時々、半年に一度くらい、文字が判らなくなる時がある(時期があった)。
この日本語というものが、意味のない記号のように見えるんだ。

例えば、『あ』という文字。
可笑しくないか?
線が、三 ....
くるくるまわる君
椅子に座って 腿とふくらはぎがくっついた君の部分
遠くから見ると薄いのに 近くで見ると厚い 君のくちびる
目の下から顎にかけて、平坦な肉の君
携帯ストラップについたお金持 ....
わたしにはおかあさんがいます
おとうさんもいます
いもうとも
おじいちゃんも
おばあちゃんだって
ともだちはたくさんではないけどしっかり
しりあいとよべるひともそこここにゆびさすことができ ....
恋をしていた
たぶん
していたんだと思う

バラ色の生活を
夢見ていた
幼い想像で

こんな
冷蔵庫の奥で干からびた漬物を
片付ける為ではなく
マドレーヌなんか焼く為に
台所に ....
黒いカーテンでよかった

遮光カーテンは甘いのだ
まえに
水蜜をくわえて 跳ねた汁をなめたら
甘かったからほんとうだ

ふくらはぎの下で
かりっこりと かりっこりする

彼の爪だ
 ....
アイソ ゴシュエオ フッココ ゴポリ
カイド グルルエ ミエオイ ビドアス
ココオロ ルルオコ ミカルゾ ザコイ
カラソ モアモモ イアサオ ズハンテ
おいしそうなくもが
そらにうかんでいた
こうえんの
すべりだいのてっぺんにのぼって
つまさきだちして
すぷーんをふりまわすと
ほんのすこしだけ
すくいとることができた
おさらにのせ ....
念願の停年まであと一年
のんびりと言い暮してきたのに
いまごろになって。

このプロジェクト
あと一仕事おねがいします。

ちょっと待ってください
このところずうっと指折り数えてきたの ....
山へと向かう道の角を
一本の木からあふれた花が埋めてゆく


新月の原
うずくまる獣
高く低くつづく夜


響きのなかに現われる
草色の歌
波うつ獣の背の上に
花 ....
10じゅー焼かれるお肉

9覚を刺激する

8きれんばかりのぼりゅーむ

7めの焦げ線おいしそう

6に話もままならない

5ーごーと涌き出るよだれ

4百ぐらむの大きな肉
 ....
パスタ屋で
蟹スパに憧れていると
ななめ後ろ カップルの男が
こちらを見ている

さっきからわかっていましたよ
こちらを見ているのは

やだ
恋人がいるのに
目の前の彼女を見なきゃ ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する

裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石

チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ

梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
髪の毛をいじる
ふたつのちいさい手が 髪の毛をいじる

結んで 縛って ほどいて 感触を確かめて
しあわせな時間 あたたかい手

ほっぺを挟む 
両手でちいさな 餅のようなほっぺを挟む
 ....
午後の端の三つの光
二つの吹雪を越えてゆく
今は眠るひとつの翼
たどりつく零を聴く瞳


初めてなのにわかる声
終わりの後につづく声
あたたかな夜に近づいてくる
あたたか ....
「ねえ、お母様。最近あの人よく笑って下さるのよ」
だってたくさんのドレスを新調したんだもの。
若い頃を想い出したかしら。
「あら、不安定なのねえ…」

そう。一日着たらもうおしまい。
カラ ....
曇り硝子の向こうは

蒼い夜

ウイスキーは喉元を焼くのに

心を素通りする

風が唄うカフェで

君とココアを飲んだことを

ふと思い出す

僕たち二人は2度と会えないの ....
夕方から恋人と会うが
今は一人昼過ぎ
なにやらイマイチ
気持ちがボーッとしている

恋人に物を買ってあげる日でもないから?
外は三寒四温中だから?
好きな音楽のCDが転がり過ぎているから ....
 年が明けるとすぐ『騒』展があった。何の芸もないので下手くそな色紙を一枚出品した。

  太陽にとけゆく海
  椰子の葉叢は
  吹く風に膨らみ
  老いらくの色好み
  ゆらぐ冬の暦 ....
ここはほんとにからっぽで
なんにもないのです

ポケットだらけの服より
空気のはいったスーツケースより
からっぽです

きれいな声音で
愛について
鳥がさえずります

もうすぐ春 ....
                      communication breakdown (4〜6)

  川原

川原にきれいな花が咲いていたので
スコップで根ごと掘り起こして
ス ....
 
いつものことだけれど
早々に月がやってきたので
まだ授業は始まらないわよ、と
太陽に聞こえないように
こっそり耳うちした
けれど
待つのは嫌いじゃないから、と
頭をぽりぽりかきなが ....
マイト ウエスト ノート ゾイゲ
クールヤック パームダック ヌートビエント サルスバンデ
ビン エント ワイヅ ヴァイス
ブルーム ノウネ インシュ コウネ
ひらたく長いパンの両端を
いとおしげに抱えている子
何度も 何かに捧げるように 
持つ手を変えては見つめる子



パンはやがて消えてしまうけれど
君のからだの一部になる ....
こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る

ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす

永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
「冷静になることも大切だ」とわら半紙の裏に書いて丸めて投げられた。
痛かったんだなあ。それが。

背負いなさい。ルールをさあ。
泡を吹いて苦しみなさい。
そして、死んでしまえばいいわ!エゴな ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る


動きたくない

温もっていたい


そんな心を 叱りとばして
私の今日が始まる


辛いなあ

眠いなあ

だ ....
三保神社前の土産店で
ママカリを干したのを
またもらった

いわしと一緒に取れるのを
ついでに干しただけだから
いつも無料だ
なにか他の魚を買ってくれ
と言う

竹で編んだ手籠と
 ....
ノイエ ツォイエ パイエ トゥーク
ラウド バウド スヌーク ビーク
ルアンドゥ ボッシュ べヌール クルート
サリエント ビハインド オイランテ ホピエント
十八歳か六十歳まで四十二年イコール五〇四月
あと十七月
のこり3パーセント消費税なみの忍耐だ
どうか5パーセントなどになりませんように
デジタル化してゆく世界に
しだいに稀薄になりつつあ ....
海を埋め尽くす無数の海獣
それらの移動に
海は慄き
激しく毛羽立つ

逆巻く海鳥の交尾
海獣の胴震いに振り落とされもせず
雌鳥は厚い皮膚の皺の狭間に産卵する
そして独身ものは空中を埋め ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
文字が失うもの。- えりおん未詩・独白204-2-25
ラブストーリィと現実- 山内緋呂 ...散文(批評 ...8*04-2-24
なみうつ_むね- 船田 仰未詩・独白5*04-2-24
気付いたんだ- さち未詩・独白404-2-24
婚姻と同情のあいだ- 山内緋呂 ...未詩・独白6*04-2-24
05- vice/bias未詩・独白204-2-24
くも- アンテ自由詩8*04-2-24
あと一年- 狸亭自由詩504-2-23
地の花- 木立 悟自由詩404-2-23
カウントダウン- 桜 葉一自由詩504-2-23
独身が長いと- 山内緋呂 ...未詩・独白9*04-2-22
- 山内緋呂 ...自由詩16*04-2-22
ちいさくて_やわらかい_あたたかい_いきもの- ukiha自由詩204-2-22
ノート(声)- 木立 悟未詩・独白204-2-22
歪み- 浅野 す ...自由詩504-2-22
★33_ココア- 貴水 水 ...自由詩104-2-22
灯り- 純太自由詩504-2-21
冬の暦- 狸亭自由詩304-2-21
Love_Song- 佐々宝砂自由詩504-2-21
communication_breakdown_(4〜6)- アンテ自由詩6*04-2-21
真昼の月- 石畑由紀 ...自由詩904-2-20
04- vice/bias未詩・独白104-2-20
ノート(笑み)- 木立 悟自由詩504-2-20
- さち自由詩6*04-2-20
落ち度- 浅野 す ...自由詩204-2-20
夜明け- さち自由詩6*04-2-19
干しママカリの南蛮漬けの造り方- まんぼう自由詩6*04-2-19
03- vice/bias未詩・独白104-2-19
あと十七月- 狸亭自由詩604-2-19
- 音阿弥花 ...自由詩604-2-19

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