新幹線で夢をみて、
覚めたら思い出せない。
夢なんてそんなもんだよって、
ずっと前に君と話したね。
思い出せない夢は、
いいんだか悪いんだか、
始末に負えないよ。
君が出てきた可能性も
 ....
庭の木にセミの抜け殻があった
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
もて余した僕はこっそり
ぬか床に隠してしまった
夕食の時
今日のぬ ....
手はくりかえし空を混ぜた
遠くなり 近くなり
ひとつの重なりにはばたいた
触れる色 触れる音
傷のような軌跡に満ちた



溶けては響きと光になった
水と水をつないでいた
 ....
穏やかな
心地 は たらちねの

手編みの靴下 ぼっこの手袋
編み返して セーター

あかぎれの
温もり に うもれて 眠り ます
*は空に飛び出すと
*は*であることがいつも不思議なようだ
僕は両腕を精一杯伸ばして
それから海を囲って
さざ波にブリキ色の半月を映してみる
*は丁寧に覗き込み
綺麗だねと言う ....
ぼうず頭を撫でる
指を刺す硬い毛と
頭皮から感じる桃源の温度
父と母がここにいる

朝刊を読む父の無精髭

下顎のかげんが、ちょうどよい。
皆おなじ背丈、おなじ艶、おなじ顔。
 ....
僕は北村太郎という詩人が好きだ。
1922年東京生まれ。下町生まれで、友人の田村隆一と先の大戦の後、「荒地派」という、戦後詩の一時代を画した。
しかし、他の鮎川信夫や田村隆一となにかちがうのは、田 ....
せっかく日本語が打てるようになったので、更新したい。
いや、まだアメリカだけど。あと4日よ?待ち遠しいねぇ。

東洋医学と言うのは、西洋医学と大きく違う。
何が違うかと言えば、大体こんな感じ。 ....
ふくらみを抱いたふくらみの横で
かがやきの子はじっとしていた
青しか見えない青の下
息のような明るさの下
午後のふりをした午後のあつまり



誰が造ったのか忘れ去られた
 ....
男は書店で物理の参考書を買った。大学を卒業し就職して既に十数年が経っている。文系出の男にとって物理など縁遠いものであったし、特段の興味があったわけでもない。それでも男は物理の参考書を買ってしまった。「 .... 夕、の
色褪せた


暮らし術が浮遊する書店をあとに
ネクタイが黒光る昆虫にもたれかかられ
車内から逃亡する方法を探し
散在する吐露をいぶかしがりながら
圧し焼ける空がつぶれ落ちる坂道 ....
わたしはまた

鱗をひとつ剥がしてしまった

薄い虹色の



「ごめんなさい」を

三回言った


まるで

申し訳なさのないのを

隠すかのような


99 ....
袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ

つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢

玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青 

すすり ....
家畜に名前がないように
あなたの名前を忘れてしまうの
思い出して泣いてしまうよりも
あなた自体を消してしまうの


これはスガシカオの曲「サナギ」の一節だ。僕は、こんなフレーズに詩を感じる ....
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
「いるかのすいとう」船乗りさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24102

***

 この奇妙にやさしい言葉づかいの詩について書くとき、がちが ....
ういた いずみ の におい
さけた きせき の あしわ

なけよ むけた つ こどく
つよく ふれる ね あつい
あなたが後ろを向くと
私の胸から
レモンスカッシュが吹き出した

瞬く間に水の幕をつくり
私の前を一面覆う

そっと指で触れてみる
波紋は広がる

ほんの少し振り返った
あなたの ....
頭の中で、たくさんの想念やら妄念が不定形に流れ、いつものもやもやがはじまる。

他者の作品を、それらが、絡めとり、作品の体液を、吸い取ろうとする。
リトアニア生まれの、ある哲学者は、セックスを食 ....
−前略−
おぎゃーおぎゃーおぎゃー
・・・嗚呼、生まれた。第一児女の子だ。
出生届けを出せばお金がもらえる。
名前を決めて出生届けを出せば、今日をしのぐことができる。
今日を生き延びれる。
 ....
身 を 任 せ 川 の 流 る る 渓 谷 や


冬 の 雨 宿 る 旅 人 つ ゆ 知 ら ず


さ わ る 脚 さ わ ら ぬ 脚 の 炬 燵 か な


冬 座 敷 少 年 ....
破りとって 
消えないという事に

みつけない
さらわれて

くず にした さっき
ぬるくなった キィ

叩き付けたいのに
整った 配列 に

とりもどして しまう
ひとみ  ....
「ねぇ」
「ん?」
「貴方のカプチーノに私を沈めて」
「あはは、何だよ」
「私がおさとうで、」
「うん」
「貴方は私が沈んだカプチーノをすすりながら 火を点けるの」
「めぐみ」
「なに ....
 なんだか祭りが始まっている。といってもなんて言うか、たいしたものは書けやしないのだが、要するに「鑑賞文」の断片を私的メモを公開するようにひとまとめにしておけば、僕が好きだなあと思ったり、もっと触れて .... そっといじけたような光でいる
まるくまるくなでられたいのに
そっぽをむいて目を閉じて
大きな花の実を食べている



ずっとむずがゆく思っている
ときどき次の次がほしくなる ....
昨日靴ぞこが半分はがれたー!

アロンアルファでくっつけた

がー!またトレタ
歩きにくいー
片足を引きずる。もうどこいきゃいいの?

ぼくの育った街の
素敵な駅前でー!

ああ ....
出口がない
そう感じたら
潜れ
潜れ

水死体みたいに
朝の空を流れる

昨日の夜
大阪環状線で
車両事故

ムナシイ
家と反対に
生まれた方へ
帰る

夜をとおりゃ ....
[唇がはなれてことばを、すべりだす。昼過ぎのガラス窓に緑色がぼやけて逃げる畳の、角に埃、ふわらふわら舞う。涼しく吸い込み、からだの中を撫でて回るやわらかな無が、人たるぼくのこめかみの先まで届くらしい。 .... 詳しく書き始めたい。

自分の体に異変が起きたのは、高校2年の頃である。
自分は剣道部員で、それは真面目な部員であった。(その時はねw
しかし、小休止の時に面を外すと、頭皮が痒い。たまらん。
 ....
小さな円にあふれる花
雨の朝の鳥と痛み
夜の網の無音と光
午後に横たわるひとのかたち



置き去りにされた灯と灯の間で
光は踊りつづけている
みんな
何かに乗ってい ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
何かの魔法によって- Oh!no!自由詩4*04-12-21
ぬけがら- たもつ自由詩1704-12-21
滴路- 木立 悟自由詩404-12-21
たらちねの- ひより自由詩6*04-12-19
*- たもつ自由詩6*04-12-19
- 湾鶴未詩・独白204-12-19
(批評祭参加作品)観察することば- 石川和広散文(批評 ...3*04-12-18
漏れが美少年だった時(対アトピー戦記)- 虹村 凌散文(批評 ...8*04-12-18
降り来る言葉_XVⅢ- 木立 悟自由詩204-12-17
- たもつ自由詩1204-12-17
最前線、- nm6自由詩604-12-17
- 蒼木りん未詩・独白3*04-12-17
になう_無- 砂木自由詩8*04-12-17
「サナギ」について、ひとことだけ…消費社会で生きている詩(批 ...- 石川和広散文(批評 ...2*04-12-16
通勤快速- たもつ自由詩1104-12-16
【批評祭参加作品】いるかのようにかわいそうなわたし- 佐々宝砂散文(批評 ...14*04-12-16
- 砂木自由詩4*04-12-15
レモンスカッシュ- 木葉 揺自由詩7*04-12-14
ふるさとを滅ぼされた難民、、、言葉の生まれる原風景へ(批評祭 ...- 石川和広散文(批評 ...3*04-12-14
拝啓_お父さん_お母さん_様、長女めぐみより- めぐみ未詩・独白8*04-12-14
冬の村雨- 本木はじ ...俳句904-12-14
- 砂木自由詩4*04-12-14
喫茶店BON- めぐみ携帯写真+ ...7*04-12-13
【批評祭参加作品】■シロン、の欠けラ(1)- 川村 透散文(批評 ...1004-12-13
ノート(午後の尾)- 木立 悟自由詩504-12-13
主語はオレの日- 石川和広自由詩5*04-12-13
環状遊泳- 石川和広自由詩6*04-12-13
そうしてぼくらは止まらない話を- nm6自由詩704-12-13
漏れが美少年だった日々(対アトピー戦記)- 虹村 凌散文(批評 ...12*04-12-12
白と黒- 木立 悟自由詩304-12-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192