外で詩を書く

治ったか疾

中で
溶けていく
歩きながら

しかし
幽閉している
出ないから

ことばで
情けない

慰める切実さが
僕の遊び

ひとり雨フル
 ....
まばらな鳥の群れ

なんとなく
不穏な思いを託す

海が見える
感じているだろうか

彼等の
飛んでいるのを追う眼

シンキロウを
奏でる朝日に
大阪南港の
廃墟が上 ....
ちずと ちり
すきに ゆく

わたゆき こゆき

とおに まわりに
さからって

かすり とけ しみる

ながい
そら
 「今夜も夜空が見えない」と
  老いた猫が嘆きます
  だれも教えてくれませんでした
  嘆く猫の目が閉じられたままであることを
  だれも老いた猫には教えてくれませんでした

 ....
アホになりたいと
願う
アホになりたいです
山さん
アホなことでありたいです
おひーさま

壊れていけませんでしたから
カナグリ捨てられるのも
惜しみましたから
引きずったまま
 ....
近所には小さな墓地があって
近所には野良猫がたくさんいて
墓地の奥は鬱蒼と暗く
木々が生い茂り
墓地を取り巻く壁は
どこまでも白い

その白さに毎朝
昇ってくる日の光が反射し
仕事に ....
俺の血液型はO型です
大型じゃありません
O型なんです
俺は血が薄い男で
時々頭がくらっとして倒れそうになります
美しい女性を目撃したときも
頭がくらっとして倒れそうになりますが
それは ....
障子を そりで 滑る
目で 滑る

黒い瞳は 夜で
誰かが つぶやいた

名前が 揺れて

ずっと そばにいるんだ
閉めた囲いの


すべっていくんだ
きらした 夕陽
しけこんだ 空

ひざっから ころころ
てかり けろけろ の

さとされたりは しない


 

 
   丘が燃える
   潮騒の果てで

   ラムネ壜の中の気泡が何処から生まれ
   そして何処へ消えるのかを知っているだろうか
   耳を澄ませば聴こえるだろう
   遠い海の ....
右耳の穴から垂れ出した
一筋のサンショウウオがてろりんと着地し
長い尾をぞろびかせながら水の
水のある方へと歩いていく
一方僕といえば
家の前に横たわる幸福な犬の死体を幸福な面持ちで ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
育った道を
バスが交差して
くねりながら
震えるのに
指で

ケータイいじりながら言葉を差し込む
自分の未然形


スガシカオな戦慄で
歩く

悔い改めることが雨と流れて吹き ....
   冬のくじらは島になりたかった
   椰子の木を一本 背に飾って
   あの人のために家を建て
   そして浜辺を用意した


   一人きりの夜に 歌を歌う
   夜の海に ....
記憶のない誕生日

うまれたからだならなんだかしらないがとてもつきはてるにははやすぎのびていくいとはほそくたよりない


昔の誰かの考えを辿る
遡っても白いだけ

白いだけに父

 ....
目を閉じて
目を閉じる前に見た雪が
空へと戻るつづきを見る
白く小さな音を見る



雲の鳥がほどけて落ちて
土の上の鳥になるとき
すれちがう雪の言葉には
ほどける前 ....
冴えない空気だいつもわたしそう思う
まるで鈍くなったカミソリで作ったような
にせもののメロウ
にせもののヴィジョン


力のないわたし社会と自身をだまくらかして
読み進まない文庫本を片手 ....
肩に 近づいた 
未解決 の おでこ

つんと おしもどすと
書くっと 

ねる
  言葉を重ねれば重ねるほど
  伝えたいことが遠ざかるような気がしたんだ

  だから今日はもう何も言わない

  沈黙の中でこの感情は満たされるだろう
  目を閉じていても そ ....
らりりりり、るるりらり。
らりりるりり、るるりらりら。
らりらりらりりろ。るるらりりるるる。

こんにちは。こんにちは。こんにちは。

らりり、らりり。
世界はPink。
 ....
  来るな、
        ここから先に火柱が上がる
   
   
     来るな!                    
        はじめから、ここにいる


     ....
さましている
頬 の 上

いくつも の
星が 
裏側 へ

地殻に 馴染んだ
息の まつ毛

強く つられて

苦い ゆきゆく 渡りを
にごらない 粒に 
かえていく
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた

たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何か ....
小鳥たちの声で目覚める山小屋
まだ春は浅く
遠い山々は冠雪している
あなたは今日も野鳥保護のために
でかけるという
朝の食卓には
熱いコーヒーとトースト
そして朝露に濡れた ....
唇紋のような首飾りをして
一筆書きの花束を持ち
彼女はひとりテーブルにいた



誰もが通り過ぎてゆくうちに
花束は水彩になったので
髪の毛のなかの夜のため
彼女は少し首を ....
あんた大晦日の紅白みた?久々に僕は見ちゃった。
なぜか?
松平健を見るため
ホントに感動しました
暴れん坊将軍という時代劇で有名な硬派の役者…
彼の中の「暴れん坊」ぶりが、大爆発したの
や ....
天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
かりから ゆすりせ こまほす めいさい
つづきの まつほに けむりて ゆれゆう

はからい きれづに ちろちろ なみふみ
こすくも ねにつむ くにえの ひほのお
まだだ。








あの辺りがぼんやりと白けるころに、
だ。あと少し。どのくらいかは、知
らされない。その隙間に、乳白の詰
め寄るかろやかさで、午前5時。2
日前の雪は ....
兄は崖ましたに見ゆる睫毛越し美意識以前の黒髪を抱く


弟が洪水前夜飲んだ水うしなわれてゆくものがけだるい


姉をさらえば十億年弥勒に届かぬ短き長さ噛み砕く


妹の髪梳く流れ見て ....
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