皆さんこんばんは。 

今日もわたくしは、認知症のおばあちゃん達と肩を並べて、
それはもうとけあっていましたよっ・・・! 

(どうせとけあうなら、
(もっと違う誰かとがよいのであ ....
鼻を打つといつも、
はながみさまがやって来る。
はながみさまは襤褸を着て手に薄紙を持っていて、
薄紙はごわごわの紙とぬわぬわの紙のふたつで、
わたしは何故かいつ ....
今日は霊園の日
場所を知らないので
どうやって歩くか知らないので
案内人に手をひいてもらって辿り着く

太陽のない青空の中に降りてみると
約束どおりあなたがいた
誓ったとおり覚えたままの ....
ママはラブリーだった
口唇にぷっくりしたカラーを好んだ
ママはラブリーだった
おはようを言う時いたずらっ子になった
ママはラブリーだった
大の怖がりなのに薄目でみてた
ママはラブリーだった ....
月光が街を包み込む夜に
猫は二足歩行で立ち上がり
夜露を手鏡にして
枯葉のコートをまといつつ
雲をカーテンとしながら
おめかしをする

月光が街を包み込む夜に
雀は口笛高くならしつつ
 ....
きれた風が コップの中
五つの渦を 見上げている

行きつけの船の舵取りにしか
読めない星雲

人指し指をやめない
子守り歌は
コップのガラスをまわり

砂丘におちていく蝶の
石 ....
まあるい背中が
少しだけ哀愁
右のポケットに
湿ったままのハンカチ
トイレのドライヤーで乾かして
にわかに水蒸気は生まれていくが
それは霧でもなく雲でもない
つまり、僕のポケットには
虹は入っていないという事

エ ....
指をのばせば触れる
何も無く 触れる
何も無さにではなく
ただ 無いことに触れる


ちぎられたのでもなく
盗まれたのでもなく
花は指と手のひらに咲き
茎をかつぐ背を見つ ....
巴里の色を僕はしらない
おばあちゃんは
それは淡い青い色だと言った
夜が乾いていく
するとセーヌ川がたちまち
空に吸いこまれていくのだそうだ

巴里の音を僕はしらない
おばあちゃんは
 ....
昨日は、
日がな一日寝そべっていた。
ただ寝そべっているのも、
何なので。
読みかけの本を数冊。
枕に、
寝そべった。
うつらうつらとしていると、
やが ....
擦り切れている背表紙を
後生大事に持ち歩く
付箋に躓くことを繰り返してしまった

左手には一束のシャレード
紐解いている間に
夏の森は
微笑や涙やトキメキを頬張って
色彩を奏ではじめて ....
今日も元気に穴を掘ろう
やろうと思えばどこでだってできる
ただ道具は常に新しくなくてはならない
頼んだぞ二十九番目のスコップ

以下、穴掘り中の音声を録音したもの
再生というより復活

 ....
三十過ぎて 
忙しさを言い訳に 
すっかり運動不足の僕は 
最近腹筋をはじめた 

しばらく鍛えてなかったので 
体を起こすたび 
床から上がってしまう両足を 
しっかりと抑えてくれる ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
とても大きな水たまりを 
陸の存在しない方へ 
夢中になって泳いでいく 
いつしか亀の姿をかりて
雲がほとんど透き通っていて 
青いばかりの視力の中で 
規則正しく諳んじられる 
無限の ....
心配事の多い夜に
あなたがまつげを上に向けて
なにもない灰色を
そっとめくる


そらのうらがわには
てんごく なんてものはなかった
ただ
春めいたゆうやけがとろけていて
おも ....
青空の下に
大きな穴が並んでいる

列車が来て停まる
線路の端に
白い雲が湧いていておそろしい
時間になると汽笛がひびき
車両に載せられた人と財布を
地番外にできた
あたらしい穴まで ....
海にむかって荒れた泥土の地だ
青々と
七月の草が茂りきっても
空には爽快な音を残し 
人が飛んでゆく

診療所の一軒も残さぬ海岸は
茫々と
ゴミだ何だが顔を覗かせ
日がな 風にばたば ....
この両手はいつも
空を抱き締めて
あなたを描いている

どこにもいないものを
感じるということは
悲しいことではなくすばらしいこと
あなたが教えてくれた
後半は僕による捏造だとしても
 ....
 ボク女が大量発生したのは80年代前半だそうだ。

(1990年に海燕新人文学賞を受賞した松村栄子『僕はかぐや姫』は、「ボク女」が大量に生息している80年代前半の地方高偏差値女子高の文芸部が舞台で ....
母が縄跳びをしている
僕はしゃがんで回数を数えている
あんなに腰が痛い
と言っていたのに
背筋をピンと伸ばして
交差跳び、綾跳び、二重跳び
次々ときれいに跳んでみせる
既に数は百回を超え ....
こころは、
ころころしたいので、
いまからころころしますけれども、
ここでころころしても、
いいですか。
ころろ、
ころがったりもするので、
ころころもあもあ ....
           2003/07/11


充満する落下性の世界苦
水中にも拡散する軍事性
冠婚葬祭義理人情封建制
孤児ハッチの騙し絵隠匿
罵詈雑言の図案化俯瞰図
中性青年将校の ....
重ねるほどに
見えるものまで見えなくなる

それを情け無用と切り捨てようにも
思うが侭にならぬ身体と
曖昧な優しさで隠す意志の弱さ

諦めることさえ捨て去ってしまい
手の中の小さな夢を ....
あんなに降っていた桜は
何処へ流れていったのだろう
夜の手がそっと集めて
すこし北の、
山並みを越えたところへ
風に溶かして運んだのだろうか


翠を湛えた葉桜は
それはもう、
ひ ....
もう
どこにも帰れない

そんな気がした夕暮れは
どんなことばも
風にした



 ながれる雲の
 行き先はしらない

 突きとめずにおくことが
 しあわせだとは
 ....
両手の指のひとつひとつに
小さくやわらかな輪が回り
手を振ると鳴り
息を吹くと鳴る


午後の雲を聴いていると
輪も静かに聴いている
降る言葉に触れ
少し揺れる


握 ....
雨の日に
美術館の裸婦像は
艶やかに
やがて本当の姿を見せるだろう

ぼくも同じだ
ぼくの想いは風に乗り
雲と流れて地球儀の裏側の
ひとつの地平となるだろう
暖められた卵のように
 ....
―お向かいのお母さんとお嬢ちゃんが僕の庭のさくらんぼうを盗むのですがそのひそひそとした犯行が可愛いのです―

もうちょっとしたらもっとおいしくなるのよ(ひそひそ)
あさってとりなさい(こそこそ) ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
急きょ連載復活「_はっとりんは今日もゆく_」- 服部 剛未詩・独白4*07-5-1
「_はながみさま。_」- PULL.自由詩7*07-5-1
霊園の日- ロカニク ...自由詩307-5-1
ママ- ルリコ自由詩407-5-1
収穫祭- 村木正成自由詩6*07-5-1
古蝶石杖- 砂木自由詩12*07-4-30
雨を待つ- weed & s ...携帯写真+ ...6*07-4-30
そのまま僕になっていく- たりぽん ...自由詩8*07-4-30
無のむこうに- 木立 悟自由詩707-4-30
巴里-フランス租界にて-- 村木正成自由詩9*07-4-30
「_体日。_」- PULL.自由詩6*07-4-30
夏の鍵盤- 藤丘 香 ...自由詩42*07-4-30
穴掘り- ロカニク ...自由詩507-4-29
風の声_- 服部 剛自由詩23*07-4-29
少しずつ夏- ぽえむ君自由詩21*07-4-29
科白- 砧 和日自由詩607-4-29
空の刺繍- はな 自由詩19*07-4-28
低地- 「ま」の ...自由詩10*07-4-28
辺土- 「ま」の ...自由詩6*07-4-28
MY_WORLD_+s- ロカニク ...自由詩307-4-28
人称代名詞(中断中)- A-29未詩・独白5*07-4-28
まぶた- たもつ自由詩3007-4-28
「_こころころ。_」- PULL.自由詩13*07-4-28
世界エレベータ- あおば自由詩5+*07-4-28
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みどりのスケッチ- 銀猫自由詩15*07-4-27
はぐれ水- 千波 一 ...自由詩26*07-4-27
ノート(指輪)- 木立 悟自由詩1107-4-27
ぼくの地平- 村木正成自由詩14*07-4-27
さくらんぼう泥棒- A-29自由詩9*07-4-26

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