干し竿に捉まったやかんが
風をすいこんで
ふるりゆれ

蓋はいつの頃にも
なかったようす

雲が影って 
うつむき
口をぶらぶらしているやかんには
少し水が入っていて
のぞく顔を ....
雪の降る夜
暗い工場脇で
体を探りあったこと
覚えてる?

あなた息遣いが
荒かった

学校帰りの
暗がりで
キスをしたことも?

二人とも
熱くなったね
寒いのに

 ....
「えいえんをめぐる短詩集」


 @ノ”


@ノ”
かたつむりは
えいえんに
えいえんに
たどりつきませんでした

おしまい



 海と空と


何のために生 ....
会いたい人に会えず
好きな人に好かれず

気違いだから居場所がないこと
気違いだから居場所があることの 勘定が出来ず

子供が転んだら すぐ泣くのをよく理解し
すぐ母親に 抱かれることを ....
1.

今日から失業者ですわコラ。知能程度の低い友人どもはねちっこく解雇解雇と書き立て
ますが、私が会社を首にしたのですよコノヤロウ。
日本国をアジアにするべく完全失業率のアップに貢献したのだ ....
一.永劫回帰

今日の星空はとってもきれい
おまえのところも晴れていたら見上げてみろよ
カシオペアやプレアデスが頭上でふるふる震えている
白鳥座の十字架は西の空に沈んで行こうとしている
も ....
何気なく

ぶらぶらしていたら

花びらが飛んできた

俺の気に入っている

縦縞のシャツの肩越しに

やっとの思いで

止まっている

薄紅いろの花びら

俺はそっと ....
朝露に濡れた道を
金色に光る
なだらかな稜線へとたどる

うつむいた桜草が
風にふるえ
太古の海を弔ってきた
アンモナイトがひとつ
朝日を受けた岩の間に割れ落ちて
失われた鐘の音が鳴 ....
気が遠くなるほど
恋をしてしまったとき
いや
言い換えよう
特定の
誰かに
欲情してしまったとき

わざと
自分を
隠す
何処にも
いないかのように

いないところから
 ....
使っていない電話器が時々鳴る
コードは何処にも差してない
その受話器が持っていた番号は
もう何処にもないんだよ
遠い昔つながっていた
あなたの電話番号も
もう何処にもないんだよ

あな ....
「結婚しないの?山内さん」
とは セクハラなんやけども
小さい都市なのでまあ
お茶菓子とともに 語り合い
娘がおりますけど あんたら 話したらひきますやんかあ
アチラが立っても こちらは立た ....
どこか遠くの知らない国で
雪がしんしん降っている

大きな街の片隅で
人と人が出会う

どこか遠くの知らない街で
風がヒューヒュー吹いている

大きな街の片隅で
男がひとり
生き ....
TVを付ければ、
新聞をめくれば、
今日も、また幼児虐待事件。

この種の事件が起こると、
いつも僕は不思議な・・
簡単な言葉では表現のしようがない「感覚」に取り憑かれる。

それ ....
ばかばかばかばか、ばかばかば。
みんなでばかになりましょう。

君は一階の住人で、
僕は一介の住人だ。

ばかばかばかばか、ばかばかば。
みんなでばかになりましょう。

君は ....
カリカリカリと書きまして、
カチャカチャカチャと打ちました。

スイスイスイと推敲後。
やっぱり駄目ねと書き直し。

リライト、リライト、リリライト。
リライト、リライト、リリライト。
 ....
知りもせず、癒すと云うな、バカタレが。 とある夏の夜
遠い遠い荒れ野の果て
深い枯れ井戸の底におりました
光が射し
闇が訪れ
幾日たったのかわからなくなったころ
星が ふるふる震えながら語りかけてきました

私は寂しい こち ....
小さな傘だけど

お前ひとりくらい入れるぜ

俺は

何も話さないかもしれない

俺は

前しか見ていないかもしれない

でも

お前を濡らさないようにする

持ってな ....
ノート2002.7.29

工事車両の下によもぎ色の猫が一匹入りこんだ
知っているかい?
猫はエンジンオイルのこげた匂いなんかが好きなんだ
ときどき思うんだ
トラックの下にもぐりこんだまま ....
手を差し出せずに 僕たちは
手を繋げずに 僕たちは
それでも互いの温もりを
感じたくって
確かめたくって

他に知らなかったから

蹴ってみた
ぶってみた
突き飛ばしてみた
踏み ....
ドーナツの穴から覗くと
世界はいつも
いいにおいがした
食べ物で遊んではいけない
そう教えてくれた人が
今ではもういない
王麗の木箱から
はみでた毛糸は
そろりと巻くか 
するりと着てしまうには
あまりにも遠く
フランソワの無邪気に
毛が纏わり
駆けてく山羊の
背にもう一度
ふれようと
毛糸に手を通す ....
夜が呼んでいるような気がしたので
誰かが待っているような気がしたので
自転車のかごにウイスキーボトル入れて
僕はさんぽに出たのです

どこか遠いところで
凪いだ海のおなかの中
呼び交わす ....
鳥は自由に飛ぶ
一本の線によってへだてられた空間を
風つかいのグライダーのように滑空し
大気をはらんだ凧のように静止し
熊蜂のように羽ばたいて流れの外に飛跡を残したりして
そして時には それ ....
“ 「 ”と、
“ 」 ”。
二つ合わせて殻にする。

行間は、読まないで。
息が出来なくなるから。
感想は、書かないで。
もう書けなくなるから。

“ 「 ”と、
“ 」 ”。
 ....
雨の夜。
アスファルトに横たわり、死人になる。
鼓動。
鼓動。
鼓動。
停止。
そして、緩やかな死の沈黙。

溶け出した。自我が流れ出す。
私は、液体の私達。
水の様に、蜜の様に、 ....
さくら さくら さくら
さくら 咲く
サ 暗さ 苦。

年年歳歳花相似たり というけれど
さくら の 花の色 の
なんという まばゆさ。

還暦を過ぎて二年
さくらを見なかった。 ....
視界に広がるこれまでが
あまりに深いので
私たちはすくみながら頂に立ち
いつの間にか手を繋いでいた


あの層を一枚一枚剥がしてゆけば
私たちがいつか手放した大切なものに
また会え ....
プライド。ブライド。ブラインド。フライト。フライドポテト。
ブッシュ。プッシュ。モッシュ。ハッシュ。パニッシュ。パニック。パラノイド。
シット。イット。ビット。バット。ファット。もっと。ファック。 ....
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました

誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれ ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やかん- 湾鶴自由詩904-4-14
祝婚歌- チアーヌ自由詩904-4-14
@ノ”「えいえんをめぐる短詩集」- ダーザイ ...自由詩1404-4-11
何にも勝てず- 山内緋呂 ...自由詩17*04-4-10
完全失業日記(爆裂酩酊ポエム道)- ダーザイ ...散文(批評 ...23*04-4-10
星屑の停車場にて- ダーザイ ...自由詩1904-4-10
☆105_ハナビラニ、オモイヲ- 貴水 水 ...自由詩904-4-9
言葉- ダーザイ ...自由詩804-4-9
透明人間- チアーヌ自由詩24*04-4-8
風が唄っていた- ダーザイ ...自由詩33*04-4-7
OL- 山内緋呂 ...自由詩37*04-4-6
ボイジャー- ダーザイ ...自由詩1504-4-6
「きょうも、また・・・」- PULL.散文(批評 ...8*04-4-6
「ばかばかばかばか、ばかばかば」- PULL.自由詩4*04-4-6
「詩人哀歌」- PULL.自由詩5*04-4-5
「癒すな!」- PULL.俳句8*04-4-4
人はつながろうとする(serial_experiments_ ...- ダーザイ ...自由詩12*04-4-4
☆100_カサ- 貴水 水 ...自由詩6*04-4-3
七月のノート- ダーザイ ...自由詩1704-4-3
群れる孤独たち・・・1- さち自由詩704-4-2
世界- たもつ自由詩3904-4-2
フランソワの空- 湾鶴自由詩1004-4-2
- ダーザイ ...自由詩2104-4-2
鳥は自由に飛ぶ- ダーザイ ...自由詩2904-4-1
「殻」- PULL.自由詩1*04-4-1
「Composition_MySelf.#1」- PULL.自由詩104-3-31
さくら- 狸亭自由詩404-3-31
グランドキャニオン- 石畑由紀 ...自由詩1504-3-29
「だろ?」- PULL.自由詩104-3-28
朝の食卓- 青色銀河 ...自由詩704-3-27

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