ビープ
nm6

脱ぎ放した靴下のフォルムは流線型だった
2つある


手のひらの皮が剥けていく
郵便局の先が乾燥して
弓のようにゆする足で蹴忘れてしまったことを
シャワーを浴びずに行くべきなのを


ビープ
まっすぐに細く、点を突く音は
誰にも気づかれず軽やかに狂う


明日の予定をひき立てて
スリーピーと交錯して
ならば今日は歯を磨かないままに
デスクライトがあんまり畳を照らすので
丑三時
ぼくをかたどった影は落っこちてしまった


自由詩 ビープ Copyright nm6 2005-01-28 02:55:46
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