僕らはバッティングセンターで
叫び合った
バットを持ち替えながら
グリップを握りながら
150キロの豪速球だって
打てる気がしてた


僕らは踏み切り待ちで
喋 ....
雨が降っている
ぱあっと晴れた 海が見たかったのに

なんとなく 落ちてゆきそな
そんな心に
うす暗い 朝の海は 似ているような気がして
食堂から見える海は 見ないことにした

良人は ....
夕陽が呼吸する
昼を吸って
夜を吐いてゆく

夕陽が広がる空は
とてつもなく大きいけれど
その呼吸は
かすかに揺れているだけ

夕陽は静かに呼吸する
微かに夜を吐いてゆく
全ての ....
お昼間はセミが元気よく鳴いていて
あっ
あの山の上に入道雲がのっているよ
もくもくもく
あの瞬間にはサイレンが鳴って
         鐘が鳴って
めを閉じれば引き出しのなかに
なんでも ....
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
遠方で
黄金の光に透ける
青い羽が
凝視されて
宙に静止している

円らな瞳は
充足感で独り笑み
素手で沈黙を刻みつつ

視界の底から
硬く冷たい足音が
つま先を
いつまでも ....
銀幕の中
貴女に焦がれる
紙コップを手に
今日もぶらつく街中
オレンジジュースの曲がり角
毎夜飲み干す
ぬるい橙
白薔薇よ 白薔薇よ
僕の下で 咲いておくれ


うつ伏せで溶けていく熱い腹に
鋭い棘を突き立てて
僕の赤い 
  赤い懺悔を吸い取ってしまえ


ベッドサイドには 欠けた花瓶
無 ....
この手が
いくつもいくつもあったなら
泣いて光をうしなっている
あの子の
背中を
なぜてあげたい
頬にこぼれるものを
ひろってこの川に捨てたい



この手が
いくつもいくつも ....
まずは小話を一つ。

かつて若かりしころに罪なき党員にスパイの嫌疑をかけ、査問中に死に至らしめたミヤケンこと故宮本顕治日本共産党名誉議長であったが、実は晩年、病に倒れて後、夜な夜な枕元に当時殺した ....
火と花と手
小さな胸
火は花は手


風と声が水になり
窓の外を流れている
音の影は 鳥に分かれる


古い息が聞こえくる
指に触れて 景は走る
何かから逃れようと振り ....
路面に{ルビ陽炎=かげろう}ゆらめく 
真夏の正午 

長袖の作業着に 
ヘルメットをかぶる 
眼鏡のおじさんは 
汗水たらし 
鉄パイプを{ルビ担=かつ}ぐ 

路面には 
夏空 ....
真夏の陽炎の向こうから
短い編成の列車はやって来る

そのいっぱいに開かれた窓から
ショートカットの後ろ姿が見える

列車の外から
車両の様子は
ありありと伺えて
制服の脇に置かれた ....
堂々とパクらせてもらおう
気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!
オイ!オイ!オイ!オイ!
 
さあ気合いを入れてピースしろ
俺たちのピースはへなちょこ過ぎる
注目させろ いや刮目させろ ....
生きてゆくしかないので
この街で生きてゆくしかないので。
 
中の中に詰まらないものばかり、必死に詰め込もうとして足掻いた。先日死のうと努めてみたが死ねず、
明日晴れるかな、と鳴いていやる夜虫 ....
こんな夜は
星なんかいらない
いろんな自分が壊れて

 風の吹き抜ける地下通路を
 歩くのはひとりだけど
 橋の向こうをめざしていく
 笑いながら

どこで夢見たのだったか、きみ ....
(おしえて
 
そっとめをとじるだけでは
 くらやみのうまれるまえになってしまうから

 もうすこし おかおのみえるばしょで
 やさしく すいこんでほしい

 こどもだとおもっても
 ....
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
                070805



一人前500円
それ以上は駄目!
経理担当に釘を刺されて出てきたが
500円のお弁当は少し貧弱
食欲旺盛の人たちにはもの足りないと
 ....
雨と晴れをくりかえし
建物はまた高くなる
いつのまにか空は細く
うたは縦に縦に流れ
震えと響きははざまを覆い
異なる風の種が降る
いつか道の涙から
小さくひらくかたちが現われ ....
 どうも批評というものは、ネットのような有象無象が集る場所ではかなり誤解されているようだ。批評を作品に対する単なる悪口と同義に思っている人がいるらしくて、びっくりしてしまう。その程度のものだったら「批 .... 41

市民会館の大ホールを
ゼリーは満たしていた
屋外では雨が
土埃の匂いを立てている
観客の思い浮かべる風景は
みな違っていたが
必ずそれはいつか
海へとつながっていた


 ....
時間だけ見られがっかりする時計 胸がつかえるような
泣き出す寸前みたいな
ぐるぐる回るくすぶりに
95%くらい持っていかれたから
そのままひとりになってしまいたかった

掛け布団をかぶって
端っこを全部なかに引き入れた ....
(あいしてるについて

ゆりかごに乗せて寝かせてみたり
バギーでおとなしく座って
目玉の病院
待合室にて。
おしゃぶりがいらなくなった 季節
こいしてるとのちがいを探すこと
いみのない ....
髪を 切った 襟足の ひみつ から

娘たちは 飛んで ゆくと いう

純朴な 神話が 解かれて いる

風祭を 孕んだ {ルビ帆用飛行艇=はんようひこうてい}の 陶酔は

 ....
 おはよう、とみんなすべてが溶けていく今日の暑さはそれぐらいです

 ヒグラシが遠くで鳴ってる午後三時、アイスクリーム注意報出る

 どの味にしようかなんて君が言い、ブルーハワイと言っ ....
寒さに震えながら 畦道を 歩いていたら
冬は 寒いねえ と
顔なじみのハクセキレイに 話しかけられた

冬は 本当に 寒いねえ
ねえねえ 冬は寒いよねえ
冬は何で 寒いんだろうねえ
本当 ....
予報は雨

(真昼)
あらがえないの
この時計の刻む
奥底からきこえる声には
自性が宿っているのだから
茫洋として連なっている先へ
零時の胎動しているのは不在
の影が失わ ....
何ゆえあたしは起きているのか。
人が眠る時間に。

ああ、冷凍庫の変な安いアイスでも食せばよいのかしら。
もう意味がわからないわ、広い広いこの地球にいてガリガリくんを食べるなんて。


 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
■■■___白いスカート_on_白い自転車___■■■- じゃんじ ...自由詩307-8-10
函館の朝- 池中茉莉 ...自由詩3*07-8-10
夕陽が呼吸する- ぽえむ君自由詩15*07-8-9
きらンきら- 唐草フウ自由詩5*07-8-9
海色のミュール- 佐野権太自由詩32*07-8-9
白夜を_(はくやを)- こしごえ自由詩8*07-8-9
あの青いドアが僕の- FUBAR自由詩9*07-8-9
クランベリー_フラワー_ソング- 千月 話 ...自由詩4*07-8-7
この手- 唐草フウ自由詩13*07-8-7
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堂々とピース- 新守山ダ ...自由詩207-8-6
夜虫- 黒子 恭自由詩4*07-8-6
アルクトゥルスの頃- たりぽん ...自由詩7+*07-8-6
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眠れない朝に_- Rin K自由詩39*07-8-5
ポケットに速度- あおば自由詩3*07-8-5
ノート(花)- 木立 悟自由詩407-8-4
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「その海から」(41〜50)- たもつ自由詩1407-8-4
無題- しみまん川柳5*07-8-4
真夜中だから- ポッケ未詩・独白1*07-8-4
夜中- 唐草フウ未詩・独白6*07-8-3
ライトニン- モーヌ。自由詩22*07-8-3
アイスクリーム注意報- たにがわ ...短歌307-8-2
冬は寒い- 楢山孝介自由詩3*07-8-2
おとずれる- こしごえ自由詩11*07-8-1
ガリガリくん- 山内緋呂 ...自由詩16*07-8-1

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