夜のように黒いギター
男の心は弦のように震えている
お前を求める狂おしさに
かき鳴らす指は赤い血でにじんだ

男の心は届いているか
男の歌はお前に響いているか

闇のように黒いギター
 ....
俺の片目は何時も赤いけれど
何故か知ってるかい?
兎みたいに
寂しいと死んじゃうんだ
知ってたかい?
と言うと

君は心底可笑しそうに笑って
それじゃあ
鏡の中に映るあなた ....
ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
住宅街を
奥へ奥へと
入っていくと
だんだん足が浮いてくる
足をつこうとして
何度も何度も足踏みしながら
歩いていくのだけれど
なんだかおかしいな
どこが自分の家なのか
本当はよくわ ....
きんいろは
かなしいすべだと思います

闇夜のはなは
もっともあかく
ひとみを閉じこめて


 火から、
 結ばれてゆく、
 果実のことなど、
 だれもが、
 とが ....
タンポポの茎をつまむような 
頼りない感触で押し出されてゆく空気
うけたまわっております おはよ いる? ブッ
ええ、 えぇ、 メール いた きた みた
おやすみ グットナイト グンナイ  ....
凍えてしまえば
つもるものに
かけられる冷気にも
なれてしまって

記憶をなくしていくことだけが
自分へのやさしさ

ぬくもりにさえ 気を許さなければ
白い唇のまま 冬に 終えたのに ....
うちの体重計はくまのプーさん
いい子だけれど
ときどきうそをつくのが玉にキズ

おもた〜いためいき
つかずにいる朝

かかってこない電話
待ってる真夜中

トイレの出口で
そおっ ....
扉をあけると
暗がりのなかに
箱がひとつあった
急に恐ろしくなり
扉をしめた
夢からさめると
朝になっていた
母から
箱をひとつ
物置に置いてきてと言われ
扉をあけて
 ....
                  ―RIOJAにて



見渡す限りの葡萄畑を歩いてゆく
そこ此処に きれいな花をつけた木が点在している
アルメンドラ!とおまえが叫んで 駆け寄って
木 ....
三つの蝋燭が
互いを溶かしてかがやいている
まぶしさを覆うまぶしさが割れ
雪に重なり降りおりている
ふせた手帳から漏れ出す音
窓に凍り
窓を作る


花は花に会うため ....
君という雨に打たれて
私のあらゆる界面で
透明な細胞たちが
つぎつぎと覚醒してゆく

 夏の朝
 影に縁取られた街路
 やわらかな緑の丘
 乾いたプラットフォーム
 きらめきに溢れた ....
青柳
背なに負いたし
子をあやし
 
揺らるる君も
笑っているか
規格品だ
たいせつなのは
精度を上げること
僕らは
マネキンの体温
段ボールの棺桶
まばたきを奪われ
生まれても
生まれていなくても
そのまま
立ち尽くすこと

美しいひとよ
 ....
あおいカーテンの
こちらがわで
くらげとくらしています

くらげはいつも
ふらふらゆらいでいるだけです
わたしがねてても
おきてても
ゆめをみてても
みていなくても

この街はす ....
昨日の仕事帰り、バスに乗る時に慌ててポケ
ットから財布を出した僕は、片方の手袋を落
としてしまったらしい。僕を乗せて発車した
バスを、冷えた歩道に取り残された片方の手
袋は、寂しいこころを声に ....
小高い丘に店を開いた
お客が来た
出入り口なので
お客は出ても入っても良かった
晴れた日は
見渡せることろまで見渡せた
雨の日は
屋根や壁に雨があたった
ただここにいて
何かを待って ....
胎動している不在の影が
失われた地平線となって
私を回帰線で立ち尽くしている)
影がずれて
光が砕けて群生していた

三十七度強の熱帯の白日夢で
黒いドレスの少女が祈っている
その瞳は ....
わかんなくていいよ
そういってウミスズメは
うなだれて水に入った
ここの漁師たちは野蛮だから
ライフルを持って船に乗る
水面下を飛ぶように泳ぐ君を散弾で撃って
ああ そうさ ....
木漏れ日 胞子
美しい 人

孔雀 ローレル
とまどう 水鳥

暖 かいね
おひさま 涙

この木 何の木
気になる ならない

いいから ほらね
触って ....
僕がのろいだなんて
言ったのはだれ?

僕は力をためている
こうらの中いっぱいに

たぶん君にも
負けないよ
その水、に違和感を覚えて
やみくもに辺りを手探りすると
両手(否、ひれだろうか)は
ぬるい水を掻き混ぜながら
うっすらと視界を灰緑色に濁らせた


朝の慣例に従い
唇に色を挿して
黒 ....
あなたが 今
辛いのは知っていたけれど
私の涙さえ見えないほど
辛いとは
知らなかったのです
愛情さえ苦痛になるほど
辛いとは
知らなかったのです

ならば
今からの 私は
 ....
人がいなくなって
街はしばらくざわめいてあきらめて
そうして日が暮れた 
ある冬の日

おれはおまえを探している
茶色い瞳は星と月だけを頼りに
上を向いた鼻はおまえの匂いをた ....
  君を愛する
  と告げるとき
  その言葉にわずかに
  哀願の響きが混じった



  それを嫌ってか
  いつからかその言葉を
  告げなくなった恋人に
  それでも愛して ....
夜の硝子
朝の氷
はやく溶けるのは
(指)


祭壇の上
振り払われた火
煙の行方は
(川底)


ひとつ
かけらが降る
ふたつめは
(手のひら)


 ....
『ゆっくりとしか
 伝わらないものもあるんだよ』
教えてくれたひとは
もういない


いまわかりたいの
いま知りたいの
いま愛したいの
いま感じたいの
いまわからないものは
もう ....
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
だから早くそれを出せばいい
そう言いながら手を傷つけて血を流しながら
貝殻を握りつぶしている友達を笑って見ている
俺たちはライトアップ ....
残業の仕事につかれて夜道を歩いていると、
遠い空の下にいる君の声が聞きたくなり、
携帯電話を持たない僕を、
闇に光る電話ボックスが声も無く呼んでいるようで、
僕は今夜もガラスのドアの中 ....
上司のお母さんが亡くなったので
お通夜に行くことになった
周りの人の香典をいくつか預かり
初めての列車に乗った

これから何度乗る機会があるのだろう
列車は住宅街を抜けるように走った
民 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒いギター- 石瀬琳々自由詩16*07-2-27
青、紫、明け方の、匂い- 虹村 凌自由詩9*07-2-27
曲がった定規- ぽえむ君自由詩49*07-2-27
住宅街を奥へ- チアーヌ自由詩407-2-27
舟わかれ- 千波 一 ...自由詩29*07-2-27
ため息- 湾鶴自由詩6*07-2-27
白い林檎の歌_返歌(芙雨様へ)- 砂木自由詩14*07-2-27
わたしのプーさん- ふぁんバ ...自由詩8*07-2-26
ノート(箱)- 木立 悟未詩・独白407-2-26
アルメンドロ、アルメンドラ- 水在らあ ...自由詩26*07-2-26
降り来る言葉_XXVII- 木立 悟自由詩507-2-26
約_束- 塔野夏子自由詩30*07-2-25
揺らるる- 黒子 恭短歌807-2-25
ショーウィンドウ- たりぽん ...自由詩9*07-2-25
くらげとのくらし- ふぁんバ ...自由詩14*07-2-25
路上の手袋_- 服部 剛未詩・独白12*07-2-25
開店- たもつ自由詩2107-2-25
鬼の園_〜サイレント〜- こしごえ自由詩9*07-2-25
知っているか- 水在らあ ...自由詩32*07-2-24
からだ- 水在らあ ...自由詩16*07-2-24
亀は速い- weed & s ...携帯写真+ ...5*07-2-23
ふゆのさかな・3- 銀猫自由詩13*07-2-23
秘_想_曲- さち自由詩17*07-2-23
巡礼- 水在らあ ...自由詩20*07-2-23
恋人よ- 嘉野千尋自由詩9*07-2-23
問い(応え)- 木立 悟自由詩807-2-22
ゆっくり伝われ- ふぁんバ ...自由詩4*07-2-22
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た- 水在らあ ...自由詩46*07-2-22
また一つ、愛が終わった。_- 服部 剛未詩・独白7*07-2-22
迷信- たもつ自由詩907-2-21

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