おちる
透明で
   ふくよかな
        水の
          躍動よ
掌を
  舟 ....
雪を土の上に敷いていく その道を
スノーダンプに雪を積んで 水辺まで運ぶ

降り積もった雪の塊 
昼の熱にとけて したたり落ち
夕暮れに 冷め 夜に凍り 
朝には スコップもささらない
 ....
                 140401

塩焼きが定番、早速コンロに炭おこし渋団扇ばたばた
ゆっくりとこんがり焼き上げた
箸を取るのももどかしくかぶりつきたいのを理性で抑制
お皿に載 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
仏壇にて_ロウソクさんと- 砂木自由詩5*15-7-19
中原昼夜逆転- あおば自由詩9*15-7-16
スコール- 自由詩8*15-7-13
さあ、わたしはわたしと、向き合うために、あらゆることをしまし ...- 陽向∮自由詩10*15-7-11
約束- たもつ自由詩2115-6-10
みさき_さかい- 木立 悟自由詩415-5-1
ひとつ_よろづ- 木立 悟川柳415-4-17
ひとり_白線- 木立 悟川柳315-4-3
開胸手術- イナエ自由詩17*15-3-29
ココロコスモ- 唐草フウ自由詩8*15-3-7
死にたいと言うな_助けてといえ- 馬野ミキ自由詩27+15-2-18
- 砂木自由詩12*15-1-25
白へ_白へ- 木立 悟川柳215-1-6
知略崩し- 砂木散文(批評 ...7*15-1-1
- 服部 剛自由詩1214-12-30
ひとえ_ひとえ- 木立 悟川柳214-12-13
ひとつ_地獄- 木立 悟川柳414-12-3
うつら_うつら- 木立 悟川柳214-12-3
ひとつ_閉じて- 木立 悟川柳314-11-26
外は嵐さでてはいけない(ゴル投稿)- 百均自由詩3*14-10-7
額縁の中の夜空- 凍月自由詩6*14-8-9
うつ- 陽向川柳3*14-8-1
ブランコの調律- 凍月自由詩15*14-7-18
螺旋階段A- 凍月自由詩4*14-7-12
ある物体- 凍月自由詩1*14-7-4
胸の栞- 唐草フウ自由詩9*14-6-4
もくれん- そらの珊 ...自由詩1614-5-1
目よ見よ見えない言の花- ただのみ ...自由詩21*14-4-30
麦わら帽子のスノーロード_- 砂木自由詩14+*14-4-7
せいかい- あおば自由詩6*14-4-1

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