だきしめて だきしめかえして
こだまのように くりかえし

はらはら ゆらゆら
ほろほろ くるくる
おどる おどる

あなたのゆるんだ ほほ
あったかい すきが
わたしを みたして
 ....
頭は、たくさんあってよ。
ちいせぇ笠も、でけぇ笠も。
水すくい上げてよ。
飛び込むのさ、回転さ。
なんべんでん、やるき。
ゴールはあるき。
じゃけんど、 ....
風の強い午後だった
僕は屋上の金網にもたれて
空っぽの青い世界を眺めていた
広大な草原を思わせる
羊雲
羊雲
心の翼をそっと広げ
空の青みに溶け込んでいった光の子供ら

遠い異国の丘 ....
ピアノの上に跨って横から弾いてごらん
そう横から縦にショパンのエチュードを弾くの
指の動き早い早い早い
ねえどうやって弾いてるのねえちょっと見せて見せて
すごいよまるで曲芸だね
ねえわたしも ....
もしも翼があったなら
鳥と間違われて鉄砲で撃たれるかもしれません

飛行機と間違われて
誰かが搭乗しようとするかもしれません

とり人間コンテストの会場はこちらですと
高台に案内 ....
落札!
高らかな宣言とともに成響くハンマァの音
砕かれる落札者の商品

海に灰を撒くなんて穏やかじゃないね
豪華クルーザーの乗客の声
本当は叫んでいる

薄暗い雪が降る
溺れているの ....
ここは螺旋の国なので
なにもかもが螺旋状にねじれています
太陽の光も風も雨もすべて
螺旋を描いているので
草花も木も螺旋の形に育ちます
国内で生産される物はどれも
螺旋の形をしています ....
俺は時計を持たない営業部員でつまり仕事ができない
もらい物の手帳に不明瞭な単語だけ書きつらねて
昼間を秋葉原で過ごし歌舞伎町に立ち寄ってとにかく帰ってくる
今日は何本のエロビデオを店に突っ込んだ ....
桝目をひとつひとつ埋めていく
あなたはまだ
自分が花びらであることに気づいていない
窓の外は想像を絶する想像に包まれ
僕はそれを夕焼けと呼ぶこともできる
かつて靴下をはかない男の子がいた ....
ふるい舟が遠く
波をおこして

海の中
泉をわかせる

空に近く
のびた飛沫は 羽

ふさがれた土地
求めながら

陽射しに
日陰 ゆるしながら

いかり をあげ
悲し ....
ぼくはおんなを殴打する めちゃくちゃになるまで殴打する マウントポジションで殴打する 大通りのど真ん中で 分離帯の真上で殴打する オーストリアの悲劇の歴史を暗唱しながら 念力で街路樹を根っこから持ち上 .... 今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
秋の風が冷たいね

こんな時は

君にそばにいて欲しい


僕の心の空洞を

どうか

埋めて欲しい


僕の命なんか

秋の枯葉より軽くて

たとえ消えても誰もわ ....
降り注いだ 空を埋めるほど
降り注いだ降り注いだ
降り注いだと言うよりも刺さった

刺さった 先端は鋭利だ
刺さった刺さった
刺さったと言うよりもえぐった

えぐった 体内で回転した
 ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色

原生花園をぬけると
落ちていくように
空がりょううでを広げて
濃紺の海がひろがっている

道東の海は冷たく ....
ストーブが話す、「赤はすべて夕焼けなんだ」と。世界がドーナツのようでぼくは嘘をついた。「きみは笑っているようにみえるよ」。ストーブの彼、嬉しそうだ。雨の音、の、記憶。たとえば階段をのぼればきみがいない .... 新しい雨合羽を買うという

同じ色で良いだろうという父に
母はピンクがいいと言った

野良着は 弟のお古でも いい母であった
農作業の汚れは しつこい
捨ててもいいような服を 着ては ....
小雨の降る日
林檎もぎは雨合羽を着る

雨水が肌に流れてくると
体が冷える

袖口と 首を
丁寧にタオルでふさぐ

滴に濡れた林檎は
しんとして曇り

ひとつ ひとつ 手作 ....
死火山に松明投げるかのごとくあなたが閉ざした扉をひらく


灯台の下で探すが見つからぬ懐中電灯を持ちしあなたが


ふたりしてベンチに座りブランコの鳴き声などを聞いた十月


畑には ....
高速道路の外の景色に包まれる

愛しいさよならの君は助手席で


きっと二人の意思で車は走ってる

緑色の看板が迫って

あと何キロ走ればというよりも

君が降りる土地の名前を確 ....
まとわり とけない まなざし
つめない にもつに とまどう

あかるい まよなか のみちに
めをとじ かすかに ほほえみ

どこへも いけない かなしみ
どこへも むかえる  ....
                  「メリーゴーラウンド」 13

  入れ物

小さな入れ物の中身を
大きな入れ物に移す
ようなものだと思っていた
全部移しおわったら
隙間を埋め ....
冷たい水で顔を洗うの
指先に赤く血の色滲んで

朝に凍り付く体
包んでも 包んでも
冷たく表層になるばかり

誰か 誰か
隣で眠ってはくれませんか
心安らかな人よ



無音 ....
食べられるものを食べるのが
好きな人でした
食べられないものを食べるのが
嫌いだったところは僕とは似たもの同士
だったかもしれません
食べられないものを食べないのが
好きだったか嫌 ....
はしごから降りたばかりのきみだから空のにおいが漂っている


桜より葉桜を見てはしゃぎだす僕によく似たバカがここにも


金魚すくい破れし網でいつまでもふたりで恋など追い駆けた夏


 ....
こんがらがった むつかしい きもち
すれちがっていく つむじかぜに
ふりかえりつつ かたを すぼめ
どこにも ひらいては ゆけない

げんざいち しめしては
また たちどまり
せ ....
せっかく育った野菜たちが
不機嫌な嵐に踏みつけられた
土砂にまみれたレタスたち
店先まで行けるかしら

町のスーパーで
どうにか並んだレタスたち
一個400円は高すぎるの
それでも
 ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
坂につないだ 果実の皮
無垢はついばまれ焼ける

霧の音が円の角に触れる
クロスされた糸が星宿し

かたこと 繁みが 飛ぶ
さめた雪 霜柱を 包む
古い橋は渡らない
細い縦糸
ほつれた
少女の白いカーディガン
茶褐色の肌
それは鳥取砂丘
バンカー手前の
モスグリーン
国の名前
言葉の意味は
「寒波がやってくる」
ねえ寒いの
 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5755)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
よあけ- 玉兎自由詩504-11-5
スウィム- 湾鶴自由詩6*04-11-4
地雷原- ダーザイ ...自由詩1404-11-4
甘いスープ- チアーヌ自由詩804-11-4
もしも翼があったなら- たもつ自由詩504-11-4
忘れえぬ夜のために- 黒川排除 ...自由詩404-11-4
螺旋- アンテ自由詩8*04-11-4
(自己紹介のかわりに)- 古溝真一 ...未詩・独白3504-11-4
花が降ってきた- たもつ自由詩1304-11-3
- 砂木自由詩5*04-11-3
殴打- 黒川排除 ...自由詩304-11-2
退色未遂- 本木はじ ...短歌2804-11-2
★110_アキノ、ウタ- 貴水 水 ...自由詩5*04-11-2
降り注ぐ極太- マスイジ ...自由詩4*04-11-2
- ダーザイ ...自由詩26*04-11-2
アンプリファー/ジャンプアップ- nm6自由詩804-11-2
いつのひも_いつも- 砂木自由詩16*04-11-2
収穫- 砂木自由詩9*04-11-2
Sundown_dazzling_day- 本木はじ ...短歌804-10-31
あとどれくらい- 純太自由詩604-10-31
きざし- 砂木自由詩7*04-10-31
入れ物- アンテ自由詩304-10-31
雪女になる- 千月 話 ...自由詩5*04-10-30
節目- たもつ自由詩704-10-30
DAYDREAMYOUTH- 本木はじ ...短歌604-10-30
ざんぞう- 玉兎自由詩504-10-30
悲しいレタス- さち未詩・独白7*04-10-29
血_(2004.10.29)- 和泉 輪自由詩1904-10-29
混ざる_朝- 砂木自由詩4*04-10-29
季節は季節のやりかたで- 黒川排除 ...自由詩504-10-29

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