詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
たくさんの資料に埋もれて君に愛を告げた分室という部屋


僕の住む街を指でなぞれば指紋が乾く空のない地図帳


こけしを削って食事に入れ続けた、母は父に何の復讐


ひとことで言 ....
高原行きの{ルビ汽車=ディーゼル}を待つ間
プラットホームの先っぽで
二人は駅弁を食べるんだ

二段になった折り詰めの
おしゃれな駅弁を
うれしそうに開けるんだ

中央アルプスの山嶺に ....
花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい

根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい

あれらは光の受け手である


ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい ....
風車が
巨きな時計のようだ
三つの針を吹雪にまかせて
早回しで、ゆっくりとまわる

うなっているのは
雪を孕んで吹く北風
だろうか
誘導電流を生み出すコイルの声
それとも
ただの  ....
書けなかった詩の断片が
ちぎれた草になって

風に舞っている

いのちは永すぎる未完
死してなお
始まりにさえたどりつけない 未完

私の夜はいつもと同じ旋律を
内側の街路にまきち ....
道に空いた
吹雪の目に立ち
陽の光にとけだす
頬の雪を聴いている


もうひとつの吹雪を引き連れ
列車が鉄路を通り過ぎ
まばらに記号を落としては
路傍の崩れた家々を鳴 ....
カミキリムシに噛み切られている
僕は薄い紙になっていて
手も足も出せない
手足が出たところで
噛み切られるだけだけれども

昨日までの厚みは
どこに行ってしまったのだろう
でき ....
議事録 01
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=67405


 まぁいい、わかった。
 ご主人様→(雇う)→メイド
 という構図ではないわけだ。 ....
ヘリウムを
胸いっぱいに吸い込んで
あなたの街に
飛ぶんだ
飛ぶんだ

川をこえて
ビルを
入江を

ほら
雪めいた季節が溶けて
あなたに
春の雨が降る

今年は
ちょ ....
風にさわる手を
持っている 心

揺らいでいるのは
壁の外 ではなくて

壊す意味も途切れた
伏せた目の奥の ハンマー

持っていられない 紋様を
さらして 威嚇する蝶

かが ....
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
「私がおばさんになっても」と森高は歌った
ついこの間のことのようだけど
もう十二年も前の話だ
その年に僕らは結婚した
つまり、僕らが結婚して既に十二年たった
ということだ

僕は一度、交 ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
食べちゃうぞ!

食べちゃうぞ!

食べちゃうぞ!
ねえ、ブランシュ、
あのとき
あなたが越えようとしていたものがなんだったか
今のわたしにはもう
それを知る手だてもないけれど
あなたはいつも わたしの
理解の範疇をこえて
日常のただしさ ....
長い洗濯をしていると
パンツもシャツもくつ下も
きれいになって
空を飛べるようになる

洗濯の匂いが土にしみ込み
そして全ての建築物にしみ込み
青い空で見えない
全ての恒星にしみ込んで ....
弱さについて
溺と死と弱の近さについて
もう十二分に知ったはずだ
まだ日が改まらぬ宙空の笑いと
睡眠のない子供たちについて
まばたきと生物学と水かきとエラしか論ずることがで ....
{ルビ朱=あか}くて小さなさかなの
息のように
そっと触れた
てのひらから
あなたを呼吸する

  ほんの少し
  の温もりが意識を
  わたしに繋ぎ止め
  る、わたしの体温
  ....
彼女の落としたペンシルを
返しそびれてそのままに
そっと握りしめてみて
ドキドキしていたこともある

机の引き出しその奥に
眠っていましたペンシルが
転がり出てきたその時に
あの日の気 ....
清さこそ、いやらしいとは思わない?若い和尚の鼻梁にみとれて




アルコール分量わざと間違えて きょう 今 あなたに{ルビ手=た}折られたくて




ガールという字面で服を ....
このコインの桜をじっと見てください あなたはだんだん春になります



失踪は春の間に すれ違う人がよそ見をしているうちに



肩と肩近づいていくまだ雨はそうだね雪のにおいがするね
 ....
耳たぶを
どうか
噛みちぎってほしい

此処から出られなくていい

私が誰で何処から来たのか
なんのために生きているのか
なんども問いかけて
なんども見うしなう

歌なんか
 ....
 ブルガリア

ローズ・オイル摂取する
あなたとならば
触れ合いたいのよ
手を繋ぎ 
じわり濡れゆく
感情線から恋愛線へ
薔薇香水は
流れ 流れて




 黄 緑
 ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
歩く すきまだらけのからだに
すぐさま
圧倒的に
言葉の貝がらが入ってきて
それは ひとのにおいがして
たいそう悲しい春先の光となる

光だけだと寒いから
あなたは空と ....
春が

     はるが

傘の水滴に溶けて
声も密やに
幼いまるみの春の子に
子守唄を聴かせる


まだ固く木肌の一部の様子で
繚乱、を隠した蕾は
雨にまどろみ
陽射しに背 ....
黒蜜の氷菓和尚が食べるとき観音扉の奥のまばたき


猫みたいな声を出すから燃え上がる火事にみとれるひとみをなめる


無意味だと思うぼくらのやることは星と星とが抱き合う夜に


尾& ....
ねむのきとんとん、
とびらのむこう。

こだまのひびく、
あのむこう。

さやささやく、
えだのおと。

よんでいるのは、
きみのこえ。

とんと ....
とんがったボトルに小さな君ねむる ベビードールに打ちあけた、なにを?


約束をしたのよ彼と桃の花咲いたらたがいに傷見せましょうと


スギ花粉とんでるよほらマスクして、子猫うなじにく ....
ふるるさんのおすすめリスト(5744)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はるかの_宿- 砂木自由詩10*06-3-15
空のない地図帳- バカ男短歌806-3-15
駅・小淵沢- たりぽん ...自由詩7*06-3-15
たとえないばなし- 小池房枝自由詩21*06-3-15
さよなら、風車をまわすもの- たりぽん ...自由詩11*06-3-15
未完の夜- 岡部淳太 ...自由詩18*06-3-14
水紋の子- 木立 悟自由詩306-3-14
- たもつ自由詩1206-3-14
メイド喫茶検討会_議事録_02- Monk散文(批評 ...1106-3-13
春のゆき- umineko未詩・独白4*06-3-12
いるはずなのに- 砂木自由詩6*06-3-12
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
もし君がババアになったら- たもつ自由詩15*06-3-12
赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩81*06-3-10
食べちゃうぞ- こめ川柳7*06-3-10
ブランシュの丘- 望月 ゆ ...自由詩24*06-3-10
長い洗濯- tonpekep自由詩13*06-3-9
25Y・12.10- 木立 悟自由詩106-3-8
きんぎょ- たりぽん ...自由詩1406-3-8
ペンシル- 広川 孝 ...未詩・独白206-3-7
【短歌祭参加作品】_ガール- 簑田伶子短歌14*06-3-7
春催眠- ソマリ短歌9*06-3-7
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教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
三月- 石川和広自由詩9*06-3-6
桜子- 銀猫自由詩21*06-3-6
【短歌祭参加作品】contre_le_sexism- 本木はじ ...短歌9*06-3-6
「_ねむのゆめ。_」- PULL.自由詩13*06-3-6
だんだん春になってゆきます- ナオ短歌5*06-3-6

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