「さてと」
もこもこわたあめ
「何をしようかな・・・」
君は男の人にしてはほっそりした少し頼りのない
長い腕をすぅっと上に伸ばして
背中越しの見えない誰かに向かって大きな独り言を言う
けれど、今日の君・・・
今はなんとなしにラジオを聞きながら詩を書いてるけど
朝8時に起きて、9時半に家を出て。
今までそうやっていたように演技の練習に向かっていって
夕方前にこの部屋に戻ってきたよね。
昼寝をして、体の疲れも取れたみたいだけどまだまだ眠そう。
「疲れてるんじゃない?もう休んだら?」そう声をかけてあげたいけど
僕は君で、君は僕。
だから君の気持ちを知ってるから声をかけてあげることはできないよ。
君が望むなら僕は何でもできるよ。
「さてと・・・」
君は次に何をしようか何ができるか考えてる、そんな顔だよね。
うん。すぐにわかったよ。
僕も君と一緒に残された時間に何ができるか考えよう。
Date:5th,December
2004
32nd