逃れゆくものたちから
遠くはなれ
真夏し続ける真昼
貝殻たちは閉じ続け
空は円環面だけを広げ続け退行の曇天
誰かが呼べば
誰かが応える
のそとがわで
隠れている子を見つけ出せない
鬼 ....
 埃の体積する部屋にも
 光りは射す
  
 この空は

 吸い込むの
 落ちてくるの

 光りは涙みたいだね
 
 透き通った影
 触れるとあたたかいから

 僕はとか ....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の

海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす

貴方が
桜貝だと言った

私のではない手をとり
微笑みながら

嘘 ....
寝つけずに気がつけば
枕元に私の子供が立っていた
一度だけ会えた時あの子は手も足もバラバラの血まみれで
顔なんてもちろんわからなかったけれど
不思議とあの子だ、と感じた
嗚呼、女の子だったの ....
ひるがえる灰色のシャツ
がそっぽを向く夕暮れ
の片隅に咲いている花
とそれをなじるあなた



本当は愛してたいのに
を口にしないひと
そして思ってもいないのかも
と勝手に悲し ....
伸ばした腕の先の
手のひらの先の
中指の先っちょが
触れるか触れないか、
のところまで
夏が。


列車を待つ顔たち
照らす陽射しの角度を
知ってか知らずか
右へ傾く


 ....
やがて海に至る
そこで真水を探すのだ
生きるために生きるように

迷わずに行こう
あの太陽の落ちる先に誰かがいる
その人にこれからを頼むんだ

帰らない
その先には希望がある
それ ....
あのね もう 
いけないと おもったの

だって どろだらけで
おひざ も いたいの

こんな きたなくなったら
あそんでくれないと おもったの

でもね どうしたのって
 ....
いつも車で通った道を

自転車で走る

この坂は思った以上にキツイ

けれど下り坂は

気持ちいい開放感


大きな樫の木は

いつもより大きくて

一時停止

下か ....
話したことも無いけれど

重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね

どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない

もしくは
すれ ....
雲 のチビ は
ちらり すまして

ふんわり おなか
に まるまって

かくれんぼ なの
だれにも 言わないで

抱きしめたら

ここ へ そら
1 会った時に浮かんだイメージを2、3分持続させましょう。

例えば、毛むくじゃらで緩慢な男性をあなたが「何だかもぐもぐした人だ」と感じたとします。「○○さんってもぐもぐした方ですね」と言うと相手 ....
青空の下、作品が並べられている
授賞式に集まった名優たち、やはり洋モノにはかなわない
何種類もの香りに鼻がおかしくなりそうだ

彼の作品が並べられている
彼は空の青さに気づかない

 ....
夕暮れのスーパーマーケット
では
いろんなものが
安く
売られていて

わたしはカゴを持ち
ぼんやりと
歩く

お金を出したら
いくらでも
買える
ものたち

ほんとはあ ....
日が暮れていく、僕の脆弱な血管の中を
翼よ、あれがパリの灯だ
けれど、僕の翼はじゃがいもでできている
ポム・ド・テール!
大地のりんごよ、大空を飛べ、飛べったら飛びたまえよ

   ....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
[水道管は、壊れています。前の駅を発車しました。]
 

水圧で 蛇口が外れそうになってるじゃないか!
こりゃいかん、いかんぞっ


「垂直に、屋上より、103号室まで
特急 ミズカモ ....
信号を無視してあらゆる交差点を渡った 緩慢な自殺未遂もことごとく失敗に終わり
裁縫バサミで刺した腕の傷も今はもうほとんど目立たない


つながれた大型犬が吠える それにつられて隣の家の
つな ....
紅葉坂のプラネタリウムは
横浜の夕暮れと星屑
石畳を下れば
恋の数ほどの壁画群

駅前に着くと
冷たくて頭が痛くなる
メロンジュースを飲み干す俺の横に
君がいつも
君がいつも

 ....
吸収する水分の中に潜む
貝殻に似た美しい花
喰いちぎられる雲の無抵抗に
青色のパラソル二重螺旋
回転の底流に見捨てられたクジラに乗って
休館の図書館に潜る夢
だいだい色のオレンヂを体現しな ....
私が真冬を歩いていると
太陽の童貞が落ちていた
私はそれを慌てて拾う
そして忘れてしまう


私が真昼を磨いていると
青空の処女が堕ちてきた
私はそれを慌てて隠す
そして再び忘れてし ....
使いが来たら
病院へ行くことになってた
アル中のあなたが
最後に入院した病院へ

肝硬変
だけ
じゃ
ないみたい
だね

いろんなこと教えてくれた
年上のひと
体に心に
消 ....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上

機械は今日も
フル回転


ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー


ちょっとスローな
六月工場

これでも全てが
パワ ....
重たい表紙を開くと
『夏の項』だった


限りなく続く
かのような 草っぱらの
ずっとずっと向こうから
薫風に押されて
あるいは 乗って

バラ色に染められる
その足跡


 ....
からびた つる
ならく の よ

とけられた え
さき にご す

ふれこう まい
なぜとう ゆび

ほほ それ て
の にちる し 
褪せた面影を
湿らせていく
霧の雨


黒い舗道に足跡の
こだまを探しながら
ひび割れた時間に
僕は立つ


どんなに近くで
それとも遠くで
どれだけ君が  ....
  


県立病院前バス停で見知らぬ女性に声をかけられて
よくよく 顔をよくよく見てみれば
あの色黒で歯のやけに白かった娘じゃないか

こんなに色白でスマートになるならば
あの日の体育 ....
泣いて生きるよりは

笑って生きた方がいいさ

でも

俺にはどうしても笑えない時がある

振りほどこうとしても

俺を締め付ける

過去と不安な未来

忘れようとしても
 ....
自分は一竿主義だが
夫がいなくなった
丸一日かけて森を歩く
竹がよくのびることで有名だ
カツカツコンクリートを歩く日は
男の尻
背から足
くぼんだ腰の上着が たゆんでいる場合にのみ
男 ....
痙攣している右手で
聞いたこともない山々や
見たこともない街並みを描く君
僕はくだらない登山家として描かれ
どんな街並みなのか見ることもなく
いつまでも登り続けている
だけど君の手が震えて ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裏側- 本木はじ ...自由詩704-6-19
アーガス- マッドビ ...未詩・独白604-6-19
- 蒼木りん自由詩404-6-18
レクイエム- 石畑由紀 ...自由詩1104-6-18
三千世界の烏を殺し- フユナ未詩・独白14*04-6-18
朱夏- 望月 ゆ ...自由詩9*04-6-18
帰らない- 生田自由詩204-6-18
やさしいひと_へ- 砂木自由詩14*04-6-17
良好- さち自由詩504-6-17
鍵をください- 蒼木りん自由詩8*04-6-17
_そら_の- 砂木自由詩8*04-6-17
オフ会話し方教室- 山内緋呂 ...未詩・独白11*04-6-16
流れて- あとら自由詩3*04-6-16
買いたい- チアーヌ自由詩604-6-16
じゃがいも- たもつ自由詩1604-6-16
飛沫- 望月 ゆ ...自由詩18*04-6-16
水道環- 湾鶴自由詩8*04-6-16
あの頃- 石畑由紀 ...自由詩19*04-6-15
メモリーズ- 純太自由詩1104-6-15
花になる- 本木はじ ...自由詩104-6-14
結婚_(2004.2.16)- 和泉 輪自由詩1504-6-13
私が産まれた日の、花と花言葉- チアーヌ自由詩10*04-6-13
六月工場- 松本 涼自由詩6*04-6-13
架空少女事典- 望月 ゆ ...自由詩4*04-6-13
くりゆく_- 砂木自由詩5*04-6-13
霧雨- 松本 涼自由詩6*04-6-12
アンシェー_マタヤー_サイ- AB(な ...自由詩1004-6-12
☆142_ホホエミノテンシ- 貴水 水 ...自由詩7*04-6-11
密生- 山内緋呂 ...自由詩9*04-6-11
絵が枯れる日- 本木はじ ...自由詩1104-6-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192