(創傷/創唱)

ことばが砂のようにサラサラ
つぶの気泡になって
おちてくるね
でも痛くない

痛いときはどうぞ
万能なぼうしをどうぞ
きずまみれにしないでね
いつかとけてゆくけれ ....
 よしみさんは普通の女の子でしたが、勉強がきらいで遊んでばかりいました。
そしてお父さんやお母さんに叱られる度に、
「ああ、嫌だ嫌だ。どうにかして勉強しないで学校を良くする方法はないかしら。」 ....
あなたの上におぶさって
海を渡る
落ち葉の海
先の見えないけわしく
おおきな声だけがたよりの―



墜ちていく



海には
かぎ穴も柵もない
だからどこへも
入ら ....
 テレビにおやすみなさい
 
 パソコンにおやすみなさい

 
 夜ごはんの残りものにラップをして
 おやすみなさい
 
 あしたが賞味期限の豚肉を冷蔵庫に
 しまっておやすみな ....
この頸動脈の奥にある植込み
スカートをまくしあげしゃがむ
、というタイミングを待っている
ズキズキとする森へ
咽の先へ行きたがってるのに

すこやかとすごせますように 4車線に祈る ....
歩いていたら
むやみやたらに歩きすぎていたようで
でも本当は進んでいなくって
うまれるのは
足の振子と呼吸数
皺と涙
そして自分の影の数

5ねんご10ねん・ご
わたしは
・・ ....
渦の中うまれてきたの(かたつむり)シとドの間の宇宙をみてた


世界地図の片隅でそっと競い合うかたつむり(鍵は海に落とした)


両耳に飼っていたかたつむりたちを探しています連らくください ....
いつだって
人は やじるし、だ
変幻自在に曲がる針金製の

伯父は
がんだった
誰にもしらせずに
抗がん剤とむきあう
プライドと
やさしさで
わたしは何もないように過ごす
一 ....
秋とは肩を寄せ合い歩きたい

約束なしで出会っては

流れの渦に留まり続ける

紅葉とイチョウの落ち葉のように

ゆっくりと語り合いたいものだ

何一つ声に出すこともなく

 ....
{引用=題名だけの詩のスレッド、
九月生まれの題名たち二○○四年〜二○○九年分より、
今回は取捨選択厳選を重ねまして百二十弱。
もし何かお心に適うものがありましたなら、
基本的にはご自由にどう ....
元々無口だった相方が
緘黙症を始めたので
普段は週末にしか行かない川までドライブ

口は利かないが運転はしてくれるので
平日の深更に夜ドライブ

昼間の言葉の行き場がなくて
叫ぶ場所と ....
久しぶりに短い文章を書きたくなったので書いてみる。短い文章を書いてみると何だかいつも久しぶりだ。嘘だけど。
先日、乗換駅のホームでセミを拾った。まだ生きていた。木のない駅で、人に踏まれるよりは草地に ....
{引用=題名だけの詩のスレッドより、
八月生まれの題名たち六年分から取捨選択を重ねて抜粋。
題名だけの「詩」として投稿していたものであるがゆえ、
自由詩のカテゴリーに。
もしもお使いになりたい ....
テッポウユリではないのです
今頃の季節
花期をたがえて咲く白い花

例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ

細葉の形と付き方が
 ....
彼岸花 今年も此処に出でますと細き緑の指を以て告ぐ
 
人の手が触れた花 まだ触れぬ花 被子植物の性器偏愛
 
台風の朝にも咲くべき朝顔は咲かねばならぬ咲くことは出来る

ほろほろの萩の葉 ....
ハローワークに行ったふりをした帰りに
そうえいばキムからの着信があったなと
スリーエフの交差点で電話したら
おばさんが出て
ミキくん、ブログの作り方を教えてというので
一体あのババアが何をイ ....
{ルビ五月蝿=さばえ}なす少女らは街を飛び回り制服だけが九月を待ってる
 
椅子の名はサヤカとソヨコ 練馬区の下赤塚にて少年の部屋

アルジャーノン、ネズミの名前は覚えてる。青年の名は忘れてし ....
鱗めく細波 疾風がひゅんひゅんと川よりも速く駆け下るので

ひゅんと風がたちカーテンがふわりとし夕立が来ました 雨と屋根との 
 
いかづちで空をこつこつ叩き割り孵化せんとしてるものは何かな
 ....
{引用=題名だけの詩のスレッドより、
七月生まれの題名たち六年分から取捨選択を重ねて抜粋。
題名だけの「詩」として投稿していたものであるがゆえ、
自由詩のカテゴリーに。
もしもお使いになりたい ....
人恋し妖かし恋しカラスウリ

流れてく雲の先にも夏の空

炎天下無人の公園カンナ燃ゆ

土星環消失まっすぐ地球見てる
 
涼しさや蔑称幾つか引き受けて

スコールにはしゃいでる子ら ....
患者相談室の看護師さんは
物品を受け取らない
公立病院だからね
規則上も実際もそれは厳しく守られている

けれどあまりにもいつも何でもないことを
どうしようもないことを
よしなしごともあ ....
風を浴びて暮らそうよ
室外機の熱風ではなくてさ

木々が日差しをさえぎって
しっとりと冷ややかな土が冷ました風
暗渠ではない川の水面を
きらきらと輝かせながら吹いてきた風

蓄熱するア ....
大晦日湯船ゆらりと船出する

月光もモザイク師走の露天風呂

女湯の体形の千差万別さ

年寄りが煮える源泉掛け流し

会社の灯年末週末クリスマス

靴下の中に手袋クリスマス
 ....
虹も蛇{ルビ小雪=しょうせつ}以降は冬篭もり

開かれず流れず閉塞する天地

あるならば旋毛見せてよカタツムリ

無理じゃないそれはリムだよ端っこだ

カマイタチ北風小さなカタツムリ
 ....
カタツムリ首すくめさせて白き風

虫の音の海ルルイエは秋の季語

サイドワインドする猫どこかかゆいのか

サイドワインドする猫どこがかゆいのか

セミがまだ鳴いてる秋の松林

満 ....
あなたの為に書きました
読んで欲しくて書きました

あなたの為に書きました
聞いて欲しくて書きました


あなたが故に書きました
ひとこと言わずにいられずに

あなたの為に書きまし ....
ぼくむかし美術館に勤務してたことがあって、えと、その業務内容はといえばまず朝出勤して館内の蜘蛛の巣をとったり(ある通路の非常灯の下には小さな蜘蛛が毎日のよに巣を張っていた...)、それから学生、カップ .... 羽化するものを
手渡されたことがありますか

「これ、今日の午前中ね」
生物部の男の子がくれた一本の小枝には
冷蔵庫から出したてのサナギキアゲハ

「羽化する瞬間は見たことがない」
い ....
南南西この夏の初遠花火

風の中こちらへも来よ遠花火

風の中ビルの狭間に遠花火

風の中少し歪んで遠花火

いついつか今際の際にも遠花火

頑張って高く上がれよ遠花火

背伸 ....
ざーざー雨の日曜日
レインブーツは水のたま
ぼくはしっかりにぎられる
柄の先からつめたくしたたっても

しとしとぽたん月曜日
こつこつと歩く・先をつく
ぼくはしっかりにぎられる
お ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふゆのひに- 唐草フウ自由詩11*12-12-26
牡丹- ねむみち ...散文(批評 ...412-11-28
秋の海にて- 唐草フウ自由詩8*12-11-22
おやすみなさいのうた- ねむみち ...自由詩1212-11-19
個と場- 唐草フウ自由詩13*12-11-18
うまれまくる- 唐草フウ自由詩7*12-10-28
桜のようにきえるだけだね- ことこ短歌1012-10-3
十月一日の- 唐草フウ自由詩11*12-10-1
秋の気持ち- ただのみ ...自由詩19*12-9-23
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夜ドライブ- 小池房枝自由詩1212-8-30
久しぶりに短い文章。- 小池房枝散文(批評 ...812-8-29
颱風月生まれの題名たち- 小池房枝自由詩412-8-24
たかさごゆり- 小池房枝自由詩512-8-21
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都営団地の屋上で- 馬野ミキ自由詩1712-8-21
八月は歌の葉月_人と人外の巻- 小池房枝短歌3*12-8-20
八月は風の葉月- 小池房枝短歌3*12-8-17
棚機月生まれの題名たち- 小池房枝自由詩312-8-17
八月の小石- 小池房枝俳句7*12-8-13
ポケットの中に- 小池房枝自由詩10*12-8-2
風を浴びて暮らそうよ- 小池房枝自由詩8*12-8-1
クリスマス師走にはします私だって- 小池房枝俳句1*12-7-29
十一月の位置に- 小池房枝俳句2*12-7-29
不自由な十月- 小池房枝俳句3*12-7-27
あなたの為に書きました- 小池房枝自由詩5+*12-7-27
美術館に犬を侵入させてしまうということ。- 散文(批評 ...6*12-7-21
羽化するものを- 小池房枝自由詩9*12-7-15
遠花火- 小池房枝俳句312-7-9
傘のこい人- 唐草フウ自由詩10*12-7-2

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