すべてのおすすめ
昔から
隅に居るような子供だったので
かくれんぼでは
何時も鬼をやらされた
両腕で眼を覆って
だけど
じゅう数えるまでは
どうしても待てない
いち、に、もういいかい
すぐ振り返ってしまう
隠れ ....
あさとよる
うみとそら
砂浜は境界線
ふたつでひとつ
よせてかえして
あいまいに笑ってる
目はふたっつ
耳はふたっつ
瞬きのためいき
ふたつでひとつ
すってはいて
風が遠くを ....
里に寄せる
風向きの奏ず
羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに
絹擦れの音、軽く
君、聴こゆるか
高く透き通る
青に終わりはあるの…
渡る風は白く
雲に筋を描いて
幾千の刻が
風化を促した記憶
離れた指先に残る
遠い微かな傷み
僕らの虹に
静かな微笑みを
幾千の刻さえ消せなかった
あ ....
つのる程に薫る
零れるばかりの
想いを
薄紫の言伝と束ねて
静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような
只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは
枝垂 ....
買いものの途中
「ちょっと 待ってて」 と
ふいキミはどこかへ
子犬みたいな笑顔が
走って もどってくる
その手には
青いリボンをかけた小さな箱
....
キリンのキリコさんは一年生
新学期の係ぎめ
だれよりも遠くまで見わたせるので
背の高いキリコさんは
学級委員になりました
大好きなカモシカくんは
うさぎさんと保健 ....
毎日 ベタベタするのはニガテ
ランチ食べるのも 映画見るのも
買い物行くのも 小旅行だって
ひとりの方が気が楽だったりする
メールの返信だって 律儀な方じゃなくて
よく心配か ....
「ねぇ。」
「ねぇ、キミ。」
「ねぇ、ねぇキミ。」
無限廊下の、うさぎいすが鳴きました。
淋しいうさぎいすは、死ぬのです。
無限廊下に並ぶのは
無限個数のうさ ....
さ。く。ら。ち。る。ち。る。
さ。く。ら。ち。る。
文字は花びら、桜散る。
て。ん。て。ん。て。ん。て。ん。
転々と渡り暮らした町々の
別れの記憶に桜散る。
....
君がいると知ってたら
よろこんで
迷い込みに行ったのに
波打ち際に作られた砂山
いつかのあなたのよう
私の胸の潮騒
いつしか海にかえって
綺麗ですね
やっぱり
何度見ても
綺麗ですね
好きですよ…?
夕陽を見て呟くように
あなたに対して
そう
言えたら
いいんですけど
ねぇ ....
とろとろに
燃えている、もう
ひとふき、あとひとふきで
したたる
ぜんぶしたた、る、
そこらじゅうが燃える、
燃える!
次のことを知っているのねそんなにも潔く燃えて、したた、る、 ....
カピパラさんとか モノクロブーとか
最近チヤホヤされてるけど
ぜったいワシのほうが カワイイと思うんだわね
「 飛ばねえ豚はただの豚だ 」という名言があるけど
ワシ、飛べないけど 蚊取り線香入 ....
強く握れば
つないだ手が
痛く、切なく軋む
でも、離さない
どこまでも
一緒に行きたい
テレビ欄のうえは 気持ちが良いにゃご
我が輩 新聞紙のうえで眠るにゃご
えぬえちけーでは 有名な詩人さんが朗読してるみたいにゃごなぁ
でも 我が輩 眠いから 寝るにゃご
おやすみにゃぁ
カラクリのカマキリ
カマキリのカラクリ
お神籤をひかせて頂きます
神籤玉 運ばせて頂きます
ホンマは皆さん全員に 大吉ひいて 喜んでもらいたいんですよ
でも ほら
大凶とかのほうが ある ....
今年も 四条通に鉾が建ちました
浴衣を着て 団扇を持った あなたと歩いたのは
もう何年前になるのでしょうか
あの日よりも幸せな宵山を
いつか迎えることができるのでしょうか
....
"母の日"に 母に贈った『四つ葉のクローバー栽培キット』
クローバーの葉には それぞれ意味があって
たしか『希望』、『信仰』、『愛情』
そして、四つめが『幸福』とか
....
父とケンカしてから
もう 2ヶ月近く 口をきいていない
2ヶ月前は母に
「今年の"父の日"と"父の誕生日"は なんもせーへんからな!」
と言っていたのに
あるケーキ店のホームページで
たまたま見 ....
海に還る
手続きはいらない
横たわり
網膜を青で満たしたら
循環する感情を
濾過する
やがて
余分な手足は
抜け落ちて
流線型になる
心配するな
そのころには
陸な ....
まあるい背中が
少しだけ哀愁
ダイコンの花がさいたよ
ニンジンもがんばれ
君は
一番だったのかな
それとも
二番だったのかな
みんなももうすぐ
咲きそうだよ
小さな声が聞こえる
春だね
春だね
うれしいね
うれしいね
君たちに会えて
私もうれしい
文章も入れてみました
僕がのろいだなんて
言ったのはだれ?
僕は力をためている
こうらの中いっぱいに
たぶん君にも
負けないよ
うぐいす色の鳥のたねを
あたためる
その小さな手は
もう、知っている
ふくらむことの
喜び
ひとしく
うまれることの
尊さ
{引用=
1
むかしむかし
あるところに ....
朝雪が降っていたことを忘れるくらい太陽が輝いてた
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