{ルビ朱=あか}くて小さなさかなの
息のように
そっと触れた
てのひらから
あなたを呼吸する

  ほんの少し
  の温もりが意識を
  わたしに繋ぎ止め
  る、わたしの体温
  ....
彼女の落としたペンシルを
返しそびれてそのままに
そっと握りしめてみて
ドキドキしていたこともある

机の引き出しその奥に
眠っていましたペンシルが
転がり出てきたその時に
あの日の気 ....
清さこそ、いやらしいとは思わない?若い和尚の鼻梁にみとれて




アルコール分量わざと間違えて きょう 今 あなたに{ルビ手=た}折られたくて




ガールという字面で服を ....
このコインの桜をじっと見てください あなたはだんだん春になります



失踪は春の間に すれ違う人がよそ見をしているうちに



肩と肩近づいていくまだ雨はそうだね雪のにおいがするね
 ....
耳たぶを
どうか
噛みちぎってほしい

此処から出られなくていい

私が誰で何処から来たのか
なんのために生きているのか
なんども問いかけて
なんども見うしなう

歌なんか
 ....
 ブルガリア

ローズ・オイル摂取する
あなたとならば
触れ合いたいのよ
手を繋ぎ 
じわり濡れゆく
感情線から恋愛線へ
薔薇香水は
流れ 流れて




 黄 緑
 ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
歩く すきまだらけのからだに
すぐさま
圧倒的に
言葉の貝がらが入ってきて
それは ひとのにおいがして
たいそう悲しい春先の光となる

光だけだと寒いから
あなたは空と ....
春が

     はるが

傘の水滴に溶けて
声も密やに
幼いまるみの春の子に
子守唄を聴かせる


まだ固く木肌の一部の様子で
繚乱、を隠した蕾は
雨にまどろみ
陽射しに背 ....
黒蜜の氷菓和尚が食べるとき観音扉の奥のまばたき


猫みたいな声を出すから燃え上がる火事にみとれるひとみをなめる


無意味だと思うぼくらのやることは星と星とが抱き合う夜に


尾& ....
ねむのきとんとん、
とびらのむこう。

こだまのひびく、
あのむこう。

さやささやく、
えだのおと。

よんでいるのは、
きみのこえ。

とんと ....
とんがったボトルに小さな君ねむる ベビードールに打ちあけた、なにを?


約束をしたのよ彼と桃の花咲いたらたがいに傷見せましょうと


スギ花粉とんでるよほらマスクして、子猫うなじにく ....
猛禽となり、風を信じることだ
わがもの貌で空を行く獰猛な鳥も
{ルビ不確か=きまぐれ}な風を信じるから
自由だ

タンポポとなり、風を信じることだ
着地する場所は選べなくても
{ルビ不確 ....
めらり いきなおす
きに まわった ほのお

ち から はぐれ
つめられた いしの かまど

びりびり ひきさくほど ついて
まかせ でまかせ 

あかりは あげる
あしたに  ....
君が煮びたしをつくっている
キッチンは包まれている
昨日僕が割った皿は
既に片付けられてる
君の右手と
黒子のある左手によって

どこかから漏れてきた西日が
ステンレスに反射し ....
「なんかTさん、メイド喫茶行ったらしいよ。年末に」

 なんですと。 (※Tさんは会社の同僚)
 
 そりゃ、あれですか。ご主人様おかえりなさいませ、のあれですか。
 
「あーそうらし ....
香しい匂いにつつまれた夜の森
小夜啼鳥は樹間を縫う月光に照らされ
夜の静寂の中 高い調で鳴く
私は夜露に濡れながら
夜鶯を追いかけてゆく
生あたたかい春の夜
月は夜のまどろみの中輝く
まだ見たことのない

果実に境界線を張り

流漂する異国の砂漠

三日月が蒼く涙する

空で暗雲が轟き裂けて

光速でかおるレモン
「つまんね人生だったな。」

天使が僕に吐き捨てた。
死ぬのはもちろん初めてだ。
しかし、死んだばかりの人間にはもっと他にかけるべき言葉があるはずだ、と思った。

「えっとさ、死にたてのひ ....
夜のネオンきらびやかな街の一画
あまりはやってなさそうなその店の
客引のにいちゃんに騙されたふりをした

「うちは見せるだけじゃないからさ」って

一番前に座って待った
クリスタルライト ....
その1
http://anime.livedoor.com/movie?id=7c2b96541747b374
その2
http://anime.livedoor.com/movie?id=71 ....
みちたりてゆくいたみの海にしゃりしゃりと緑のようなきみを齧るよ



ふりだしたゆきにとまどうゆうぐれはゆびさきがあいたいとさわぐよ
息を 
わたしたちは潜めて 
東の空の彼方から 
春がやって来るのを 
待ち侘びていた 

夜明けに 
うすい紫の風が
わたしたちの 
頭の上を撫でながら 
通り抜けてゆくとき ....
私は
そらに放たれた宇宙飛行士
オフィスの
隅っこで見上げてる

ホワイトボード
お知らせのメモ
ホチキス

こんな朝から
遠い宇宙の孤独を想う
私とどこが違うのだろう

正 ....
凍えるだけ渇いて
鈴の音も響かせず
降り積もる雪の夕暮れ

雲母の肌が 幾重にもはがれていくのです
許されてしまう小さな嘘 をつくたびに
セロファンの音を立てたりはしないのです

涙の ....
ももの花
軽い衣に春染めて
緑の枝葉も知らぬうち
蕾のままに頬はほころぶ

絢爛のぼんぼりもなく
錦糸の衣も纏わずに
春の節句の雛つがい
ももいろの
笑みに吹かれて
ひな祭り

 ....
ふるいうたを うたってよ
みどりもえる ことばを
きかせてよ せかいの
くちびるが いちばん
やわらかだったときの
緑のたぬきとして暮らしている
暮らすことに対しては苦痛ではないけれど
もう随分と古狸であるものだから
化かされているんじゃないのかと
ボンズで飲み食いした後
カードを使用すれば
店員は裏表 ....
{ルビ濁=にご}った泡水が浅く流れるどぶ川に
汚れたぼろぞうきんが一枚 
くしゃっと丸まったまま{ルビ棄=す}てられていた 

ある時は
春の日が射す暖かい路上を 
恋人に会いにゆく青年の ....
マルコ・ポーロ、エンリケ、ガマ、コロンブス、マゼラン、ベスプッチ、、、、、、、、、、、、、
みんな海へいった
さようならきっと戻らない



名前の残らなかったひとびと



航海 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きんぎょ- たりぽん ...自由詩1406-3-8
ペンシル- 広川 孝 ...未詩・独白206-3-7
【短歌祭参加作品】_ガール- 簑田伶子短歌14*06-3-7
春催眠- ソマリ短歌9*06-3-7
冬のカナリア- 落合朱美自由詩16*06-3-6
香り_触れよし- 千月 話 ...自由詩11*06-3-6
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
三月- 石川和広自由詩9*06-3-6
桜子- 銀猫自由詩21*06-3-6
【短歌祭参加作品】contre_le_sexism- 本木はじ ...短歌9*06-3-6
「_ねむのゆめ。_」- PULL.自由詩13*06-3-6
だんだん春になってゆきます- ナオ短歌5*06-3-6
旅立つ日、君の背に投げる- たりぽん ...自由詩12*06-3-5
ねぐら- 砂木自由詩6*06-3-5
煮びたし- たもつ自由詩906-3-5
メイド喫茶検討会_議事録_01- Monk散文(批評 ...10*06-3-5
春夜- 自由詩406-3-5
レモン青書- こしごえ自由詩16*06-3-5
お生れなさい- ヤギ散文(批評 ...15*06-3-5
ストリッパー- ベンジャ ...自由詩8*06-3-5
やわらか戦車- 木立 悟おすすめリ ...606-3-5
- 美里和香 ...短歌406-3-5
春はあけぼの- 落合朱美自由詩4006-3-3
るりいろ- umineko自由詩17*06-3-3
送り火、揺らしながら- たりぽん ...自由詩1206-3-3
笑み桃色- 銀猫自由詩14*06-3-3
そろもん(懐メロの話)- みつべえ自由詩806-3-3
緑のたぬき- tonpekep自由詩11*06-3-3
ぼろぞうきんの春- 服部 剛自由詩18*06-3-3
FISH_N.O.- ヤギ自由詩5*06-3-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192