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富良野の電気も水道も
なかったとこで育った純くん

中卒で
泥の付いた一万円札を手に
長距離トラックに乗って東京で
すさんだ暮らしをした時も
工場で働いてた時
傷害事件を起こしたっけ
 ....
ディランの「風に吹かれて」は
黒人の女性フォークシンガーの
オデッタが歌った
「No more auction block for me」って
知ってたか?

黒人奴隷の人身売買を歌ったや ....
喜び悲しみの数は 
誰もが同じなの?

幸せ告げるあの鳥は 
いつ戻ってくるの?

戦い続けることが 
正義の証なの?

向かい風や追い風が 答えを運ぶだろう

安らぎ求める為に ....
十代の頃、坊主頭のボクは
がなるように
歌うしかなかった

裡に潜む得体の知れない
悶々とした想いの捌け口を求めて
形に
言葉に
縋りながら歌っていた

生活の為に地方テレビ局で
 ....
豊羽鉱山で働いてた高橋のおじさんと
おばさんの家のみゆきちゃんは
ボクが小学校の時
泊まりに行って
夜中におしっこに起きて怖くて
動けなくなった時に
「一緒に寝るかい?」と
声をかけてく ....
齢九十を過ぎた琵琶法師は
演奏の合間に語った

本当は
正座して弾くもんだけど
年取ってから膝を悪くして
こんな格好で失礼しますよ

関東大震災の時に
階段の下に隠れてたけど
その ....
ススキノにトルコ風呂が増え
ノーパン喫茶や
端にはのぞき見劇場ができた頃
ライブを終えた帰り道で
しつこい客引きと
トラブルになったことがある

袖を掴み放さないでいる客引きと
強い口 ....
閏日の夜九時に告白電話をします。
受け容れられないなら電話に出ないで下さい。
そして電話すると
母親が「今、出掛けていて居ません。」
それでボクは失恋した

「わたし一生、結婚なんかしない ....
在りし日の悲しみに
畏れ知らずに信ずるままに 
どこまでも
群れ忌み独りはぐれ 
戸惑い彷徨う溢れる想いに

忘れた心に夢 
迷い重なり翳り消えゆく
小さな願いさえも
溶けて羽ばた ....
慌ただしい年の瀬に
同行支援の依頼がきた

入院先は山裾にある個人病院だったはずが
いつのまにか医療法人化されて
有料駐車場付きの
大きな心臓循環器疾患専門の病院となっていた

四十歳 ....
海は碧く澄んで うらら 波音閑か 
かもめの声 空に溶けてた
水面に浮かび渡る漁り舟に 
風は遥か遠く高く
波は白く光り 海は蒼く深く広く
かもめ黄昏祈り 
月を探して 鳴いているのか 
 ....
野外フェスに出演した時のこと
歌い終わってステージを降りると
ケルト音楽を演奏したバンドの
アイリッシュ・フルート奏者に
流ちょうな日本語で話し掛けられた

私の国はアイルランドです。
 ....
2008年週刊少年マガジンの
第80回新人漫画賞入選で
漫画家デビューした大今良時は
当事19歳だったという

入選したが障害者に対しての
いじめの表現で掲載は見送られ
3年後の2011 ....
バックミラーとサイドミラーで
後方を確認し
イザ ウインカーをあげ
片側二車線の道路でUターン

…のはずだったのだが

判らなかった
後方からハイエースワゴンが
直進していることを ....
タコが自分の足を食べて
生き延びるみたいに
かつて 赤字続きで国鉄は
ローカル線を廃止した

頭だけになっても
足はいつかは生えてくると
だけど
本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ
 ....
空の青 
海の碧 
交われずに
波寄せる

肉に溺れ
欲に耽り
僕は
街に居るのです

からくり
操り
首吊り
引き攣り
お祭り騒ぎ 
蒸し返し
繰り返し

か ....
atsuchan69さんの板谷みきょうさんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海神作戦に思う- 板谷みき ...自由詩3*24-5-3
風に晒され秘話- 板谷みき ...自由詩3*24-5-2
風に晒され- 板谷みき ...自由詩2*24-4-30
いつまでも少年のままでいられたものならば- 板谷みき ...自由詩3*24-3-14
泥沼の華- 板谷みき ...自由詩3*24-1-28
長く歌い続けている理由- 板谷みき ...自由詩2*24-1-26
わいせつとはなにか- 板谷みき ...自由詩2*24-1-24
TROUBLE_CONSULTATION- 板谷みき ...自由詩2*24-1-2
El_Condor_Pasa- 板谷みき ...自由詩3*23-12-30
合成写真と判明した囚われの宇宙人- 板谷みき ...自由詩2*23-12-26
春の海- 板谷みき ...自由詩2*23-11-3
記憶に残るライブエピソードⅡ- 板谷みき ...自由詩3*23-10-6
聲の形- 板谷みき ...自由詩3*23-9-10
2021年8月1日14:30のこと- 板谷みき ...自由詩3*21-8-2
昭和六十二年四月一日- 板谷みき ...自由詩6*07-5-13
存在証明(拝啓工場長様)- 板谷みき ...自由詩1*07-4-19

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