盆休みだ。何して遊ぼう。
そうだ、かきものでもしよう。 「注1」
かきもの?
うーん、いい響きだ。もう一回いってみよう。
「かきものでもしよう」
うーん、すばらしいっ。
貧しくても虚栄心だ ....
蜜 蜂 や 甘 い 寝 床 は ど こ に あ る


茶 の 花 の 語 ら ぬ こ と を 飲 む ば か り


両 足 が 棒 の よ う だ と 案 山 子 か な


赤 ....
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう

たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
蜘蛛みでだべ、
あたしの白ぇむなもと、に、


まだ恋してらった。
蝶みでによ、
からまってらった。



もういねえのによ
そこに蜘蛛だば、


んだはんて、

こうやって
ひとりでねらんだ。
なんか
ごみばこにいっぱいだよ
これ、
ティッシュ


でも、か だから、か
さっきから、ねえ
手も
つながないのねえ


もしかして
これって
きみなりの
誠意

 ....
夕暮れに花を選べばひまわりが遠いどこかでうなだれている


草むらの茂みに隠れ咲いた花ひとりの兵士 目は閉じたまま


ゆっくりと開いてゆくの花びらがだからわたしは滅んでゆくの


 ....
敷かれて行く なごり葉
ほつれた 眼線 が吹く

いつとも いわない 
いつかも しれない

点けられた なつ 

すすき の 香り に
消されてく

十重 の 隙間 に
刷か ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
ミルクと砂糖がないと駄目なんだって
そこそこに君が吹いた嘘と虚勢に
僕は今もつまずきながらです




そのノドボトケに白百合の花
ただ愛しい愛しい ....
屋上にスカート揺れてあとは空ばかりが残ってしまう学校


渡される廊下で後ろ振り返るきみによく似た少女が今も


出来すぎた出会いに怖れ隠せない手を繋ぐだけ見つめあうだけ


影追っ ....
雨曝す心ひとつ
待つ身の程の隅々へ
ゆっくりと
行き渡るのが
夜の毒だから

ケチャップの夜は
泣き止まず
ただだらしない雨を
ひそかに運ぶ

可愛いひとを
手品の箱に
詰め ....
女の人と女の人が会う時の
一瞬の刑務所

風船を割りたいんだ
少女が持つ赤いまるい風船じゃない
ガオレンジャーで配られる
青く反射して歯がむきだしに笑っている風船

きれいにする
き ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
罪をあがなおうとは言わない


空は青い。
青くなくてもいい。


来る途中に蟻を踏みつぶした朝だ
いくら扇いだところで
忘れることなどできないというのに
いつまでもうちわで扇いでいる
自分の周りだけ
他のところより夏めいていて
ほんのりとしょっぱい
何本平行線を引いても
必ずどこ ....
うまれいずる君へ
もしくは、ほろびいく君へ
すべてがみえたとか
ウォール街で計算がうまくいって勝負に勝った
或いはマセチューセッツでしのいだ
顕微鏡でみえた、だとか
あたらしい細胞や組み合 ....
もしも もしかして
わたしが きように よわたり じょうずな はとだったら
きっと きょうも くるっぽーとないて
ぽっぷこーんを もらうだろう

でも そんなふうには いきられなくて ....
汗くさきシャツも血みどろの手もなく夏は終わりぬ八月のさなかに

うすあおき裸像をきざむ人のあり風土を捨てた身なれば軽し

父母よごめんなさいね双の手にかなしみのほか何も持ち得ず

白鳥はお ....
はあと は ぎりぎり
うめられ そこねた めまい

つい に はしり
とれいん れん あま だれ

はれた め の うら ない
のど ごし ごし

だ から 
かぶり つか ....
手にさげた 月のふきだまり
つめ といだ 草のさざなみ

石の望み
動かない 空と

ながれはじめた 雲
ゆく 決別 の 時
何と言うか、ただ単純に「好き」なんだろう。

とにかく、好きである。

喜んでくれれば嬉しいし、一緒に居て嬉しそうにしてくれる時もまた嬉しい。

何かで笑っているときも好きだし、悲しそ ....
学校ひけたら
駆けていく
あの駄菓子屋は
今も そのまま?
鬼ごっこした
松ばやしは
いつの間にか
駐車場

それでも 
ここは あの頃の匂いがする

初めてキスした
公園の ....
頭の丸みと髪の流れに沿って
手の平を浮かべる
カメラは遠くで蝉のごとく鳴り続け
レンズは割れんばかりに照らす

足を水桶へひたす
過去にも存在した気のする
記憶をリピートさせるよ ....
さり らく の しじま
とり けむ る そよぎ

つと ゆけ ば むいに
とき ふけ よ まもり

やき むれ の つどい
ほし ちと せ かたり

まう とわ の そよぎ
 ....
(1)

駅から海へ
雨が落ち
いつもふたり
草のことを話して



(2)

質屋の縁を
魚らが訪問するよ
季節はとっくに
冬めいてね



(3)

義 ....
「経過=喪失」としての「時間」。レヴィナスは何のためにこのような「当たり前の事実」を持ち出すのだろうか。「この告知の意味を今は明らかにしなければならない」(p37)。
(第5節「<他者>に対する責任 ....
さて、「歴史」が呼び起こす「目的論」との対照において、レヴィナスがそれとは「別の仕方で」、即ち、「経過=喪失(英語ではlapse)」としての「時間」に注目して、その「隔時性」の中で締結される「責任」の .... くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
丁度、レヴィナスの時間論についての議論が出てくるところで、それに関係する部分のある興味深いエッセイを読むことができたので、今回はそれを論じたい。「あをの過程」さんの、「ダンショウ(2) ZONEに関す ....
ふるるさんのおすすめリスト(5755)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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秋風記- 本木はじ ...俳句804-8-18
この朝、流れゆくものは- キキ自由詩1304-8-18
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
ひとりね- フユナ携帯写真+ ...8*04-8-17
ゆるり- みい未詩・独白10*04-8-16
INNERGARDEN- 本木はじ ...短歌1104-8-15
夏絵- 砂木自由詩8*04-8-15
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
チョコナッツコーン- フユナ未詩・独白504-8-14
DOWNMEMORYLANE- 本木はじ ...短歌11*04-8-13
思月の楽園- よつやと ...自由詩704-8-13
お出かけ女囚- 山内緋呂 ...自由詩6*04-8-13
美しき日々- 石畑由紀 ...自由詩3204-8-12
サンデイ- フユナ携帯写真+ ...13*04-8-12
うちわ- たもつ自由詩1004-8-12
点にて- 馬野ミキ自由詩8*04-8-11
もしも_わたしが_もしかして_のぞんだら- 玉兎自由詩4*04-8-11
八月のさなかに- みつべえ短歌504-8-11
く_もン- 砂木自由詩5*04-8-11
- 砂木自由詩9*04-8-10
好き- おっとっ ...未詩・独白6*04-8-10
- さち自由詩9*04-8-9
記憶度- 湾鶴自由詩804-8-9
やき_かぜ- 砂木自由詩2*04-8-8
小人- たもつ自由詩704-8-8
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喪失としての時間−「存在の彼方へ」を読んでみる13- もぐもぐ散文(批評 ...104-8-8
あい- 玉兎自由詩9*04-8-8
あをの過程さんの時間論−「存在の彼方へ」を読んでみる12- もぐもぐ散文(批評 ...5*04-8-7

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