ぼくはいつも
あおい国を探している

仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る

草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
 ....


                 120222


すべての動物は静物園からやって来たのだと二人の男が決めつけた
男は一人いれば充分なのだから
一人は男のふりした紛い物であ ....
ちくしょう!
畜生畜生ちくしょう!

と いう波 何度来ただろう
生きていて

どうして人は
他人の不幸やかなしみへ
軽く哀れみの言葉の一つでも投げてみれば
反応次第で
次から ....
空は短く
銀の上に立ち
冬は冬をめがけ来る
次々と次々と突き刺さる
次々と次々と遠去かる


夕陽に押され
倒れる鉄骨
北の北を向いている
冬の指の
影だけが動く ....
私は霊だ 唐突だが気づく
年を重ねて老いてなるわけでもなく
生まれつき 霊だ
霊と肉体の合体で
動かしているのは心
じゃあ 私って誰?

肉体を授かり 名前を授かった
その負う この世 ....
ジャムらせろ














ジャムるからハープをよこせウッドベースはC近辺をうろうろヴォンヴォン








弾い ....
あまり頭が
よくないほうが
かわいい気もしたが
ある程度
素養のある方が
かわいい気もした
だが
どっちでも
どうせ
手に入らないから無駄

かわいくても手に入らなくて
そこら ....
(ふるる 街に
リルケが 今宵も
遠く
灯りに (ふるる
砂の十字架
闇のブーケに
光る ) 壊れたリルケが
(ふるる 白い はら
 ....
休んでる間に担当を変えられた
と嘆く彼女
突然だね というと
前から決まっていたらしい 一言もなく
休んでいるうちに外されたんだと激昂
おもしろくない と朝から大荒れ

だよね 嫌だねと ....
雪として残されるのは
なぜなんでしょう

花のように咲いて
ひとひらの暖かさだけにも

こぼれるしめりは
かすれていくだけなのに

白く つぶら なる 
雪の香り
真っすぐに投げ入れられた測錘――
それが判断であるなら
縦であろうと横であろうと
無方向でも
その力積が真っすぐでありさえすれば
縦となり緯は定まる
驚嘆すべきほどの前判断がその位置を得て ....
              120211





手が汚れては本が読めない
という愁訴にお悩みとのことで
念のために両手を画像診断したところ
左側の画像は正常で
右側が異常の場合 ....
  おばあさんが 一人
  風に あたっている

     何もなかったように


 日曜日
特になし。私が在るだけ。


 月曜日
遠回りなのか、近道なのか、そもそも行先はどこ ....
かがやく咳に
照らされる塔
海とまぼろし
跡のない浜


灯を燈しゆく
城の住人
波を見るたび
灯の数を忘れる


鏡と原
かたち無く
落ちては拾わ ....
 よく晴れた夏の日の朝、私は海岸沿いを走る電車のシート
に座っていた。ふいに砂浜のぬるい風が窓から吹き込んでく
ると、私が飲み干したペットボトルの中に、しゅるしゅると
渦を巻きながら吸い込ま ....
自動ピアノは
ひとの手がなくても
自分で鳴れる

黒曜の黒鍵
白亜の白鍵
八十八音の音の鍵

自動ピアノは
ひとの手がなくても鳴れるけれど
弾かれたことがあるので
ひとの手を覚え ....
365日幸せに笑って過ごせたら良いねと歌う男がいた
渋谷の緑色の電車の前でそう歌う男がいた
そんな世界があったら意地でも叩き潰してやると心の中で呟いた後に
半蔵門線に乗って九段下で降りて靖國神社 ....
人の消えた朝を
獣の群れがすぎてゆく
光は暗く
息は昇る


割れた堤防
泡の色
見わたすかぎり
水は凍る


道は消え
冬は会い
街は震えず
鳴り止まぬ ....
現代を生きる平凡な私達には無言で了解していることがある。
空は青空がいいとか


平日と休日がある。スケジュールがうまっている。だから君に認められる。
「幾多の歴史がつもりつもって、その先っ ....
じゅうじか?
ううん
かざぐるま?
ううん
なにかのかざり?
ううん
なに?
しゅりけん


チラシを細く丸めた棒を二つ
十字形に組み合わせて
セロテープでぐるぐる巻いてあ ....
「蓮根って変な植物だね。」
「…確かにそうかもね。」

「俺さあ、美容室のなんか、ヘアーモデル?の以来きたんだけどさあ。髪染めるのが嫌過ぎて断っちゃった。」
「バージンヘアだもんね」
「俺黒 ....
世界は様々な色と形に溢れている
雑誌や広告にも様々な世界が散りばめられている
//透明な硝子板の上//
配置を考えながら切り分けてみた
淡い色と鮮やかな原色のポーズ
長 ....
つめたいふねの
なかの箱
のなかにゆられ
ながら
じっとかなしみや
寂しさがしずむの
を、待つ

つくりかたも
わすれた
渇きだけ
の風が少しだけふく
上から
スポットライト ....
二十歳の誕生日も近づき
お祝いに赤飯を炊いたというから
おすそ分けを貰いに寄った
買物のついでにお菓子類など買って
ちょっとお祝い気分
日曜日で車庫に車がない
ああ 遊びに行ったのね

 ....
深緑色の小葉が群れる枝に
金の果実が十幾つ

花瓶に挿して眺めていたら
子供の頃に読んだ
セルビアの民話を思い出した

夜更けに鳥が盗みに来る
王宮の金の林檎
鳥は綺麗な女性に変 ....
13:55に日本を出発。大韓航空でソウル経由、トランジット時間は50分程度。シェムリアップに着いたのは21:30(日本時間で23:30)でした。

日本からソウルは案外近く、搭乗時間はおそらく1時 ....
東雲リバーサイドテラス自治会副会長、アイパー{ルビ四方山=よもやま}(47歳)は702号室の住人だ。
ちなみに会長は404号室の磯山幸八郎(66歳)、ちなみに輝かしいルーフバルコニーに並べた植木の水 ....
川辺の光の
光のあやとり
すぎるものたちが
映り映らず
すぎてゆく


生きものは生きもののまま
在るものも無いものもつながってゆく
降る会話 巡る会話
水紋ではな ....
秒針が地球儀のようなものを一周すると、
あなたは
いたずらに、ひとりごとを歌った

残像になった月曜日を憂うよりはやく、
空は、当たり前のように青みを誘って
駆け抜けてしまった


 ....
無限の時から逃れるために
大型店から 時計を買う

腕につけたら タイム・サービス
すべりこむ キャッシュ ワン・コイン

仮眠しかとれないんだよ
にっこり 煮込んだ 憎しみ
すすりあ ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あおい国- 壮佑自由詩23+*12-2-22
- あおば自由詩6*12-2-22
誰か- 唐草フウ自由詩11*12-2-22
羅睺震芯- 木立 悟自由詩412-2-21
流されない- 砂木自由詩13*12-2-19
ジャムらせろ- TAT自由詩212-2-17
ジュゼッペ_コルローディ- 6自由詩212-2-17
ふるる- アラガイ ...自由詩19*12-2-17
なるようになる- 砂木自由詩13+*12-2-12
端雪- 砂木自由詩6*12-2-12
測錘(おもり)が投げ入れられたならば- N.K.自由詩9*12-2-11
手が汚れては本が読めない- あおば自由詩7*12-2-11
無題の日々- 空丸ゆら ...自由詩1612-2-11
降り来る言葉__LVIII- 木立 悟自由詩412-2-9
ぬるい風- 壮佑自由詩11*12-2-9
ピアノフォルテ- 小池房枝自由詩8*12-2-8
パトカーと星条旗と太極旗と他にも色々燃やしてから眠る- 虹村 凌自由詩512-2-8
冬錐抄- 木立 悟自由詩412-2-6
普通り- 野澤 尚 ...自由詩6*12-2-5
しゅりけん- 壮佑自由詩23*12-2-3
C'm'on- 榊 慧散文(批評 ...112-2-3
アフロにヒキ/ヒキコモる- アラガイ ...自由詩9*12-2-2
グレリグレリ- 唐草フウ自由詩11*12-2-1
誕生する- 砂木自由詩17*12-1-29
金柑- 壮佑自由詩9*12-1-28
カンボジア旅行記1- チカモチ散文(批評 ...212-1-28
ぼくらのヒーロー_アイパー四方山- salco散文(批評 ...4*12-1-27
かたわらに_かたわらに- 木立 悟自由詩712-1-25
シーズナル・フィロソフィ- 桐原 真自由詩11*12-1-22
ワン・タイム- 砂木自由詩10*12-1-22

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