わたしのよろこびは
魚篇に花とかきます
ひらいて 焼いて
食べちゃってね
あぶらが のっているうちに
実家から、何の脈絡もなくメロンが届く。どうもよくわからない。ま、自分の行動も脈絡がないので、おそらく血筋なんだろう。

最近のメロンは、取説付きだ。通販の組み立て家具みたい。メロンの歴史。匂いの秘 ....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
A型のあなた翼を折りたたみ夢の背中へ落下してゆく


B型のあなた昆虫採集を投げ出し籠の中で寝ている


C型のあなた視界に映る朝こことは違ふ世界の夜明け


O型のあなた肯定し続け ....
腕から生える腕
腕から生え他の腕に潜る腕
すべて腕
てのひらの無い腕
てのひらだらけの腕
今日の天気は腕ときどき腕
ところによりにわか腕
という天気図を指し示す腕
腕そば一丁、腕大 ....
3匹目の獏は道端で
へたりこんでるところを拾った
小さな獏は虚弱体質で
夢はもちろん秘密も嘘も受け付けず
今にも消え入りそうに震えている

私は必死で噂とか言い訳とか  ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 健康のために 今日は
詩をかくのをやめておこう
もうネタもないし  
という詩をかいた
って 前にも使ったな
カレンダーが
隙間を 埋める

いちいち 並んだ文字
規則正しく
色までついてる

ななめに さいて
ずらしても

あくる日は 書いてなかったように
きちんと くる

時 ....
悪気などないのだから
だから尚更
優しいあなたは嘘つきになる

誰をも騙せなくて
自分を騙すことではじめて嘘つきになる


それがたとえ取り繕いの仮面であっても
優しいあなたは
 ....
ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ


白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ


君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側


 ....
太陽を盗んで、
穴に落ちて、
暗闇で、
空っぽで、
誰もいなくて、
誰もがなくて、
誰も待ってなくて、
遠くで、待って、くれなくて、
悲しくて、
苦しくて、
 ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
誰もが持っている暗い闇を右手でしっかりと撫で付けて

廊下を走って流れる風を身体で受けて後ろへ流そう

可哀相な世界を抱きしめたブランド志向の人を翻訳して

愛を知っているつもりで与えたの ....
{ルビ時間=とき}の無い惑星の
始発駅で発車のベルは鳴り
無人の汽車は走り始める
満天の星空の下
砂丘の果てへと続く線路の上を
男は車窓から夜空に小さく瞬く地球を見ている

「無限の宇宙 ....
闇の中で 
 光る私を

  あなたは
   見ないで

小さく 
 尖って

  咲くか ら

口を覆い
 潜む私を

  あなたは
   見ないで

声に
 あ ....
迷子のように
くもの雨だれから
ぬれる ぬれてゆくね

僕からも君からも
何もつないでいけるものが
ないような気がして
みしり、ぱちり、と
ただ おちているだけに
かぜに吹かれた ....
男は簡単だった
周りの人はみな
おまえは簡単だ、と言い
いたって普通だった男の両親は
なぜ普通の自分たちから簡単な子供が生まれたのか
死ぬまで不思議がった
時間があると男は海を見に ....
影は何回も東の方向へ、ぼくとさよならをしたかったはずなんだ。
地面に転がったいくつものものたち、ごみばこ、人間、薄紅色の携帯電話、
全てが…なんか、倒錯している世界、素晴らしい世界。は、
フ ....
 
   水に映る自分を
   かきまぜてもかきまぜても
   自分にもどる
道の途中
その曲り角の 節目ごとに
石を埋める
浅く
また深く
土を掘って
掘り出されることを予期せずに
宝石のように
ただの石を地に埋める

その上に霜が降りる
あるいは雨が降 ....
そんなに強くしないでと、
君はいう。

構わず痕を付ける。強く。
あいつの知らない場所に、おれの痕を付ける。

おれを愛した唇で、
あいつを愛撫して、
おれが愛 ....
 



二つの言葉の義眼をはずし

二つの穴にたまった雨水に

羽根が沈んでゆくのを見る
三人泣かせ帰ってきた、清く正しい朝帰り。
麦茶が妙に空っぽい。

虚しくて空しい。
遠い。
遠いんだよ。
俺は、




以下、呟ぼやきます。

罵詈 ....
よちよちとあどけなき手に握られた小菊の束はあさつゆに濡れ


街かどに伽羅のかほりの漂ひて白き日傘に蝉時雨のふる


いま何処におはしますやら彼の人の辿るゆくへは菩薩か修羅か



 ....
詳しいことは受付でお聞きください
そう言われて男はあたりを見回すが
どこにも受付などない
大切な用件なのだ
思い余って
受付はどこにあるのですか
と再び聞いてみた
あなたが受付です
胸 ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく

けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない


雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
 ....
たおれるって 
あきらめることでは なくて
おきあがれない こと

かよわなくなった こころ
暗く 憎しみばかりつのる時

灯は しずかに 病みを照らして

今は 夜
ただ ....
それぞれの空があり
それぞれの海があるように

それぞれが少しずつ違うからこそ
世界と呼ばれるものがある
ぼくらは

お互いを知るために
生まれてきたわけではないけれど
傷つ ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(Thank-you-for-coming_gift ...- みつべえ自由詩605-7-15
メロンの時間- umineko自由詩6*05-7-15
そろもん(月夜の話)- みつべえ自由詩1505-7-14
転調- 本木はじ ...短歌905-7-14
すべて腕- たもつ自由詩1905-7-14
偏食_三- 落合朱美自由詩22*05-7-14
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
そろもん(二番煎じの話)- みつべえ自由詩705-7-13
ぼん_ぼぼ_ぼん- 砂木自由詩12*05-7-13
優しきあなたへ罪状を- 千波 一 ...自由詩20*05-7-13
ふわり、風- 千波 一 ...自由詩15*05-7-13
転向。あるいは秋のいかづちの降る- 本木はじ ...短歌1205-7-12
「_人でなし。_」- PULL.自由詩10*05-7-12
七人の男(手を振る男)- たもつ自由詩41*05-7-12
さあ- flame自由詩2*05-7-12
夢の汽車に乗る人- 服部 剛自由詩3*05-7-12
ルシフェリン- umineko自由詩5*05-7-11
よる_の_あめ- 玉兎自由詩3*05-7-11
七人の男(簡単な男)- たもつ自由詩1105-7-11
遠、- ピッピ自由詩505-7-11
ノート(35Y・12.3)- 木立 悟未詩・独白405-7-11
石を埋める- 岡部淳太 ...自由詩10*05-7-10
「_残酷に。_」- PULL.自由詩6*05-7-10
ノート(35Y・10.25)- 木立 悟未詩・独白205-7-10
「_空っぽ朝帰り。_」- PULL.散文(批評 ...5*05-7-10
盂蘭盆- 落合朱美短歌8*05-7-10
七人の男(探す男)- たもつ自由詩1105-7-10
雨の日のアメリア- 小池房枝自由詩2205-7-10
- 砂木自由詩20*05-7-10
60億分の1- ベンジャ ...未詩・独白6*05-7-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192