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扉が
壁になった
観音開きの合わせ目には一ミリの窪みもなく
錠前も、蝶番もなく
光も、ざわめきも、向こう側の気配はなく
ひた駆けてきたあなたの
汗と、一千万秒が
消散した その静寂で
....
無意味と独創
のあいだに立っている
冬の小鳥の
さえずりを演繹したら
おだやかなわたしがいた
ひとりで
ひとりの救いを確立するための
戦いがはじまる
寒くなる
寒くなれば ....
きみは
{ルビ無重力=マクロ}の落雷にうたれた
{ルビ最前線=フロンティア}に魅せられて
とんでゆく
その脳内に
{ルビ霊長類=わたし}は窒息する
アローン、
アローン、
....
十二月に飛来した
結び目の青い鳥
八月に墜落した
羽ばたきが反射して
空が青い
慈愛が一番星だという
警戒‐牽制‐疑念の星座、
等距離の光年を
正義感の彗星が
ながれて
遠く
....
彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた
月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
陽射しが勝ち誇っている
圧倒される肌や
追いやられた雲たちを見まわして
自惚れている
晴天に
傘、
傘を抱えている、
チラ、不審、チラ、白い目、が、チラ、チラ、と、
きみの傘、
....
無邪気ではなかった
大人、そう
そうすることでしか立ち上がれない
きみが貶した街に立つ
軽やかな構成を切り離したい
上顎が
切り離したかった
きみを溶かす
舌が
強力に吸いついて ....
きみを覆いながら
明け方
恋は側溝であった
大木を根こそぐ竜巻の強さでわたしの右足を巻き込む
この浅さで溺れる
母に嘘をつき
父を裏切った
上睫毛と下睫毛を固く結んで拒んだ景色
目 ....
atsuchan69さんの伊月りささんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の終わり
-
伊月りさ
自由詩
16*
09-6-9
冬眠
-
伊月りさ
自由詩
4*
08-12-27
進歩
-
伊月りさ
自由詩
8*
08-12-24
空映え
-
伊月りさ
自由詩
1*
08-12-19
収集日の朝
-
伊月りさ
自由詩
7*
08-10-23
返照
-
伊月りさ
自由詩
17+*
08-10-18
帰郷
-
伊月りさ
自由詩
3*
08-10-12
濁流
-
伊月りさ
自由詩
6*
08-9-18
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