心の中にある草原に
乾いた強い風が吹いているので
雨を降らせてみました
大きな虹が架かかりました

心の中にある森に
細くて尖った枝が軋んでいるので
葉を茂らせました
多くの鳥がさえず ....
天国のドアなんて、とっくの昔に出ちまったんだ。
忘れてた。
戻りようにも、戻れやしない。
だから、そろそろ他のドアを探さなきゃいけない。

そう思う。

***

キティ ....
オルゴール火口そばに音ごと流れんとす

ねむりに沢 よこたえて仮に香る肉体

石室の闇に消えゆく滑降痕

月に目を奪われ充血している月

飛ぶなどしてつまさきをこころにのせる

凧 ....
轍に映る
音の魚
午後へ午後へ流れつき
雨のように息をめぐる


偽の季節の声があり
激しく隙間多く震え
水と風の
通り道は濃く


頬をすぎる波
くちびるの波
 ....
 詩の読み方といっても、そんなものが決まっているわけではないし、決められるものでもない。読者は自由に、自分の読み方で詩を楽しめばいいのだ。だが、そう思う反面、詩の読み方に根本的な誤りがある人が多いよう .... 柔らかく 昏い光が
ひっそりと漏れだしたように

わずかに傾斜した平坦な地の
襞に、影

鉦がきこえて
列がゆく野は
さびしい海にむかって開けていった

或るひとつの手の
美しい ....
北からの強い風が吹いていた
枯葉をまだ護っている木々にも
誰もいないベンチにも
そこに流れる時間さえ吹き飛ばし
風は強かった

明け方の夢に両の頬が濡れて
世界中で独りぼっちのような目覚 ....
そんな目でみるなよ

おいしく食べるからさ
*講談社文芸文庫版「腐敗性物質」http://www.amazon.co.jp/%E8%85%90%E6%95%97%E6%80%A7%E7%89%A9%E8%B3%AA-%E7%94%B0%E6%9 ....  写真が嫌いだ。風景写真は好きだが人間が写り込んでいる写真が大嫌いだしじぶんが写り込んでいようものならその写真を処分するためにおまえの妹の身柄を確保して交換条件にしたいぐらいに嫌いだ。思い出は必要 ....  大陸東岸の島嶼では、なんとも夥しい数の
言葉が浜辺に堆積し続ける。行き先を持たぬ
者らは、最後は海辺に横たわるしかないのだ。
一日の始まりから終わりまで、波は鳥という
鳥のかたちを投げかける ....
 詩を書く時、詩を詩たらしめるために、韻律という要素は欠かすことの出来ない大きな要素となる。頭韻や脚韻などのいわゆる押韻とリズム、詩の音楽的な要素のふたつを合わせて韻律と呼ぶ。
 日本の詩の淵源が和 ....
リボンひとつで
あなたの気をひけるなんて
信じてやしない

けれど
リボンひとつでもしないと
あなたに会えない

   二十歳頃の作品
まあるい卵にうさぎの眠り
たゆたう袖から
虎のまなざし

いつかは還る最果ての灯へ
のぼる姿を
手から
手に


浮かべた舟は遠ざけて
くれない川面に
こもりうた

幾 ....
亀が永遠にいきていくのを 
最後まで世話をしたいと願う 
彼はもうすぐしんでしまう 
でも×月×日は朝早くから 
数えきれないだけのキャベツを剥いた 
いつのまにかキャベツは無くなり
気が ....
どこから こぼれてきたのですか

雨の かがみ込んだ内で
抜けられない 靴ずれに
しみる痛み

知らないうちに 紛れ込んだ
砂の汚した 靴下

脱いで 素足になりたいけど ....
水在らあらあ「あるところに」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=97831


 すべてを物語の中に回収する。詩は物語と渾然一体となって、その中に溶け ....
離れまたたく
雨に近いもの
光を結び
ひとつ雨になる


まるい夜が
まるい夜をすぎてゆく
音は森の上に残り
枝を伝い 土を照らす


点かなくなった灯の下で
握 ....
ただしいこと
どこへ つなげていこう とも

わたしは わたしの
かなしみで めいいっぱいで
あなたは あなたの
こころを ひょうげんできないまま

とおりすぎて

あれから  ....
 木葉揺の書く詩には常人では思いもよらないような妙な味があって、それが彼女の詩の鮮烈な個性となっている。個性があるというのはそれだけで大きな武器になりうるものだが、悲しいかな、個性というものは努力して .... 「あ」と声に出そうとして
うまく発音できなかったそんな目覚め
冬はもうすぐ終わるというのに
まだ春は土の中であたたかな夢を見ている
喉が掠れて泣いているみたいだ
裏返って仕方ない。
空はな ....
 詩の批評ということについて、少し考えてみたい。とりわけ、批評の必要性について。既にわかりきったことであるのかもしれないが、自分の頭の中を整理するためにも、ひとつの文章を書いておきたいという気がする。 .... 夜がほの蒼いのは
雪が舞っているから

すこし窓を開けて
吐息が白く夜気に放たれ
雪と交わるのをながめる

手を延ばせば舞いおりて
けれどその冷たさは
触れるまもなく掌に溶け ....
好きで好きでどうしようもない詩がある。教科書で偶然その詩を見つけた、詩のことなど何も分からない当時十二歳の少年を一発で虜にするような詩だ。中学校の国語の教科書に載るような詩だから、当然 難解な詩句など .... 『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/

シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
冬の寒気が細く伸びて
岬の先のほうへ
鋭く尖っていった
遠くで生まれた赤土の丘が
最後に海へこぼれ落ちていく場所で
わたしの そしてあのひとの
フレアスカートのはためく裾から
なめらかに ....
ペーパーバックのような気軽さで、
俺も書くし、みんなも読んでほしい。
瞬発力命の
そんな短い批評があってもいいじゃん。
そんななかで、立ち止まってしまうものがあれば
それは俺にとって ....
わたる日を得た
静かな笑みで
水は幾度もひらいては
土をひとつ はたりと照らす


色や音をほどきながら
羽は線に飛び去ってゆく
細く軽くなりながら
やがて羽ではなくなり ....
さて正月だから久々に戻ってきたぜ。
何?俺のこと知らないって?
知らないお方、以後お見知りおきを。
泣く子も黙る千人斬り。復活でござい。
一昔前、ちょっとは評判を呼んだこの企画。
こ ....
{引用=僕がチャーくんに出会った頃は
魚が飛んでいました
鳥が泳いでいました
月が溺れていました
太陽は寝ていました
僕の世界は笑うことを知りました


初詣に行く前に
チャーくん ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
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心の中にいる自分に- ぽえむ君自由詩16*07-1-9
句読点ガンダーラ- 虹村 凌自由詩7*07-1-9
非ジャクリーンの唾- 黒川排除 ...川柳707-1-9
つたい_はじまる- 木立 悟自由詩807-1-8
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平野- 「ま」の ...自由詩9*07-1-8
遠い別れ- 銀猫自由詩16*07-1-8
ぬりかべ_まん- たりぽん ...携帯写真+ ...14*07-1-8
■批評祭参加作品■田村隆一の「腐敗性物質」について少しー初期 ...- 石川和広散文(批評 ...11*07-1-8
ポイントについて- 黒川排除 ...散文(批評 ...23+07-1-8
僕はいつもあの浜辺で継ぎはぎの夢を見つづける- 「ま」の ...自由詩3*07-1-7
■批評祭参加作品■日本の詩における韻律の歴史- 岡部淳太 ...散文(批評 ...3*07-1-7
リボン- 砂木未詩・独白8*07-1-7
雪月花- 千波 一 ...自由詩13*07-1-7
近道- 砧 和日自由詩607-1-7
コルクと瓶の海と流砂- 砂木自由詩13*07-1-6
■批評祭参加作品■水在らあらあの「あるところ」- 岡部淳太 ...散文(批評 ...4*07-1-6
ひとつ_すぎて- 木立 悟自由詩507-1-6
あまい_かじつ- 玉兎自由詩607-1-6
■批評祭参加作品■木葉揺_その個性の行方- 岡部淳太 ...散文(批評 ...10*07-1-5
散歩道- 夕凪ここ ...自由詩8*07-1-5
■批評祭参加作品■ピラミッドは三角か?- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13+*07-1-5
雪あかり- 落合朱美自由詩29*07-1-4
■批評祭参加作品■_アンファンス・フィニ- 和泉 輪散文(批評 ...1407-1-4
■批評祭参加作品■_Poor_little_Joan!または ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
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三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...- 熊髭b散文(批評 ...507-1-3
みどりうた- 木立 悟自由詩507-1-2
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...- 熊髭b散文(批評 ...707-1-2
永訣の朝に思いを馳せる- 士狼(銀)自由詩12*07-1-1

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