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「夏」
北向きの窓に小さい絵の具をかき集めて
一番輝いていた頃の僕は
静止画のように夏を洗う

よそおう纏う切れ端は
僕のような顔をして
どこへ行くのか答えない


「言葉猛獣使い ....
ねじれたりよじれたりしなくても
何だっていいんだよと
コトバは私を受け流す
チョコレート海老入りマスタードサバランを
隣のテーブルで頼んでいる

水たまりに隠した亀が
もうじき鳴きそうだわ
席に着くなりその話
をするとA子さんは
足早に
過包装の雪の中へ
飛 ....
砂場に散らばるコトバを見ている時に
私は居ない
コトバは私の方をじっと見ている
私を見ながら
私の名前を砂場に並べてみせた

私は後ずさりする
後ずさりする時にも
私は居ない
コトバ ....
砂遊びのあとの
誰かの
足跡に踏まれて
散らばるコトバのかけらたち
やがて芽を出すのか
生れたて
二葉の色をしている

欠けた珈琲カップ
転がる
誰かの
忘れもの
危ないから
 ....
うつ伏せに浮かんでいる文字の背を言葉に
揺れる水面
浮き沈むかたち象る
遠ければ遠いほど意味は重たく
暗い水底から手招きする魚影

木葉日のレモンカードの行方知らない

小鳥啄んでいる ....
瀬音に秒針の音紛れ込む冬日

金魚がいると思ったら、赤いプラスチック容器

PayPayと鳴く鳥がいるらし

ジャンボ機から見れば小人のような私の暮らし
atsuchan69さんの紅茶猫さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
どこへ- 紅茶猫自由詩4*25-3-9
コトバは- 紅茶猫自由詩2*25-2-27
A子さん- 紅茶猫自由詩5*25-2-26
日曜日の午後- 紅茶猫自由詩8*25-2-18
- 紅茶猫自由詩6*25-2-17
水葉日- 紅茶猫自由詩4*25-2-10
小人の暮らし- 紅茶猫俳句5*25-1-17

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