「 いってきます 」 

顔を覆う白い布を手に取り 
もう瞳を開くことのない 
祖母のきれいな顔に 
一言を告げてから 
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く 
散歩日和の道を歩く 
 ....
雨ふりさわさわ風の音
赤青黄色の傘揺れて
薄らぼんやりちぎり絵の
様な世界に変わります

から風びうびう冬の音
しぽしぽカポカポストオブに
魔法のヤカンがふき出して
あたしを夢へと誘い ....
悪戯がからだに忍び込む
その悪戯がうるさいのだよ

うるさいのは…なんというか
空を満たす透き通った布切れだとか
電気の波だとか
話し声
それらに押し流される私の意思
意思なんかカケラ ....
夜になったらねむくなるのはすてきだ
きもちいいだるい感じなんだ

もしイライラして空気がビリビリしているなら
そのささくれがしおれるのを待つことだ

ただそのささくれが治まらないなら
そ ....
梅は前線を作らない
梅前線と決して言わない

ぽつぽつと
五月雨がやがて降りしきるように
いつの間にか咲いている
あちらこちら
あたたかな
山肌や
木々や
家々の壁を背負って
大 ....
ふゆふあ


あったかいふとん
ふゆふあ
つめたいあしが
ふゆふあ

こぽこぽおふろ
ふゆふあ
じーん、かたまで
ゆげのけつろ

つかのまのひざし
ふゆふあ
めれんげにく ....
よだれでガビガビになった枕を
セクシーなはまぐりが
夜な夜な掃除しにきてくれる
白に付いた
銀を削ぐ
白になど
付いてほしくなかった


かちりと鳴り
風が止まり
吸うようにひとふさ
寝床に入りこむ


寒さにしびれ
何も感じないのを ....
錆びゆくは錆びた空の下みな錆びて白を見上げる白の海鳥




器から器へ踊る手焼けただれなお幸もとめ笑みをいつわる




泥のなか流るる傷をひろいあげ ....
雪霧の向こう、鳥取放牧場で
三連風車のまわる気配がしている
でも、それは僕の呼吸とは関係ない

せかいを信じるためには
僕は小さすぎて、小さすぎる世界に
食われた鳩の羽毛のような
雪 ....
白い雪が天使のように舞い降りてくる

夜空を見上げながら
ボクは 手を伸ばす

白い天使をこの手に迎えようと


目が覚めると ボクの部屋は真っ白な空間で
眠っていたベッドは 白 ....
一番好きな人とは、結婚できない。


というのをいつだったか、聞いたことがある。
俺の父と母はなんか、互いの義務感と利害が一致して、そんでもって父の方がすこしだまされて結婚したんじ ....
歩けない事が
空にのびていくために
必要なのだと
言い聞かせる事に
酔いしれ擦り切れ
根をかじる
悪食に
倒れたら
仲間になれそうな
錯覚を満たす

ひくことも
さることも
 ....
したたる、したたり、

侵食しはじめた月夜に
手足はどこまでも深く伸びている

やさしく影を包み込むようにして
月は、静かにあたたかい

当たり前のようにそこにいて
闇が照らすはずも ....
  鳥取の冬を包み
  かくすもの
  街の音まで凍らせて
  夜を沈黙で満たし
  立ち尽くした
  遠くで、雪おこしの稲妻が
  夜を呼びさます

暗闇に置かれた水晶の透明が
今 ....
手が見えたレーンの奥にピン並べてる「バイト募集」の時給高額              090108



ミズーリー州を
ミシシッピー河が
とうとうと流れてゆく
流れていくのは水で
河ではないと
理屈をこねる
ぼくたちの前を
気をつけをし ....
ジャンプするときはいつか
分からないのに
控えた足どりで
ホップステップ、のループを
あなたも走っていますか。

一年が来てまた
リピート、あと何回も針の道を
針の跡を追われている
 ....
かもめよ、教えてください
埠頭をかすめて海に消えたひとりひら
海雪の行方を

海峡の雪雲に隠れたプロキオンだって
待てば姿をあらわすでしょう
その、抱く思いに揺れていたとしても

 ....
オリオンが
その名前を残して隠れ
朝は針のような空気で
小鳥の声を迎えうつ
わたしは
昨日と今日の境目にいるらしく
まだ影が無い

太古より繰り返す冬の日
あたたかい巣箱から
掴み ....
 今年一年を振り返ってみる。
もう、書くことによって救いを求めるだとか、
そんなことは、
思わないことにする。

大掃除をした。
中学三年のひと夏しか着ていない、スクール水着が出てきた、新 ....
黒檀の便器などで有名な木工職人は今日も

繊細なディスクグラインダー遣い

ディスクグラインダーの刃はすごく堅いせんべいで出来ています

職人はそれが原因で二度離婚しています
窓 雪音
指 しずく
たどるままに
ころがる闇


水と光と
骨の轍が丘をめぐる
わずかな冬のはらわたを
苦く苦く抱きとめている


半ば沈んだ
舟の ....
冬枯れの木立のつづく泥濘の道、
小さな水溜りに爽やかな青空を映して
名も知れぬ誰かの、
虚しく残した懸命な足跡を
突然、山の麓から軋む音ともに登ってきた
四角張った黄色い一匹の獣が、
鋼鉄 ....
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り

今年
小菅刑務所にも雪は積もり

来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
 ....
鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ....
影を
その影を
見ていると
いなくなった人が
その中にいるみたい といった

姉や親の影に
似てきたのだと
その黒い動きの中に
いるのだと

そうだね
わたしもいつか
母さ ....
幻聴が聴こえる視界がゆがむ・・ガガ・・・剃髪されて気付くナンバー



数世紀後に発掘されてああ、これは何だと問われるミシン



にんにくは嫌いだってさ人とゆう文字を憎むと呼ぶような ....
ハゼがドラムを叩いている
道路の真ん中に寝そべって
一心不乱に叩いている
小学生の甥がよく言っていた
今日も魚が道端で
口をぱくぱくさせていたと
フリスビーにつかまって登校している甥は
 ....
こたつの中にこたつがあって
そのまた中にこたつがあって
そういうこたつマトリョーシカを作りたい
男子ラクロス日本代表ゴーリーが試合の最中に考えていたのは
要するにそういうことであった
酢飯を ....
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