ぼくは詩を書きたい

他人の存在に気がつかなければ
自分の存在は孤独となる

今日もまた

朝の散歩をしていると
葉の露に出会いました

雨の通り過ぎたすぐ後
緑の葉の上にはその ....
岩木山の
奇妙に底抜けた反射が
冬の林檎樹を
切り絵の風景にする
小泊に向かう一本道のそばで
その昔、十三の湊が
あったという
巨きな黒鏡が夜を
地吹きの中で待っていて
ため息を飲み ....
海と繋がっている

照り照りとした
小さなオパールをつまんだとき
海水の温度のようだった

人いきれにむせる空気の中で
そう感じたのは
単なる錯覚ではなく
この生命の何処かで
潮の ....
暴力的なラフランス
狂ってごらんなさい 
もともと腐った友達と
一センチの三枚刃
氷砕いて乳首の前でひるんだ夕べ
焦げつく匂いが屋敷の合図

ジュマペール黒のJ
歌っていたら泡吹いて倒 ....
寝起きは、不機嫌
な ぼくなので、
世界の終わりの
ような顔をして、
何もかも、どうでも
よくなっている。

なので、

ぎゅ ぎゅっと 後ろ
から だ きしめて、
さらりと キ ....
 




 荒野に月が照って
 幽冥界のように
 ぼんやり明るんでいる

 そこを夥しい生きものたちの霊が
 一列になって行進していく

 かさりとも音はなく
 びゅうびゅ ....
  わたしは時々、石になりたい
  そして夜の一番暗いところで
  じっと丸くなり
  わたしの冷え冷えとする体に
  とても美しい夢を備え
  いつかわたしを拾い上げる者に向かって ....
中央病院の受付は今日も患者で溢れていた 
松葉杖をつく若者 車椅子の老婆 妊婦 マスクをした中年・・・ 

街にはスーツを着て歩く人 
キャンパスの木陰でひとり{ルビ俯=うつむ}いて立つ学生  ....
ぼくは詩を書きたい

たとえ小さなことであろとも
たとえ汚れた心があろうとも
今日があれば
明日は必ず来る

今日もまた

朝の散歩をしていると
汚れた石に出会いました

土ま ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
言葉を乗せた花びらの
来る上空から
甘い香りが立ち込めて
手の平は夢遊にひらめき
高く 高く 開くよ


ワタクシの生きた
気の上で回れ 花吹雪


ら行は霞んだ空を瑠璃色に ....
深夜の地下道 
両脇に並ぶ店のシャッターは全て閉まっていた 

シャッターに描かれた
シルクハットの紳士は大きい瞳でおどけていた 

胸からはみ出しそうな秘密を隠して 
彼は独り歩いた
 ....
また腐りかけた吊り橋だ
いつもこうやって
たどり着く先で
誘う危険は
谷奥からのそよぎに共振する

   銀河を流す暗い川には
   大きな{ルビ鰐=わに}が寝そべり
   冷たい水に ....
かつて見送られるもののために
窓はあった
そしていま窓は
残されたもののためにある
窓を開け放ち
潮の匂いのする風を迎え入れる
誰かが忘れていった
化石の海が
ひとつ置かれている

 ....
ぼくは詩を書きたい

終わりというものがなければ
始まりはない

今日もまた

朝の散歩をしていると
涼風に出会いました

緑の稲が一面に続く
その上を
ふっと涼風が流れる
 ....
雲間から陽の動く音ふりそそぎ立ちどまる水ふりかえる水



風が開け風が閉ざせし穂の声の微笑むように消えゆくを見る



むずがゆくめざめしものへ吹く風が窓のしずくに描く銀の葉 ....
男が
美しいものだという事を 知った
骨ばった手も
厚い胸も
大きな足も

上着のポケットに突っこんだ手
そのときの肩から背中が
恋人を待って人混みの中を探す視線
そのときの首すじが ....
靴底が 素足を
さらさらと さらう

通行道路が
分離して 霞む

代わりのいない
名を呼ぶ声 

引っ掻いただけでも
抵抗と 呼ぶのならば

青に射す 一赤の線
木漏れ日の ....
私は無人の都市を歩いていた 
 
見上げた無数の窓の一つから 
青い小鳥が堕ちて来た 

{ルビ掌=てのひら}で受け止めた
{ルビ痙攣=けいれん}する小鳥の青い羽は 
灰色へと変色し 
 ....
ぼくは詩を書きたい

その人の未来は
その人の運や才能ではなく
その人の意志で決めるものである

今日もまた

朝の散歩をしていると
意志に出会いました

それはどこからともなく ....
見慣れた図書室の窓際の
むこうに描く景色は今日も
砂埃のようにきみの魂を舞いあがらせる

あの夏の夜
冷たい暑さに痺れた頭で
青空の歌を歌ったぼくを笑いとばしたきみが
寝ころんだ芝の若草 ....
ぼくは詩を書きたい

否定を理解することは容易だが
納得することは困難であり
課題でもある

今日もまた

朝の散歩をしていると
曇り空に出会いました

はっきりとしない明るさ
 ....
大人たちは何も 教えてはくれない
鳥籠の鍵を何度も確認して
鍵穴が変わっていないかを確認する
そうして
孤独をつきつける

大人たちは何も 教えてはくれない
生存するという不確定 ....
傾いて
その周囲に小さな
豊穣を張り巡らせながら
季節の同調を軽んじてゆく
絵の中の成果
熟れすぎたくだもの
(あるいは くだくもの)
裂かれるために実る
歯のいのちの前でおびえるもの ....
ぼくは詩を書きたい

変化は気づくか
気づかないかであり
常に必ず何か変化している

今日もまた

朝の散歩をしていると
薄雲に出会いました

空の中を
ゆっくりと通り過ぎてい ....
ぼくは詩を書きたい

流れの速い人の世
だからこそ
人に流されない自分がある

今日もまた

朝の散歩をしていると
早瀬に出会いました

曲がった川の外側を
勢いのある流れを見 ....
もっと言葉に まみれよう
ぼくらは いのちが
水から うまれた道を
混沌と清純をつらぬいて
原初の呼吸まで さかのぼる魚です
あたしが、こうやってうだうだと、
まとまってもいない意見を手軽に公表できるのは、インターネットのおかげなんですね。

で、あたし、ちょっと前まで、インターネットの中にいて、
中ってのは、インタ ....
お人形と
お気に入りの
絵本を
雲間で
読み終り

障子に透ける
西日の淡く
映るところへ
夢想の焦点残照と
お散歩?
お部屋をくるぐる旋回
お話をお人形のお早うへ

あな ....
詩の眼差し
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=76500

高野五韻氏の文章を読んで、ポイントは入れませんでした。
なんでかな。よくわからないんだけど ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぽえむ君−葉露−- ぽえむ君自由詩5*06-6-7
津軽・十三湖- たりぽん ...自由詩16*06-6-6
海とつながっている- 銀猫自由詩19*06-6-6
暴力ラフランス- 木葉 揺自由詩13*06-6-6
あるいは、朝日か、チョコレートか。- 葛西佑也自由詩17*06-6-6
荒野- 杉菜 晃自由詩2*06-6-6
わたしは時々- 嘉野千尋自由詩18*06-6-6
「顔の無い女」_- 服部 剛自由詩6*06-6-5
ぽえむ君−汚石−- ぽえむ君自由詩6*06-6-5
ゆうらん- 砂木自由詩12*06-6-5
宮廷詩人- 千月 話 ...自由詩10*06-6-4
地下道の音楽_- 服部 剛自由詩11*06-6-4
吊り橋を渡る、僕は帰らない- たりぽん ...自由詩13*06-6-4
潮風- たもつ未詩・独白17*06-6-4
ぽえむ君−涼風−- ぽえむ君自由詩4*06-6-4
雨と兆し- 木立 悟短歌406-6-3
- さち自由詩12*06-6-3
足音_ならせ- 砂木自由詩10*06-6-3
「窓」- 服部 剛自由詩9*06-6-3
ぽえむ君−意志−- ぽえむ君自由詩6*06-6-3
青空の歌- 明日殻笑 ...自由詩4*06-6-3
ぽえむ君−曇空−- ぽえむ君自由詩4*06-6-2
青の境界- 士狼(銀)自由詩7*06-6-1
死物- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-6-1
ぽえむ君−薄雲−- ぽえむ君自由詩6*06-6-1
ぽえむ君−早瀬−- ぽえむ君自由詩6*06-6-1
そろもん(歴史的現在の話)- みつべえ自由詩706-5-31
よいしょ・こらしょ・どっこいしょ- 宮川三太 ...散文(批評 ...306-5-31
お二人- こしごえ自由詩13*06-5-31
詩の地平- 青色銀河 ...散文(批評 ...406-5-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192